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[...は別の意味の頭痛に頭を抑えながら]
あ〜…。あけてくれ…
[ドアが開けられると同時に部屋の中へ]
ギルバート、見合い会場までの道、見つけた。
ちと準備が必要なんだが、手伝え。
[命令形]
……うー、ぼーっとする……
[丸一日近く眠っていたらしく、僅かに頭痛。
おかげで記憶が鮮明でないのは、恐らくは幸いなのだろうが。
とりあえず見合いは延期との事で、少年が纏っているのは普段着]
にしても、……どうなるんかなあ、これから。
[大して脅威と見られていないようで、少年は割と自由に動く事が出来た。
しかし、屋敷程ではないとは言え、見合い会場もこれまた広い。
つまり、]
……で、ここ、どこ。
[思いっ切り迷っていた]
情報収集は苦手なんだがな
アシもつかまれるし。……本当、ヘマしたもんだが。
……お前に会えたから、いいか
[口付けがまた直ぐにできそうな位置で。]
[くすり、と笑うと]
嗚呼、逃げ出せているなら良かったな。流石にアーヴァインに捕らえられたままだとどうなっているか……な。
俺も、手伝おうか?
居場所を探すの。
[続いた言葉に、]
俺も、触れていたいさ。
……ずっとこうやって。
[手を回して、抱きしめて]
あぁ。やっぱり昨日の地下通路に道があった。
ご丁寧に暗号の標識つきでね。
扉でさ遮られているからカギが必要なんだが、その取るのにちと一人じゃ解けない仕掛けがある。
今は見合い準備で忙しいのか人も少ない、鍵を取るなら今だろ。さっさとこい。
[言うが早いか、ギルの腕をひっつかんで、裏道中道と延々とつれまわす。最後にたどり着いたのは…先ほどまで開錠に苦心していた、例のしかけ扉]
ここだ。
この扉は一つの鍵穴で2つのカギが使える。中の部屋には会場までのカギがおいてあるんだが、その鍵を取ると内側からは出られなくなる。
そして鍵を取る前、とった後、それぞれ別の鍵を使わないとあけられないってことだ。
で。カギはこれ。
[一件なんの変哲もない、ただのカギ]
ピッキングしてあけたんだが、よく見たらそこにかかってた。あけろといわんばかりだ(苦笑)
で、このカギなんだが先端部分が取り外せるんだよ。ここを上下逆に付け替えると2種類のカギができる。
ってことで、俺が入って鍵を取ったら合図するから、その組み立ててまたあけてくれ。いいか?
暗号の標識……何か俺気が遠くなってきた…
[完全に専門分野外。
少しどころでなく遠い目をしながらナサニエルに引かれるままに道を辿っていく。
途中目に入る暗号はもう既に脳が拒否していたり]
…随分厄介な仕掛けを考え付くもんだな。
[脳の許容量超過か深い溜息をひとつ]
…俺が外側か?
逆のが良さそうな気もするんだがね。
[息が触れ合う距離]
[僅かに零れる笑みで揺れる空気にくすぐったさを覚えて]
一時は身の危機すら感じましたけどね。
[肖像画を思い出したらしい]
でも、その危機すら払拭できる位の出会いがあ逢ったので…良しということで…
[距離を縮めて。軽く口付けを]
[捜索の手助けを申しだされれば、嬉しそうに微笑んで]
もし貴方さえ良かったら…是非…お願いしますね。
[回された手には、僅かに反応して]
それ以上熱っぽく触れられたら…先を求めてしまいたくなりますよ…?
[意地悪く微笑み、耳元に寄せた唇は熱い吐息を漏らして――誘い文句に]
そりゃそうだが…
[ふぅ、とまた息を吐き出して。
溜息はもう何度目になるのだろう、とふと考える]
…ま、そういうことなら従うさ。
俺が不安になって扉こじ開ける前に出て来いよ?
[頬に受けた口付けに、此方も苦笑混じりに頬に返した]
あの絵は思い出さないようにしよう。
……抹消するのがいい。
[妙な真顔で呟いて。]
[次いだ言葉に、口付けに]
そういうことだ。
……幾らだって力になるさ。だから好きなだけ、頼ってくれ。
でも
[意地の悪い誘い文句]
[抗うには少々、分が悪い]
そういうコトバは、感心しねーよ、ハーヴェイ。
……止まんなく、なんだろ?
