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[眼球を預けた男が生前の自室へと入っていくのを見詰めるも、通路に立ち尽くした儘に後を追う素振りも無く、未だ其処で躯に縋って童子の如く男が泣いているのかも確かめずに]
[揺らぐ姿はゆっくりとコマ送りの動画の如く白衣の男へと向き直り、生前に男に施された漆黒の瞳が男を静かに見詰め]
俺は、君の処の動物と似てる。
君の処の動物と違って――…
[揺らいだ姿はふと全ての警戒を解いた如くに纏う気配が和らぎ、まるで憑き物の落ちた様に僅か目許を和らげ]
飼い主面した連中は殺してしまった。
〔ラッセルと意見の一致をみたところで、室内のコーネリアスを見遣る。目を細めて、くしゃりと前髪をかき混ぜ〕
ヒトらしくない、か。
〔面白くもなさそうに呟いて、緩慢な仕草で鞄から注射器を取出す。此方へ背を向けた銀の髪持つ青年へ向けて歩き出しながらナサニエルの声を聴き――〕
[室内へ向かおうとする白衣の男の手には注射器が見えたけれど、生前の言葉通り何をするにしても口を挟む気は無いらしく、そして生前の言葉通り躯に縋っていた男の死ぬ姿を見る気も無いのか、決して部屋へ向かおうとはぜず]
[部屋の前に到達。
目的があったわけではなかった。
ただなんとなく、足が向いて。]
光と闇の答えは見つかった――?
[部屋に一歩進み入り、ハーヴェイでもコーネリアスでもなく、そこに在る遺体に問いかけた。]
〔ヒトらしくない――とセシリアの声がまた脳裏を掠める。銀の髪越しに狙いを定め、コーネリアスの首筋へ針を突き刺そうとして――〕
……! …
〔部屋へ入ってきたナサニエルの声に、びくん、と目に見えて肩が跳ねた。…次いで、手にした注射器を緩慢に下ろし〕
――…
[――光と闇の答えは見つかったか――?]
[未だ朽ちて逝く最中の躯に向かい投げ掛けられる問いは、通路に居ても生前からの発達した聴覚にも届き、揺らぐ姿は扉の向かいの壁に嵌め込まれた透明な板の向こう側へと漆黒の眼差しを向け]
そうだね。
見えなかっただけで――…
[透明な板の向こう側で明滅する光と闇の渦を映し込み、漆黒の双眸は伽羅と紫苑の煌きを零す]
ずっと、在った。
…………。
[びくりと震えた肩。
首を傾げてハーヴェイの後ろ姿を見る。]
ハーヴェイ?
[声に出した時には注射器が見えて。]
――何、してた?
[生前の自室から声が聴こえるけれど振り向かず、揺らぐ姿は透明な板へと手を伸ばし――…擦り抜け、宇宙空間に出た掌はコマ送りに握ったり開いたりを繰り返し]
君は――…如何する?
[静かに紡がれたのは誰に対する問い掛けなのか、生前の自室で亡骸を取り囲む誰にも届く事無く、零れ落ちるばかり]
〔――極彩色の室内。一度跳ねてしまった心臓は容易に落ち着かない。ゆるゆると息を吐いて〕
……人殺し。
〔未遂かなと呟きを落とし、ナサニエルへ振り返る。
手にしていた注射器は――「空」だった。〕
〔大きく息を吐いて、動揺から脱したいようにインカムのスイッチを入れる。ローズマリーへと回線を開き〕
――Rosemary Muller…
Cecilia Vaughanの端末が船内に"ない"。
調べたほうが良さそうだ。
〔事務的に伝えた後で、額を押さえ目を閉じる〕
……そう。
[咎めることもいぶかしむこともない声音。
空の注射器に目をやり、ゆるく瞬いて。]
――死神の真似事?
[静かな問いかけ。
どこまでも穏やかに。]
[ローズマリー宛の通信。
目を僅かに細め、見守って。
口は開かない。
ただ、額を押さえて目を閉じた彼の髪に手を置いて、静かに梳くだけ。]
[――…人殺し]
[握って開いてを繰り返していた手はぴたりと動きを止め、背後で白衣の男が零す単語に揺らぐ姿は自室の扉の脇へ、寄り掛かる事は無いけれど生前に船長の部屋の前でそうしていた様に壁際に寄り]
生きて逝く事は、死んで逝く事。
死んで逝く事は、殺して逝く事。
殺して逝く事は、殺されて逝く事。
[静かな歌でも歌う様な囁きは零れて解ける]
[白衣の男が白いふわふわと柔らかな毛に包まれた機械の持ち主の女へと送る事務的な通信に、姿は揺らぎ現れる像はコマ送りで緩やかに首を傾ける]
たぶん此処には、もう――…
[居ない、と小さく囁く頃には眼球を預けた男の声が聴こえ、直ぐに嘆く男の殺される事は無いと判断したのか姿は揺らぎ室内に現れる]
僕が何であるか、お前は知っているはずだ。
〔問う声への応えは半ば応えで、半ば黙秘で。
梳かれた髪が解れるのへ気が至ると、薄目に睨み〕
…不快ではないが、癪だ。
お前たちの在り様は。
〔あくまで耳触り良い相手の声音に、僅かに被りを振る。死神と彼を一括りにした理由の断片を呟き〕
――……ハーヴェイはハーヴェイだ。
それ以外の何者でもない。
[あくまでその口調に棘はなく。
けれど、次に紡がれた言葉はほんの僅かに違い]
換えのきかないいのち。
[薄目に睨まれてもひるむことはなく、]
――癪だったか。
気付かなくて悪かったな。
[言って、最後に髪を掬うようにして手を引く。]
ハーヴェイはハーヴェイ、俺も一人しか居ない。
[゙達゙という言葉に首を傾げつつ。
一人でも、換えはいくらでもきくいのちに
瞳には僅かに何らかの色が含まれ。]
[眼球を預けた男が手のを伸ばし白衣の男を撫ぜる其の手と揺れる髪を見詰めて居たが、白衣の男の声に姿は揺らぎ漆黒の瞳は其れを施した男へと向けられる]
――…?
[揺らぎ紡がれた問い掛けは音に成らず]
[揺らぐ姿は其の姿に成って直ぐと同じ様に躯の傍らに片膝をつき、躯に施された義眼ではなく其処に収まっていた筈の眼球を預けた男の声を頭上に聴きながら、再び其の寝顔を見詰める]
一人と、一人。
みんな、一人。
君も――…
[一人、と揺らぐ姿は何処か満足気に囁く]
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