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進めて良いように思う。
表は二週間近く村をやっているのだから、疲れも蓄積しような。
[マンゴーチップスを食べながら。]
−『魔女の館』・裏庭・早朝−
こんなものかな。
[ようやく手入れの終わった庭を見渡す。
昨日の戦闘の跡は注意して見なければわからない程度に修復されていた。
召喚したときにガトリングがあけた温室の穴ももちろんふさいである。]
昨日のようなことにならないように
今日は早めに彼を連れ出さないと。
[エプロンについた土を払うと2階の彼の部屋に向かう。]
アーチャー、でかけましょう。
[声をかけると同時にドアを開けた。]
‐早朝・自宅‐
[アレから家へと戻ったキャスターは、静かにソファーにずっと座っていた。
本来は眠るのが一番なのだろうが、流石にそんな気分にはなれなかった。
暗い部屋の中、ただ静かに虚空を見詰めている。]
―早朝・自宅―
[昨夜はかろうじて身体が動かせるようになったので、寝室に戻ってゆっくり休む事にした。
半日以上寝ていたためか、身体の節々が痛む。]
んっ、……ふぅ。
[具合を試すように身体のあちこちをぶらぶらと動かして、筋肉をほぐす。
着替えを済ませて愛犬の食事を用意しようとリビングに向かうと、キャスターが薄暗い部屋の中に佇んでいた。]
……お爺ちゃん、どうしたの?
元気がないわね……、まだ魔力が回復しないの?
[マンゴーのソルベをもきゅもきゅ食べながらそっと参上]
…。
…表は大変そうだな。
[マンゴーパフェに乗ったフレッシュマンゴーもぐり]
ん、ああ……。
[部屋の灯りが美貴によって点けられる。
それによって初めてマスターに気付いたキャスターは、少し遅れ気味に返事をした。]
話すことがある、ちょっと座れマスター。
全くだ。
[マンゴーマンゴー。墓下は楽園だった。]
アサシンマスターも何か食べてはどうだい。
…と、ウツホと呼んでもかまわないかな?
……マリアちゃんが死んだ。
[目の前にマスターが座ったのを確認してから、静かに口を開く。]
マリアちゃんが倒れていた場所は……教会だ。
マスターの方は分からない。
周りを見てもいなかったから、別の安全な場所に居た…と考えたい所だけどな。
そうですね、それでは、完熟マンゴーでもいただきましょうか。ランサー、剥いて下さい。
私のことは、どうとでも。呼びやすい名前でどうぞ。
[マンゴープリンをスプーンでつつく。
ふるふる震える様はまるで可憐な乙女の恥じらい。
そんな姿に容赦せず、騎兵はパフェスプーンを突っ込んだ。
まぐまぐ(捕食中]
…しかし、魔導師。
マリアちゃんってその見目で言うのは詐欺だと。
[真顔]
ではウツホ。
そう呼ばせてもらうよ。
[ラーマは慣れた手つきで、マンゴーをナイフで剥き食べ易いように切り分けると、ガラスの皿に盛った。]
ウツホ、とカタカナでいわれるとどうもウツボと読みかかるなぁ。
[ 夢魔狩人、と題された本を読みながらソファでくつろいでいる。]
明日・明後日は箱の治癒をしなきゃ、と。この週末はゆっくりしよう。うん。それじゃ、お先に。
[ ソファにごろりと*横になった*]
―朝、自室―
てめぇにだきゃ、言われたくねぇよ。
[剣呑な空気を纏うと同時、悪態をつく。
なんで俺が、あのド無能に皮肉を言われなきゃならない。]
ふん。
[俺にだって、無念だ。]
さて。
[ぐるぐると、首を回す。
右腕、左腕、右脚、左脚、右手、左手、腰。
全ての動きを確認する。
ほぼ万全。
あのド無能が手間取った割には、調子は悪くない。]
ありがとうございます、ランサー。
私は、その料理をしたことがないもので、包丁やナイフの扱いは苦手なのです。
[切ってもらったマンゴーを口に運び]
久仁彦さんはお休みなさい、私も明日はなかなか顔を出せないかと思います。
マリ、ア……ちゃん、が……。
[彼女が死んだ、というのは正確ではない。元々一度の生を全うした上で英霊の座に就いた存在である。しかし――。
マリアの美しい顔を思い浮かべる。
いつも穏やかな笑みを浮かべてこちらを見ていた。]
教会、……沖田、ね……。
また沖田が、アタシ達の大切な人を……。
赦さない……、絶対に赦さないっ!
お爺ちゃん、お爺ちゃんは魔法使いなんでしょ?!
沖田なんて奴、やっつけちゃってよ!!
[興奮して立ち上がり、キャスターの肩を掴んで叫ぶ。]
勿論、言われなくてもそのつもりだ。
[肩を掴んで叫ぶマスターを落ち着く様に促す。]
だが、今の俺は決定的に魔力が足りない…わかるな?
今まで話す機会がなかったが、俺の宝具は一度しか使えない上に、発動時の消費魔力がとてつもなく大きい。
だから……今は魔力の回復に専念するんだ。
幸い魔力の回復は何もしなければ今日の夕方から夜には終わる。
それまでマスターも魔力の回復や準備をしておくといい。
[露葉の顔を見て、昨日「彼」が「俺」のことを彼女に伝えていたことを思い出す。]
…確かに、いつまでも楽しんではいられないかもしれないがな。
オイ、お前。
[露葉の目を睨み付ける。]
俺は、俺の意思で引き金を引く…。
「銃になる」のも気持ちイイがな、てめぇみたいな半端な意思の奴に引き金を引くのを任せるのは、我慢がならねぇ。
奴が言っていたような真似をしたら、お前はただじゃすまねぇぜ。
あっさりくたばってハイサヨナラかもしれねぇ。
だから、昨日奴が言っていたことは忘れろ。
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