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[ザァ...]
[一陣の風]
[冷気に眼を細めれば聴こえるは懐かしい声か]
「……いで…帰っておいで」
[人には聴こえない其の声に桃色の唇が戦慄く]
「恋して泣き続けたら解けてしまうから」
[見開かれた碧い瞳は瞬きも忘れてゆらり揺れ
嘘、と戦慄く唇だけが音もなく二文字を紡ぐ]
[ふわり]
[ひらり]
[大きな瞳からは止め処なく白い結晶が零れて]
[持っていた事も忘れていたチョコバナナが音も無く地面へ
ゆるり白い手を見下ろすも微か震えるばかりで力が入らず]
如何………しよう…
[名を紡ぐ声に白の結晶を零しながら青を見上げて首を振る]
…まだ駄目…まだ………
>>684
わ、忘れたってなぁ…。
[がっくりと脱力しながら、何度目になるか分からない溜め息を零す]
決まってんじゃねーか、全部趣味だ。
趣味で悪かったな。
[ぷいと横を向く...の前に近寄って来る様子に、つい前を向くと]
……。
[目の前に…カミーラの胸。どアップ]
……………。
[鼻血]
>>688
ううう、うるへー!
突然だとびっくりするだろうが!
こっちにだって心の準備ってモンがあるんだ!
[鼻を押さえつつ、情けなさで泣きそうになりながら]
…上がる!もう出る!
[顔を伏せたまま、ジャグジーから出るとそのまま更衣室に駆け込んでしまった]
[吹く風に青い髪が揺らされるも、彼に其の声は届かず。
唯、煌々と照らす月ばかりを見上げ、少女に視線を戻して。
視界の端で地に落ちるチョコバナナは見えるも、動けずに]
メイ?
…泣かないで…
ごめん、…泣かせたく、なかったのに…。
[現実に還り青の瞳は揺らめいて、口唇は微かに言葉を紡ぐ]
…違う…違うの………ナサニエルのせいじゃ無くて。
[重たげに白い手をあげ拭うも止まらず零れ続ける白の結晶
白い手に降り積もる結晶を見詰め瞳を見開き緩緩首を振り]
………厭。
[虚空を見詰めれば白の結晶が風に攫われきらきら闇を舞う]
ナサニエルの傍に居たいの…
まだ、一人に出来ないよ。
お婆ちゃん!
[闇に向かって叫べば風の音だけが轟々と木霊するばかりか]
「奇跡は――」
[声は聴こえたのか白の結晶が零れ続ける碧い瞳を見開いて
ぴたりと風が止めばのろのろ顔を上げ再び傍らの青を覗く]
>>691
[げっそりと落ち込みまくりながら]
…もう、いっそ死にてー…。
せっかくのまたとないチャンスだったってのに…。
[しかしふと思い当たり]
…あれ?もしかして風呂に入ったことで、結構アルコール抜けてねーか?
[言動があまり酔っ払い調でなかったことに気付く。が]
……うう、今はもうどうでもいいや……。
[また中に入って身体の泡を流すわけにも行かず、バスタオルを身体に巻くと服を持って自分の部屋に戻り、シャワーを浴びる]
[彼の耳に届くのは少女の叫びと風の音]
[白が闇を舞うのを見送れば青は揺れる]
…………メイ。
[少女が覗き込んで来るのに首を傾けて、
見詰め返す瞳には気遣わしげな色が宿り]
[幾度か口唇を開きかけ、止めて、瞑目した後に、
そっと地に下ろせば、零れる白に躊躇いがちに触れ]
>>694
からかうのに鼻血まで出せるかアホ!
[ばたんと大きな音を立てて、シャワールームの扉が開く。
シャワーを浴びて着替えた...が、出る直前にカミーラの呟きを聞きつけて]
[しかし出たはいいものの、顔が合わせづらいのかちょっと斜め下を見ていたり]
[地に下ろされれば温かい手が結晶に触れる]
…ぁ………
[桃色の唇を僅か開けばすとんと膝が折れる
徐々に力の抜け行くのに脅え碧い瞳は揺れ]
…如何しよう?
解けちゃう………泣き止まなきゃ…
[零れ続ける白の結晶に半ば呆然と呟くか]
…………っ
[崩れ折れそうな少女を抱き寄せれば、
躊躇いながらも、そぅと碧い髪を撫ぜ]
ごめん…、俺が、触れたら…解ける…?
…俺には…何か、出来ない…?
[呟かれた言葉には心配よりも怯えが勝るか、
僅か身体を離せば、揺れる碧い瞳を覗き込む]
>>698
どういうつもりも何も、ちゃんと説明してるじゃねーか…。
[叩きつけられた枕に抵抗もせずにずるずると倒れこむと]
今日一日、可愛すぎるカミーラを見せられまくって、それでも我慢してたんじゃねーか。
それが突然ああやって刺激の強いもんを目の前に持ってこられたから……ちょっと、血が巡る先を間違えちまったんだよ…。
…あ………ナサニエル…
[抱き寄せられれば白の結晶を零しながら青を見上げ]
ナサニエル、ナサニエル、ナサニエルッ!
…ごめん………ごめんね。
[力なく首を振り覗かれる碧い瞳はゆらゆら揺れて]
ちゃんと、出口まで一緒に行こうって決めてたのに。
ナサニエルが好きで、大好きで、哀しくて…我が侭で、ごめんね。
[脅えの滲む声に手を伸ばそうにも力が入らずに]
………大好きなのに…如何しよう?
>>701
……うるせー……。
[全く反論できず、何とか搾り出せたのはそのひとことくらいで、顔は明後日の方向に向けたまま]
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