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>>928
…どういたしまして。
[首を傾げながら謝罪されると怒る気も失せる。
ふっと笑って窓の外に目をやりながら、てくてくと手招きに招かれつつ]
俺さぁ…収容所の裏山に夕陽が沈む所が一番きれいな景色だと思うよ。他の奴はどうなんだろ。
他の、例えば…選抜に落ちて外に出された奴も、あの景色が一番だと思ってるかな。
それとももう、もっと色んな美しい景色のこと、知ってるかね。……ま、そうなんだろうけどよ。
出た事ねぇけど、世界ってもっと広いらしいもんな。
[ここももっと広かったら、こんなに美人教官一人に心悩まされる事もなかったかななどと小さく息を吐いて、何か目撃しても挫けない覚悟を決めながら、保健室の扉に手をかける]
[がらがらと開け放ちながら]
そんでもって外に出た奴ら、世界の終わりについてだとか収容所のことなんかを、安易に言いふらすような馬鹿じゃないだろうけど。
終わるのを知ってる分、世界中飛び回って最高にきれいなもんを見る旅に出たり…
…やっぱ、たくさんの恋を探す冒険に出たり、かな?
[収容所の敷地を越えて透かす様に、絵で見た広く遠い世界を飛回る目をしていたが、ふいに意地悪く笑い]
お前の好きなヘレナちゃんも…
誰かイイヒト見つけて今頃、仲良しこよし。
かもな〜?
[ニヤリと。今日は自分の情けない所ばかり見せた気がするので、そんな言葉でコーネリアスのも見てやる気で言ってから、表面上何事も無かったかのように保健室内へ。ジャム入りのジャスミンティーを*啜る*]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
んーーーーーーーっ
[気晴らしに、今日は学術書の類ではなく、珍しく小説を読んでいた。何となく手に取ったものを読んだのだが、意外と熱中してしまった。
銀縁めがねをテーブルに置き、座ったまま大きく背伸びをした]
…………何やってるんですか、そんなところで。
[厄介事の臭いがするので通り過ぎようと思ったが、
小火騒ぎになっても困るので様子を見にやってきたらしい。]
ふふふ…
燃えろ燃えろ…
[小さな炎の照り返しで紅く染まったナサニエルの顔。
堪え切れないといったように口元が歪む]
芋焼けろ…
焚き火をする時は、不測の事態に備えて水を用意すべきなのですが。
……用意してます?
[辺りを確認。水場があるならいいのだが。]
[ふと図書室の窓から外へ目をやると、焚き火をしているらしいナサニエルと、それに近づくヒューバート]
………。
[なんとなくこそこそと窓から様子を見守った]
いや、別にいらないから。
それよりも。
手、出しなさい。怪我してるじゃないですか。
[懐から消毒液と絆創膏を取り出し、応急処置。]
今は救急箱を持っていませんからこれが手一杯。
後で保健室まで来るように。
>>939
あのね。
身をもって簡単に止められるようなら焼死体は出ませんよ。
……いいです、バケツを持ってきて水を汲んできます。
それまでは下手に動かないように。火力を上げるのも禁止です。
[ナサニエルに釘を刺してから一度その場を離れ、バケツを取りに。]
[倉庫からバケツを持ち出し、川の水を汲んで持ってくる。
バケツをナサニエルの傍らに置く。]
これでよし、と。
あとは焚き火を終えるまでここで監視させていただきます。
危なっかしいですからね、放っておくと。
[近くの木に凭れ掛かり、監視。]
あれだよね〜……
なんだかんだいってブリッグス先生も世話好きだよね〜
[焚き火をしているナサニエルの監視を決め込んだヒューバートを見ながら、くつくつ笑う]
[焚火の前で座って長い枝で枯葉をつつきながら、大人しく待っていた。傍らに水の入ったバケツが置かれる]
どうも毎度、ご苦労様でゴザイマスっと。
[肩越しに振り返ると言葉通りヒューバートは、木に凭れながらこちらの方を監視している]
…ふぅ。
監視、監視…やれやれ。
[され飽きたとでも言うかのように溜息をつきながら、肩を竦める。目線を焚き火に戻して]
なぁ…何でこの国の偉い奴ってさ、俺らみたいなの作り出したんだろ。
いっくら俺みたいに優秀な奴が生まれてくるとしてもだよ?結局、鉄人ってわけじゃねぇんだ。
[消毒液でひりひりする自分の手を覗いて]
擦りむきゃ手の皮めくれるし…
火につつまれりゃそりゃあ、焼死体になるんだろうよ。
…今現在だって、たかだか焚き火で芋焼くくらいのことで監視が必要さ。
それとも外の奴らってもっと…
そんっなに、大したことないの?
転んだだけで骨折るとか。
でなきゃ、わざわざ俺らなんて作り出さず…
どんどんどんどん、外の奴らからだけ選べば良かったのに。
優秀な子供を作り出し、滅びた後の世界を再興させる。
……というお題目だったはずです。
そして、能力面の成長だけを追及した結果。
[一つ、ため息をつき。]
様々な弊害を生んでいる、と言うわけですな。
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