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─Under/Backstreet"Alchemist's LABO"(PAST)─
[一瞬意識を逸らしたのが命取りだった]
『──Audrey』
[そう呼びかけたのはLutherだったろうか]
[時間はナノセカンドに分割され]
[彼女にはそれすら知覚できていない]
────っ
[声を出す暇さえもなく]
[捻り掴まれた腕から、"memento mori"が侵食]
──SYSTEM:"memento mori" antiPGM Autonomous shield.
『所詮過去のversionの防護プログラムだろうが。』
[侵食する"memento mori"は彼女のAvatarを灼き]
[herveyの哄笑が、遠くに聞こえ]
──SYSTEM:Warning.
──SYSTEM:Warning.
──SYSTEM:Warning.
[翳りゆく視界に、システムのアラートが乱舞する]
────……、
[ちら、と視界の端にLutherの姿を留め]
────……、…………
[そのままAvatar:"Audrey.H."は消滅]
[同時に彼女の意識も"消滅"した]
──SYSTEM:Reload from backup?(Y/N)
────まだやれっていうのかい?
──SYSTEM:Reload from backup?(Y/N)
────またやれっていうのかい?
──SYSTEM:Reload from backup?(Y/N)
────また"死"ねっていうのかい?
──SYSTEM:Reload from backup?(Y/N)
────また死ねっていうのかい?
『──Straycat、生きてるかい?』
[どこかから声がする]
[音声データが意識に直接送信されている]
……"死"んでるよ。今はね。
『もう諦めてしまうつもりかい?』
……今考えてるとこさ。
『躊躇するなんて貴方らしくないな』
……うるさいね。あたしに口出しすんじゃないよガキが。
『酷いな。ボクのお陰で貴方は"memento mori"に侵されずに済んだと言うのに』
……涙して感謝すれば満足かい?
『意地が悪いね、Straycat。
──それで、どうするんだい?』
……全く、アンタもあいつもSYSTEMも。
年寄りはもっと労るもんだよ。
[溜息を吐き、意識の指先を伸ばす]
[システムの繰り返す質問に答えるために]
──SYSTEM:Reload from backup?(Y/N)
──y_...
『それでこそ貴方だよ。Straycat』
……うるさいね。アンタに言われても嬉かないよ。
それとあたしは"Straycat"じゃない。"Audrey.H."だよ。
──SYSTEM:Loading is started from backup.
["破壊"されたAvatarが再生されていく]
[彼女はただじっと、プロセスの終了を*待った*]
[Lutherの十字架で貫かれたHarvey、その後ろにはEugene。三者を見つめつつ呟いた]
……暴走……?
『そうです。あれは"mement mori"への過剰適応状態――Tanathos。適性は高いと判断したのですが、残念です』
[淡々と告げる執事の声。身体の芯から凍りつく思いで消えて行くHarveyの右腕を*見ていた*]
[手に掛かるAttackのダメージでクリスタルの弾ける音が連続して響く。殉教者で無いGeneの手のひらから血は流れない。]
────…っ。
喜ばしいなら、自分が其処へ行けばいいじゃないか!
…プログラムだってそれくらいきっと分かるだろ。
[Herveyを見つめるのを止め、Lutherを見上げる。]
ぼくは、死なんて信じてなかったよ。
自分が生きること
そして死ぬのだと
実感した事も無かった。
人が目の前から居なくなる事を
──此れ程まで怖いと思った事も無い。
何も持たないのだから
何も失わない。
ほんのつい先刻まで、
──────そう思ってた。
[Audreyの燃えた断片に視線。
焔にぞっとする。]
居なくなったら、もう会えないんだ。
何も無くなってしまう。
[背筋を凍らす想像に小さく首を振り、LutherのAttackにこれ以上耐えきれない事を自覚する。
義足でラボの床を思い切り蹴る一瞬のタイミングを狙い、十字架から手を離し、Herveyを抱えて後ろに飛んだ。]
──Gene。
遺伝子、粒子を意味する。
EugeneとGene、
どちらが貴方の本当の名前なのでしょうか。
ここ、電脳世界に置いて、
貴方は聖人となられましたか?
