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[気配に視線を移し其処に在る姿にふんわり微笑んで]
こんにちは、ナサニエル。
クインジーが作ってくれたご飯、食べる?
[言いよどむ様子に小首を傾げ]
カミーラは渡り鳥みたいに冬だけ此処に居る人だしね。
一緒に居たいなら引き止めるとか着いて行くとか色々あるんじゃない?
………心配事が減ればカミーラも素直になるかもね?
[続く言葉にぱちぱち瞬いてから頬を染めて]
えっと………
[なんとなく視線はナサニエルへ]
…引き止めるも付いて行くも、全部春になってから考える。
今あれこれ悩んでも…仕方のないことだ…。
[声は段々と先細ってゆき。しばし黙り込んで。
しかしメイの視線の先にナサニエルの姿を見つけ、自分の食事を平らげると]
よぉ、食うだろ?今用意するぜ。
[立ち上がり、キッチンへと向かい、目玉焼きを焼きだす]
[ナサニエルの食事を用意すると、テーブルに並べて]
俺はそろそろ出かけるかな…。
お得意さんまわりをして準備会場行き、ってところか。
[本日の予定を、頭の中で組み立てる]
ふぇっくしっ!!!!!
[盛大なくしゃみ一つ。]
……誰かまた母さんだの夫婦だのっていいやがったな……
[準備する手を止めると、鼻を啜り。
再び手を動かそうとして、ふと――
踊りの練習に興じるおばちゃんたちの姿。]
……。
[酷く懐かしいものを見た気がして。
ぼんやりと立ち尽くして。]
………そっか。
[頷いてクインジーの後姿によろしくと声をかけるも]
其の前に、手の薬、塗らないと。
…これかな?
[テーブルの片隅に置かれた紙袋を見て小首を傾げ
ナサニエルに紙袋を差し出し]
[訪れた沈黙に僅かに首を傾げるも]
[クインジーの申し出にうん、と頷いて]
ん、ありがとう。
[荷物を置いて、席に着いて]
[運ばれて来た食事に感謝の意]
ローズマリーに、御礼…言わないと、だね。
…家の方、行っていたから…皆と、殆ど…顔合わせてない、ような。
[独り言ちれば視線はクインジーへと向けられ]
いってらっしゃい?
[外出する身支度を整えると、広間の二人に手を振って]
んじゃ、出てくるぜ。
仲良くな?
[そんなこと、俺が言う必要もねーかと呟き。
外に出ると、道具を満載したソリを曳きつつ、雪道を歩き出す。
昨夜の雪で新しく塗り替えられた白銀の世界を、眩しそうに見ながら]
さーみー…。
[自分の吐き出す白い息に巻かれるようにしながら、まずはお得意様回りをしようと準備会場の脇を通り過ぎようとして]
…なにやってんだ?あいつは。
[立ち尽くすカミーラを見つけ。
雪球をひとつ作ると、その後ろ頭目がけて投げつけた]
ん、昨日、お昼間はちらほら人も居たけど、ナサニエル寝てたしね。
ローズマリーには随分と会って無い気がする。
[振られる手に安堵の笑みを浮かべ]
行ってらっしゃい、クインジー、気をつけて。
[雪球が当たっても暫くは気付いてなかったようで。
時間差で足元に崩れていく雪を見て振り返り]
……クインジーか。
何か……用か?
[はらはらと崩れて落ちていく雪を払い]
[カミーラの様子がおかしなことに気付き、用意していたからかいの言葉を飲み込むと。
側に寄り、しっかりと抱きしめて]
ただでさえ寒いっつーに、屋外で作業するんなら動いてねーと。
すぐに冷えて風邪ひいちまうぞ…。
[髪の毛についている、自ら投げた雪球の粉をそっと払い、自分の頬をカミーラのそれに当てて]
冷てーじゃねーか…。
[クインジーが去れば視線を戻して]
ん、…昨日…は…
[確かに暖炉のそばで眠りこけていたから]
[何があったかという記憶はさっぱりなくて]
…俺、寝惚けて…何か、してない、よね?
[問いに此方がきょとりとする番でぱちぱち瞬き]
…何か?夢でも、見たのかな?
少し寝惚けてたけど、何も………
[ふいに思い出して視線を逸らし]
…一寸だけ…ナサニエルの髪に…触っちゃった。
[ごめんね、と小さく呟いて]
其の後は少し外に出てたから解らないけど、戻って来ても気持ち良さそうに寝てたよ。
[何でもないと言われればこくりと頷いて]
[クインジーの頬が触れるのに、反対側の頬に触れて]
……あぁ。
そりゃ冬だしな。しょうがないだろ。
[クインジーの腕から抜け出すと、強く頭を振って。
放り出していた作業用の道具を拾い上げ]
……んじゃ、動くとするか。
ん…、俺、寝起き、悪い…
みたい、だから。
[続く言葉と、目を逸らす様子には瞬いて]
…そっか。
よく、眠れたの…その、おかげかな。
[そう言うと、漸く食事に手を付けて]
[窓の外へと視線はゆるり、向けられる]
…皆、手伝い、かな。
[はぐらかされたことに気付くも、強く聞き出すことは憚られて。
ふとカミーラが見ていた方向を見やると、おばちゃんダンサーズの姿があった。そこになぜかキャロルの姿が見えないことに少し首をひねるも、それを見て何を考えていたのかなど、思いつくこともあるはずなく]
………。
作業、頑張れな。
[ただし夜の分の体力は残しておけよと、軽く付け加えて、ソリの紐を持ち直す]
[そうなの?と小首を傾げ記憶をなぞればふんわり微笑んで]
可愛かったよ?
[続く言葉に彷徨っていた視線は青の瞳を覗き直ぐ逸らされ
肘を机につき頬杖をついた姿勢で緩む口元を白い手が隠す]
…そっか…なら良かった。
[窓の外へと視線を追いかけてうん、そうみたい、と呟いて]
ナサニエルの今日の予定は?
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