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ああ。換えは利かん――僕の患者の命もな。
選択は今や、各々の価値観で為される。
〔ギルバートの血肉が本当に彼の言った効果を齎すのならば、実験動物たちの為に伏せておかなければならなかったが…ナサニエルの纏う雰囲気に僅か胸の内も漏れ〕
悪い? …違う。それも記憶の一部だ。
〔持ち上がる髪が彼の手指の動きに従って降りてくる。
その陰で目元をむずつかせるような気配があり〕
その通りだ、Nathaniel Regel.
だから僕、はお前、を殺して喰わないと――
〔「決めている」。口にすることが甚だ不本意そうに、だが彼の奥へ翳りゆらめくような双眸を見据えて*言い置いた*〕
そう……だな。 いいんじゃないか?
お前はお前の守りたいものを守るといい。
[各々の価値観。重きを置くものの差。
彼女を逃がしたのも自分の下した判断。
食料を逃がしたと思うやつもきっといる。]
記憶の一部……?
[反射的に聞き返した声は無理に問うようでもなく、
けれど確かに興味は惹かれて小さく首を傾げた。]
[続き紡がれた言葉には純粋に驚いたような目で見返し、すぐ取り繕うように室内の別の場所へと視線を彷徨わせた]
託されたものがなければ殺されてもいいと思ってた。
でも、今は託されたものがあるから、死ねなくなってさ。
……だから、命を取りに来る奴に容赦はしない。
[室内のそこかしこにはわせた視線を再び戻し]
……ハーヴェイを殺さずに済みそうで良かったよ。
[不本意そうな声音にくすりと*笑って*]
[頭上で交わされる会話の間に姿は揺らぎ消え次に現れるのはベットサイドの月白色の机の傍らで、コマ送りの揺らぐ姿は興味が湧いたのかホログラム時計の文字に振れて、背後で目の前の男を喰らうと云い置く白衣の男の声を聴きながら漆黒の双眸は歪まぬ文字を見詰める]
殺して、喰う?
[揺らぐ姿は全く同じ位置で振り返ったかの様に生前の自室に居る者達に向き直り、白衣の男を見詰め揺らぐ姿はコマ送りに其方へと歩み]
殺さずとも、肉は其処に有る。
[数歩の距離から一旦は躯を見下ろし揺らぐ姿は立ち止まり、白衣の男へと顔を向け漆黒の双眸は不思議そうに殺意を口にする男を*見詰めた*]
[――死ねなくなった]
[眼球を預けた男の言葉に姿は揺らぎ視線は其方へと向くも、漆黒の双眸は矢張り不思議そうに暫くの間は其処に立つ男を見詰めて、やがて何を想ったのかふと仄か微笑えみ]
君は――…
[揺らめく姿は其の部屋にも現れコマ送りに辺りをゆっくりと見回し、元はこの船の責任者たる男を漆黒の瞳が捉えると、生前に船長と呼ばれた男は誰にも見止められる事の無い筈の姿を見止められ息を呑み驚愕の色を浮かべる]
君には、世話に成った。
何故――…死んだ?
[揺らぐ姿が問い掛け首を傾ける頃には漸く、男にも扉は開かず目の前で首を傾げている船員が自身と同じ境遇なのだと悟り、深い溜息を吐いた後に運の無い事故だったと語る]
そう。
[引き金を引いてしまった、と重苦しく頭を抱える船長と呼ばれた男を前に、揺らめく姿は緩やかに被りを振る]
君が死ななければ、誰か――…
[殺してた、と何の抑揚も無い声が囁く]
[男は自身が死んでから戸惑い、慌て、混乱し、残る船員達に必死で声を掛けて周って、叶わぬと知ると此処に閉じ篭っていたのだと云う。
訥々と語られる言葉を相槌も打たずに部屋の壁に嵌め込まれた透明な壁の向こうを見詰めた儘に黙して聴き、話が副船長たる女の連れて出た脱出艇に及ぶと漸く姿は揺らぎ船長と呼ばれた男へと向き直る]
血液は、渡しておいた。
運が良ければ、生き延びる。
[生前に脱出する同僚に頼んだ飲料水への混入薬の中身は血液で、船長の命に依り幾らかを抜き小瓶を渡したけれど、精製する間も無かった其れは紅く同僚は多少不気味がった後に、何故医療機関船員でも無い者から薬が配布されるのかと不思議そうに其れを受け取っていた。
彼等が毒々しい色の其れを信じて服用したかも疑わしいが、服用したところで無事に帰還出来るかも疑わしい状況には変わりは無い]
[船長と呼ばれた男は脱出艇の船員達や船に残る船員達の未来を想い描いたのか盛大に被りを振り、力無い笑みと共に謝辞と労いを紡ぎ向けられる背は漆黒の双眸には生前より随分と小さく映る]
[――是から如何する?]