[Lutherは僅かに首を傾げるようにした。
それから穏やかに微笑むと、
十字を眼前に構えるように。
正中線に沿って、繋ぎ目のない黒い棒で構成された一方向だけが長い十字。
Audreyだったものをちらり見たGeneにつられるように視線を移し、一つ瞬きをした。]
−死を想え
−悲しむものは幸いなり
[また、Geneに視線を戻した。
遠ざかった二人がいる。
"herveyがAudreyを破壊した事を忘れるな"]
──Kyrie, ...eleison.
[LABO内は、それでも見た目よりは頑丈なのか焔の余波を受けても他のUnder領域よりも脆くはない。
──Twinsは、ゆるやかな賛歌を何故かピタリととめ]
『『───Dies iræ』』
[収縮した巨大な焔の塊が、部屋内を揺るがした]
[───禍を]
[目の前にギルバートが短刀を振りかざし迫る。
その狙いはクインジーの右肩。
振り下ろされたギルバートの短刀はクインジーの右腕を肩口から切断した。
切断された右腕が宙に舞う中…間合いから離脱しようとする間も与えず、ギルバートのわき腹にクインジーの光の灯された左手の掌があてがわれ…ほぼゼロ距離で光弾を爆発させる。]
[結果を確認する事もできずにクインジーは大きく吹き飛ばされた]
[クインジーの右腕を切り落とす。
感情を持たない彼だが、彼の「仕事」が進行した事を確認するとほんの一瞬、彼の思考は止まる。
それはきっと人間の喜びに近い。]
[が、彼はクインジーの左手を忘れていた。
次の瞬間、突如彼の右脇腹から彼のほぼ全ての知覚を阻害する情報――人はそれを痛みと呼ぶ――が流れ込む。
情報を整理できぬまま、彼もまたクインジーの光弾によって大きく横へすっ飛んだ。]
あんた強いなぁ…最高だよ…。
普段ならこのオレが倒れても変わりがいるんだが、今回はオレ限りだからな…。
もちろん続けるんだろう?
[にやりと笑みを浮かべると、ゆっくりと立ち上がり、切断された右腕を拾い上げた。
存在意義を無くし、消失していく右腕の跡には小さな球体が残っていた。
それを左手に握りこむとさきほど右手で振るっていた光剣が、今度は左手に現れた]
【あと一撃…が限界かね…。暴走していた部分も今は止まっている。
せめてこの攻撃だけは邪魔が入らないで欲しいもんだな】
[とっさに受身を取るも上手く止まる事が出来ず、地を滑る。
クインジーと大分距離を置いた位置に片膝を突く姿勢で止まると、右脇腹を見る。
右脇が抉れ、やや焦げている。]
[右半身の情報が乱れる。
ややぎこちなく立ち上がると、クインジーからの聴覚信号に返す。]
君もやるね。
攻撃をまともに喰らったのは初めてだ。
続けるかって?
止めるなんて選択肢はないよ。
[右腕が上手く動かない――
両手で短刀を構えると、彼は再びクインジーの元へ走る。]
[右脇が異常を訴えるが、無視をする。
長期の戦いは不利、彼はそう判断した。
後数歩と言うところから、左足で跳躍。
飛びつつ振りかぶり、着地と共に面を叩き込もうと]
[ギルバートが飛び込んで来る…。
それを左手の光剣で右下から薙ぎ払おうとした。
だが、左手で剣を振るう為のデータが存在しないので、その剣先がぶれた。]
…しょうがねぇなぁ…
[ギルバートが振り下ろした剣が頭部からずれ、左肩から袈裟斬りの形で叩き込まれた]
[彼の短刀はクインジーの左肩に当たる。
が、その衝撃に右脇腹が軋む。
短刀は振り切ったものの軌道が斜めになり、着地も上手く出来ない。
クインジーの前で片膝を付く形になる。]
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