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―書庫―
嗚呼、こんばんは。
[今はまだハーヴェイに気づいていない]
先日、見つけた、サイン入りのからくりの本、見せてくれねえ?
[どれ位蹲っていたのだろう。すっと立ち上がると頭を横に振りながら]
まだ…決まった訳じゃないし…。逃げられる術はあの人にも有った筈だし…きっと大丈夫。
だから今は…自分達の事だけを…考えなきゃ…
[そっと呟き、手にしていた本を元に戻した。]
今日は静かだな。昨日までとはちがって
[それから、ページを開いて]
そういえばハーヴェイ、此処これてたか?
[なんとなく、尋ねた。]
[...は、書庫にケネスが訪れていることなど知らずに、本棚の間をすり抜けては立ち止まり…]
何か…もっとみんなの役に立てたら良いんだろうけど…。何度もからくりに足元を掬われても…結局解らず仕舞いってのも…悲しいね…。
[目で追うのは建築関係の書物ばかりで。しかし元々接した事の無いジャンルの学を...が簡単に習得できるはずも無く。]
[僅かな歯がゆさだけが通り過ぎていく。]
―回想―
――はっ!?
[がば。飛び起きる。何だかデジャヴ]
[が。]
[少年が寝ていたのはあの少女趣味全開の部屋ではなく、あれよりも一際豪華かつ趣味の悪い部屋。ついでに薔薇の香りたっぷり。
そして纏っていたのはいつものぼろっちい服にもこもこ帽子ではなく、いかにも貴族といったふうな、滑らかなベルベットの正装]
……な、何事!?
「やあ、お目覚めかい」
[ジェントルメンな口調とは裏腹なダミ声。
ばっと顔をそちらに向けると、ソファに足を組んで座る男がいた。薄い絹のカーテンから差し込む陽射しで逆光になって、顔が見えないのは幸運だと本能が告げている]
……どどどど、どちらさまですかっ。
[脂汗。ベッドの上に正座。心拍数上昇中。
間違っても、ときめきではない]
「どちらさま?
……あんなに熱い夜を過ごしたというのに、酷い言い草じゃないか」
[ふぁさっ、と髪を掻きあげようとしたようだが、長さが足りない]
ちょ、ま、何の話ーーーーー?!
[絶叫。
……してから、ごほごほと咳込んだ]
「お前が俺に会いたいと熱望していると聞いたから、わざわざ俺の元に来させたんだぞ?
そしてお前は、会うなりテーブルの上に乗り俺の胸倉を掴んで押し倒そうと……」
[していない。直談判に来ただけである。散々っぱら文句を言った後、酒が切れたのかばったりと倒れたためにここに寝かされただけで、規制事実も無論ない。
どちらにせよ、酔っていた当人は覚えていない訳だが]
「流石はクロフォード家の一人息子、噂に聞いた通りの男らしさだ。招待状を出した甲斐があったというものだ」
……へ?
それ、おれじゃなくて、ジェイコブさんじゃあ?
あん人、去年の春に家、出てったけども……。
[少年はクロフォードの姓を名乗ってはいるものの、奉公人のため、血は繋がってはおらず。つまり]
『………………』
[二人して、沈黙。]
「細かい事は愛の前には不要ッ!!」
んなもんねえええぇぇぇっ!
[きらーんと目を光らせ、立ち上がる男――アーヴァイン。
その全容が明らかとなり、更に鼻息も荒く顔を紅潮させているさまは、この世のものとは思えぬ悍ましさで]
……………
[ばたっ。
近付いて来るそれに、呼吸困難を起こしたのは発作のせいだけではあるまい。
マウス・トゥー・マウスをしようとした彼であったが、婚前の行為は(意外にも)禁止されているだとかで執事に止められ、少年は医務室に*運ばれていったのであった*]
[何時もの木陰、幹に体を預けてぼんやりと。
常のように眠っているわけではなく、ただ思考の海を漂う]
……ん?
[ふと誰かの気配を感じて振り返る。
少し離れた場所に使用人の制服を纏った男が一人]
どした、飯の時間か何かか?
…って、ああいいって。
わざわざ払わんでも自分で服くらい払えるから。
[立ち上がれば寄って来て律儀に服に付く芝を払おうとする彼を片手で制し、自分でぱんぱんと]
んで、何かあったのか?
……は?契約?
契約って何の…んなっ!?
[唐突に眼前まで迫ってきた使用人の顔]
[反射的にぶん殴った。ぐーで。]
…………正当防衛、だよな。
[足元に転がる、完全に意識を落としている使用人。
手加減し損ねた攻撃は、顎骨に罅を入れたかもしれない]
―書庫―
[ひら、ページをめくる音]
[違う音が聞こえる]
ん? 誰かいるのか?
[司書が濁す]
[よくわからずに、立ち上がり、音の方へ]
[足音を立てないのは癖なのか]
……ハーヴェイ?
[姿を見つけ、思わず、声をかけた。]
[二人を置いて広間から立ち去ったはいいが、目当てのもう一人が見当たらない。
一応は二人から協力を取り付けたのだから、ケネスは放置すべきだろうか。
廊下の中ほどで思案中。]
一応は探してみるか・・・
[すっかり勝手知ったる何とやらとなった、手近の壁を叩き隠し扉を開けると、その中にするりと入り込んだ。]
[自分と司書以外、誰も居ないと思っていた書庫に響く声]
[呼ばれたのが自分と気付き、一瞬だけ――身を震わせ瞳をぎゅっと閉じてから。いつもと変わらない笑顔で振り返る]
あれ…ケネスさん…?
ケネスさんも…何か探しものですか?
[――ふわりと]
[広間の扉を開くも、其処には召使や使用人以外誰も居なかった]
…珍しいな、俺が最初か?
[頷く女中は食事の準備が出来てると言い、そのまま厨房へと。
テーブルに並べる邪魔にならぬようにとソファへ移動して]
[このソファに座るのは間違いだった、と気付いたのは次の瞬間。
勝手に脳裏に蘇る記憶に片手で顔を覆って溜息を吐いた]
[曖昧に返ってくる返事に苦笑]
[それはいつもの彼の癖]
[しかし、眉を寄せた難しい顔で訊ねられれば、心底困ったように首を傾げて]
――何故ですか?
[返す言葉は疑問に疑問を重ねた、ただ一言。]
[違和感は消えることなく]
[一歩近づいて]
無理してるんじゃないか?
……まあ、しないってのはできねえのかもしれないが。
何と云うか
[壁があるようだと感じて。]
[然しそれは口に出せず]
[一歩近付かれれば、更に僅かに身を震わせ]
無理…ですか?そんな事有りませんよ…。
可笑しな事を言うんですね、ケネスさんって…。
[柔らかく微笑む。防御の為に]
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