[紡がれる問い掛けに姿は揺らめく事も無く、船長と呼ばれた男の小さく感じる背中を見詰め]
――…還る。
[――還るなら何故、此処に居る?]
未だ、少しだけ見届ける。
[船長と呼ばれた男は相槌を打ち、自身はこの船に想い入れが強すぎて何処へも逝けぬらしきを語り、今更ながらに気をつける様にと忠告まで呉れる。
揺らぐ姿は僅かに纏う雰囲気を和らげ消え去り際に呼び止められ、「君」と呼ばわれた事を思い出してか自身の名を紡ぎ、揺らぐ姿に当人の名を覚えているのかと問う]
[そうか、と船長と呼ばれた男は静かに答え]
[――――――、―――。]
[揺らぐ姿は仄か微笑み部屋から消え失せた]
――Got it.
[ハーヴェイからの通信に短く答えて。
ウサギを抱き上げたまま暗い部屋を出かけて――]
……。
[一度部屋の中に戻ると、テーブルの上の首輪をポケットにいれる。]
……壊れたか、無くしたか。
うーくんトレースできる?
[きょとりと首を傾げるウサギに、こちらも首を傾げて。]
[照明を消した暗い部屋の隅にじっと蹲って]
―まだ大丈夫。空腹は感じていない。後1日は持つ―
[ギルバートを喰らう―それが何故か躊躇われて。食堂にも部屋にも行く気が起きなかった―]
[呟いて数歩歩いてから足を止める。]
――……船内に無い、といったか。
ということは必然的にセシリアの端末は外……か?
[軽い眩暈のようなものに眉間を抑える。
アーヴァインを喰っていくらかマシになっても極度の飢餓状態には変わりない。]
……端末が君みたいなのなら兎も角。
アレの端末が一人歩きするなんて話はついぞ聞いてない、な?
[軽く首を捻った後、足を脱出艇の格納スペースへと向ける。]
[生前の自室で目蓋をおろしているのと同じ頃に、揺らめく姿は白い柔らかな毛並みを持つ機械を抱き上げた女が部屋を出て行くのを見守り、揺らいだ姿が消えかけた頃に再び部屋の扉は開く。
女の行動を見届け室内が無人に成ると姿は揺らぎ、コマ送りに消えては現れる姿は壁を擦り抜け女の数歩後を追う]
〔容認し合う先にある矛盾には今は言及せず、額へ当てた手を浮かせて大丈夫だと伝えるように振る。自分のように鈍感ではない筈のナサニエルを逆に案じる沈黙があって〕
記憶。…思い出と言うのかもしれん。
〔口数少なに付け加えて、手にしたままだった注射器のキャップを戻す。そんな些細な仕草で相手の動揺は見ない振りを〕
託されたもの、な。…
〔一度ギルバートの屍を見遣るも、そればかりではなかろうと朧に感じ取った紫苑の行方には口を噤む〕
殺さずに済みそう、程度にしておけ。
〔愛想の欠片もなくナサニエルへ答え、コーネリアスへと視線を向ける。今の遣り取りで自分に殺意が向けられていることを彼も気づいたのだろうから〕
――お前は、僕が守りたいものに含まれない。
〔銀の髪持つ青年の膝元へ、タブレットを放る。義務は果たしたと告げる代わりに、常の突き放したような視線で彼を見下ろした〕
[同じ頃に少年の面差しを残す男の部屋で揺らぐ姿は、暗い部屋で隅に蹲る男の前に立ち静かに男を見詰め、男の口唇から零される呟きに姿は揺らぎ貌を覗き込む様に首を傾ける]
肉は、有る。
[コマ送りに揺らぐ姿は男の前に片膝をつき]
君は――…何色?
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