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――闇の底に胎動が響く。
それはなにかが目を醒ます予兆なのか、亡者の呪詛の呻きなのか。
幹線となるデータトラフィックから外れた暗闇の辺縁に、音なき響が存在している。
それは、遠い水脈の響だ。
波濤となって何処かへと押し寄せてゆく膨大なdataの質量は、基調低音となって闇の中で知覚された。
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::::::バサ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
... ... ..... .バサ. .... ... ..バサッ... ........ .. ..
,,::―-、
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∠ :::::::::::::::::::::ヽ
 ̄ ̄`ヾ:::::::::::::::::::::\ . ...バサ
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音なき響きは突如生じた羽音に掻き消された。
虚空に染み出た暗黒が次第に輪郭を形作り、漆黒の鳥となって羽ばたく。次から次へと湧き出る鴉は、呪わしい悪夢を具現化するかの如く黒雲となって群がった。
``ゞ y"  ̄ ̄ ''―====='"
__/∠
「カァア―――」
空を覆う墨色の叢がりは在るべき場所を見いだすと、一際高い啼き声と共に基準面となるグリッドへと降り立った。ザワザワと蠢く凶兆を告げる鳥の影は蝟集して、いつしか長身のヒトガタを形作ってゆく。
ヒトガタの闇の頭部に赤い光が二つ点り、三日月型の裂け目が笑みの形に開かれた。
「――フヒャ。
ゥヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
哄笑が漏れ出す。
歪な笑い声とともに波打つ体の輪郭は、時折羽音を立てながらも次第に定まっていった。
《バウン――》
四つのスポットライトが光の柱となって闇の中に聳え立ち、男の姿を煌々と照らし出す。
《ブゥウーン、パチッ!》
《パチ パチッ――》
息を潜めていた巨人が身じろぎするように、いくつもの作動音を立てながら、暗がりに沈んでいた施設に次々と光が点ってゆく。
「It's Shooooow time――!!」
男のその声を合図として、一斉に音楽が鳴り響いた。
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― 電脳世界<Utopia>/Under:遊園地 - NL ―
サァサ、お立ち会い。
聞いてびっくり見てとっぷり。
誰ァれも見たことがないような――絢爛豪華な夢芝居。
おぼっちゃんもおじょうちゃんも。お兄ちゃんもおねいちゃんも。レディースエンドジェントルメンっつって、おいちゃんもおばちゃんも。おじいもおばあもみぃんなまとめて楽しめちゃう。
ゆめかうつつかわからぬままに――心に焼きついて離れない。
そォんな刺激的な舞台が見れるのはギニョール座。
ここだけだよォう――。
[怪しげな雰囲気を漂わせる抑揚たっぷりの口上を述べているのは、メガネをかけたギョロ目の男だ。
山高帽にタイトなジャケット。ダボダボのズボンにズタ靴。口ひげをたくわえた姿は、いにしえの喜劇王のスタイルを思わせた。だが、インバネスコートを羽織った大柄なシルエットは魔術師のようでもあり、不気味な気配を纏わせている。
見る者を楽しませる外面にしようとして失敗したような、チグハグな歪さがそこにはあった。
無論、電脳世界で一般人として活動したいのであれば、このような扮装は必要ない。この役目のために誂えたアバターではあったのだろう。]
[男の後方では、一つの胴体を共有し繋がった双子の老婆が、大きなアコーディオンを弾いている。
二人の頭髪は混じりけのない白髪で、渇き果て無機質的ですらある指は、石柱に絡んだ荊のように楽器に食いこんでいた。]
おんやァ――
[男は眉をあげた。遊園地の小劇場前で客寄せのための演奏を行う彼らの姿を、年若い女たちが遠巻きに眺め、ヒソヒソと囁いている。]
やァや、お嬢さんたち。どうぞ、ご覧じろゥ?
[男は、とびっきりの笑顔と本人が考えている表情を向ける。
娘たちの表情が固まる。]
ごろうじろゥ?
[割引チケットを差しだそうと、男はにじり寄る。
娘たちはじりじりと後ずさった。]
[男は、きっと彼女たちは気持ちの踏ん切りがついていないのだと考える。
歓迎の感情を精一杯に表現するため、両手をいっぱいに開く。ヴワサッ!とインバネスコートが大きく広がりはためく。]
ごォろぉおぉうじィろぉおおぉおぉう!!!
[その途端、ギャァアァァアとかわいげの欠片も感じられない必死の叫び声を上げながら、娘たちは駆け去っていった。]
[取り残された男は眉をハの字に曲げ、山高帽に手をやる。
振り返れば、双子の老婆が青白くひび割れた相貌をくしゃくしゃと歪めながら、笑みとも恫喝とも判断のつかない表情を形作っていた。]
やれやァれ。――まったく。
もうちょっと愛想のいい顔をしてくれないかァい?
