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どうしてこんなの、着けてるのかな。
[身体を覆い隠しもせず、まじまじと裏表を検分する。引っ張って脱がそうとしてみても外れるどころか動きもせず、皮膚感覚の延長のようにぴたりと吸い付いていた]
……なんなんだろ。
……いいや、それよりも先に――服、だよね。誰もいないとはいえ。
…雨?
[うっわ、つめてっ!
ぷるぷると身体を振って雫を飛ばす…ってコレじゃほんとにネコじゃんさっ。
雨宿りする場所探して走るわけで。]
…!!!
や、ってゆっか…いくら仮想空間だからって、ポンはないじゃん!?ポンはっ!!
[気にはなるけど見ちゃわるそーな、うわーぃ(汗]
[立ち並ぶ商店はいずれもシャッターが下り、錆付いた外観は閉鎖されてから長い事を示していた。溜息を吐き、路上に散らばった建材の破片を避けつつとぼとぼと歩き出した]
……どこからきたのかな、私。
……誰か、どこかに居ないのかな……
[暗雲と白光がモザイクを作るアーケードの遥か上方を見上げて、呟く。その視線の先に奇妙なものを見出し、息を詰めた]
勝つ為にやるんなら策の一つや二つは必要なんだろうがなぁ…
そんなものは必要ねぇんだよ!
[焔を突き抜けた先で、ルーサーが後方へ下がろうとするその足元に光弾を散らし足を止める事を狙った。
そして右手を握り締めると腰から少し後ろへ構えた]
『『Genitori, Genitoque Laus et jubilatio,
Salus, honor, virtus quoque Sit et benedictio:
Procedenti ab utroque Compar sit laudatio.
Amen!! Alleluia!!』』
[クピドが再度、声高く謳いあげると煉獄の焔がQuincyを包まんと迫った。]
……オーロラ……?
[天空の彼方には舞い踊る光の帯。
黄から碧、碧から翠、翠から蒼、そして藍色。
藍色がやがて紫に、また別の襞には赤と橙が入り乱れた]
[正面からやってきた一撃を、右手首から先をくぼませる事で内側に受けとめる。ダメージは受け止めたエネルギーごとフラクタルを構成する結晶の内部へと取り込まれ。
──残像が残る場所を左手のドリルで貫こうとして、後ろから来た攻撃に気付く。ギリギリで躱せば砂塵が舞う。
Geneは仕方なく、もう一度手首を重ね合わせ、軽い衝撃波の様なものを発生させる。]
…でも、ぼくだって。
戦う以外に何かあるなら──知りたいけれど?
[壮麗にして躍動的な空のタペストリ。けれど見つめる内に、どこか禍々しく不吉な気配を感じとって視線を背ける]
オーロラ……ここは、どこ――?
[極光の名の通り、地上であればオーロラなど余程の高緯度地方にしか出現し得ない。その知識に思い至って辺りを見回すと、自分を見つめる少年の姿が目に入った]
──世界と宇宙と宇宙と世界を血反吐を吐き肉を爛れさせながら瀕死で行き交い続け、開いた扉の先へと運命と共に誘われ浮遊する透明な発光体。
「光めて想起する記憶」
透明なドリルの内側の凹凸
乱反射する光
構成する結晶は
自己増殖し消滅へと向かうことの象徴。
既視感だけが、ぼくを動かす。
Mamの子どもとしてスクールに拘束させる栄誉よりも、好んで此処に来る──。
[にゃんこの姿じゃ流石に気づいてもらえないかと、人型に。かなりぞんざいな描画だが気にすんな。]
ここ?ここは電脳空間の割と下層の方…だけど。
ぁー、とりあえず服、着たら?
[適当にその辺のテクスチャ引っぺがして白っぽい色のワンピースに。]
あっ、――っ!
[驚きと喜びの色が表情を彩る。駆け寄ろうとして、裸身だったと気づいて屈みこんだ]
えと、その――あっち、向いてて?
[上気して紅潮し始めた顔だけを向け、少年に声を掛けた]
[続けた言葉はほとんど独り言の様だ。
人と関わる事が不得手で、外見よりも子どもで、内向的なのだろうか。言葉を選び、他人に伝えようと言う意識に欠ける。]
[ルーサーの放った焔に包まれながら右手を大きく振りかぶった]
『七つの星の元、七つの加護を受けし鍵を持ちてその結晶たる力を示せ!Noila-Tem!』
[解除キーの開放とともに光が集まった右手が大きく振るわれた。
位相をそろえた光条がその手の動きにあわせて文字通り自分の前方ほぼすべてをなぎ払う]
[クインジーを包んだ焔はそのままクインジーの体を焼き続けていた]
[受け取ってはみたものの具体的な着方が判らず、考え込んでやむなく口を開いた]
……ありがと。とりあえず、私の裸を見たことはゆるしてあげる。
……もう一度、私のお願い聞いてくれたら。
……これって、どうやって着るものなの?
>code end
[行動を全て完了するが、まだその男性、いや既に中身は少年であることが判明したPCは生存している]
こちらはまだ動くぞ。
[新たなマクロを完成し、打ち込む。今度はhervey自体にzero-fildを適用し、そのままlightningでその少年を貫くように障壁を何重にも展開させながら光速移動する]
な…!
[辺り一面が真っ白く発光する。
Lutherは光に包まれ「消滅」した。
「至近距離」から放たれた閃光は、
遠くまでを貫いたようだった]
や、その…ふつーに頭から被ってその穴から頭と両手出せばいいじゃん?
[まだそっちは見れずに。
ノースリーブの簡単なワンピースなわけで。]
[ルーサーが消失するのを見届けるとゆっくりと倒れた。
その身を包む焔がクインジーの身体を消失させた。
そしてその周囲には複数のEyes Of Fuktが浮いていた。
少し時間を置くと空間にひずみが出来、その場にクインジーが現れた]
オレの場合、元々の構成が増殖型だからなぁ…
相打ちOKというのはある意味ズルイのかもしれないが、データの量を集めるにはコレが一番確実なわけだ…
[誰に聞かせるわけでもなくそう呟いたとき、Eyes Of Fuktがおかしなデータの動きを感知した]
[危なっかしい手つきで平板なテクスチャを広げて着込むものの、どこか不安げな面持ちで問い掛ける]
……ええっと、こう?
……前うしろだね。
……こう、かな。
[着なおしてところどころ確かめるように、黒革の右手で身体に触れる。満足したのか、はにかんだ笑みを少年に向けた]
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