[白い首筋にそっと口付けを]
[頬へのキスの擽ったさに少し笑いながら]
ん。心配すんな、大丈夫だ。
それじゃ、ちょっくらいってくる。
[...部屋の中へ。薄暗い室内にはいくつもの物品が並んでいたが、目当ては壁にかかるキーボックス]
…あいつ暗号読めないんだろうがよ…。
[苦笑しながら暗号で「見合い会場」とかかれたカギを取る。外からガコン、と音がした。カギがしまった音だ]
…ギルバート、鍵をとった。あけてくれ。
鍵の先っちょの上下を入れ替えれば大丈夫だ。
[声が少し急いているのは早くこの部屋から出たいからか、それとも早く彼の元に戻りたいからか]
[鍵に暗号で記されているなど欠片も知らない。
扉から響く音に鍵が閉まったのだと流石に気付く]
…了解。
[鍵の先端を取り外し、上下を逆にして収め。
しっかりと嵌ったことを確認してから鍵穴に挿し入れる。
捻れば、鍵の外れる重い音]
…よし、大丈夫かな。
[呟き、扉を開こうと]
[開かれた扉から鍵(と…ついでに別のあるもの)を失敬して出てくる。ほんの僅か、10分にも満たない時間なのになぜこうも離れがたいと思うのか]
タダイマ。鍵、見つけてきた。
どうする?今すぐ見合い会場に行くって手もある。
でもクインジーがまだ盗みやってるだろうし、後にするか?
確かに。忘れた方が精神衛生上もいいかと…。
[一瞬だけ渋い顔をしてから]
じゃぁ…お言葉に甘えますね。
ケネスさんが手伝ってくださるなら…きっと捜査も捗りそうですし…
[快諾された事には破顔して]
[窘められた言葉には、更に意地の悪い笑みで]
ここで制御が効かなくなったら…確かに困りますね…
[首筋を滑り落ちる感触に反応を示し]
[僅かに首を逸らして口付けを受け止める]
ん、おかえり。
…何も無かったみたいだな、良かった。
[ナサニエルの様子にそう判断して安堵の息を吐き]
ああ、そうだな…
クインジーから連絡受けようがねぇからどうしたもんか。
盗みの邪魔すんのもアレだし、もう暫く後のがいいだろうな。
わかった。それじゃもう少しまとう。
あいつが約束を守るんなら他の連中も無事だろうしね。
念の為に見合い会場のドアを教えておく。
ここも地下道から行くと少し複雑だから近道な。
[この扉から僅かに離れた場所。あまり目立たない、奥まった場所に鍵に刻まれた暗号と同じような文字のある扉。近くには古い置時計]
昨日、近道を色々と探索して見つけたんだ。
見合い会場、って書いてある標識まではここからが一番近い。ちなみにこのドアの開閉時間は定時制らしい。
外から開けるのは2時間置きに一度。内側からは自由にあけられる。
…まぁ、あけたくなったらそこの大きな時計の針を自分で進めればいいんだけどな(苦笑)
知らない奴は気がつかない。
あと、これ。暗号表。俺は暗記したからお前にやるよ。
[一通り説明すると、気が抜けたのかため息を一つついて]
…あ〜、何か疲れた…
ありとあらゆる意味で、忘れろってことだな。
[喉の奥で笑う]
まぁ、「何でも屋」だしな。……依頼成功率は100%だから安心しておけよ?
[吸い付くように口付けた肌の感触]
[笑みが浮かんだ口元]
本当に、困るな。
……衆目もあるし。
[言いながら、ぺろりと、口付けた場所を舐める]
[それから、頭を離して耳元に]
誰にも見せたくないし、な?
[脳の処理速度を無理矢理説明の速度に合わせ。
少しばかり混乱がちながらも一応は理解できたらしい。
溜息を吐くナサニエルの横で指差し確認しながらおさらい]
……おっけ、覚えた。
[暗号表は腰のポーチに仕舞い込み]
病み上がりみたいなもんだしな。
お疲れさん、一回部屋に戻って休もうぜ。
[苦笑しながらぽんと背を軽く叩く]
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