[せめてもう少しフレンドリーな外見のアバターをとの二人への要請は今や懇願にすらなっていたが、二人が応じてくれそうな気配は微塵も感じられない。
彼女たち曰く、自分たちはAIとしてのアイデンティティーを保つ上でアンダーではこのかたちが必要なのだということだった。
男は、一旦その日の客寄せを中断することにし、*接続を切った*。]
隠者 モーガン が参加しました。
―― 電脳世界<Utopia>/Closed Morgan's space ――
[聳え立つ大木。まるで天と地を繋ぐ理のような。]
やれやれ、馬鹿な話だ。
[天地を貫く樹の陰で、ぼんやりと中空を眺めている。]
ふん…ならば、私も対価を要求しなければなるまい。
[*無表情*]
私に真実の終焉を。
学生 メイ が参加しました。
――現世<Mundane> /下層・或薄暗い部屋――
[何かの機械音が響き、外からは僅かな人の声。部屋の住人は中央の椅子へ座っていて、両手だけが時折動く。
その手が、頭部に装着した装置へと伸び、彼女の意識は此方へと戻ってくる]
うっはー。
疲れた! あそこのセキュリティさえはずせればなぁ。新しい飯の種にもなるんだけど。
[ま、いっか。呟いて部屋を出ると、階段を下りる。降りた場所には所狭しと廃機材が散らばっていて、埋もれるように座る一人の男]
ん? 何?
[男から受け取った一枚のフィルム。見れば、虹彩による認証が行われ、文字が浮かんだ]
[それを見る目つきが次第に弧を描き]
これは、罠?
差出人もわからないし。
でも、行ってみる価値はありそ。
そういうことで、ちょーっと上に行って来るけど、何かあったらあっちで呼びかけてよ。
それと。
移動用のやつ、ある? さすがにあれは重いんだわ。
[男が差し出したゴーグルを試しに覗き、具合を確かめてから首へとかける]
ありがと。
[礼を告げて、外へと出ると、遠くに見える上層を見つめて、地を蹴った]
準備だけはして行かなくっちゃね。備えあれば憂いなし、しすぎて困る用心はないもの。
未亡人 オードリー が参加しました。
―― 現実世界/ ...... 大学 記念講堂 ――
[落成の記念式典 ...
スピーチを述べる初老の男 ...
退屈そうな聴衆 ...]
『...... 様、ありがとうございました。それでは、次にまた本学の素晴らしい卒業生を紹介できることを私は誇りに思います。
ミズ・ハックマンは、...... 年に本学の経済学部を最優等で卒業され、政府で金融政策の企画立案に携わってこられました。
この間、...... 大学の経営修士号を取得され、....... 法制の整備作業では、中心的な役割を果たしておられます。
退官後、民間へ転進されてから、BANK で輝かしい業績をあげられ、現在、同社で最年少のマネージング・ディレクターであられます。また、本堂の建設にあたり、多額の寄付をいただきました。
ぜひ、本学の新たなあゆみを前にひとこと賜りたく、ミズ・ハックマン、どうぞよろしくお願いいたします。』
―― 現実世界/ ...... 大学 記念講堂 ――
過分なご紹介に預かりまして、恐縮の極みです。
また、大恩あるこの学舎にこうやって戻ってこられたことをうれしく思います。本学の益々の発展を祈願しております。
そして、何より、前途あるみなさまを前にして、話をさせていただく機会を与えていただいたことは私にとってこのうえない名誉であり、幸せであります。
さて、私が本学に在籍していた頃は、折しも、かの金融大恐慌のときでした。
当時、政府の計画経済はもはや完全に破綻しており、市場では、再び「自由な市場」への待望論が息を吹き返しておりました。
私は、本学で ...... 先生から競争政策について学び、素晴らしい学友達と切磋琢磨するなかで、何としてもあの閉塞的な状況を打破したいという想いを抱き、政府の門を叩くことになったのです。
―― 現実世界/ ...... 大学 記念講堂 ――
そして、政府に身を投じてからは、目を覆うような困難が何度も、何度も、何度も、私を打ちのめそうとしました。
そんな苦しいときに、いつも私を支えてくれたのは、本学での教育であり、本学で得ることができたかけがえのない友人達です。
私が困難に身を屈さず、「自由な市場」を再構築に寄与することができたのは、本学によるところが大きく、感謝の念に堪えません。
また、政府でのひとつの事業を終えて、将来に迷っていたときに私のような素人を BANK に誘ってくれたのも、本学の友人の一人でした。
その結果、今、私は幸いなことに刺激に富んだ充実した日々を送っています。
みなさん、どうぞ、夢を持ち、貪欲に学び、友情を育み、本学で素晴らしい時間を過ごしてください。
あなたがたが社会有為の人物になり、いつかこの世界に貢献するような事業へ一緒に参画できる日が来るのを楽しみにしています。
[万雷の拍手。優艶な笑みを浮かべるオードリーがそこに。]
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