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[このまま悪夢が続くかと思っていた、其処に射した光明。
―生きたい―]
…ゴホン。
これで、シャーロットさんを隔離した結果が、犯人を示す物だとしたら…。
[助かるという期待が胸を高揚させる]
…。
そう言えば、死体解剖だ隔離した人を見るだと言っていたヴィンセントさんの姿が見当たらないのですが…。
…まさか…。
[そこに襲い掛かったのは、急激に体を蝕む眠気―
気付けば、暗闇の中に倒れていた]
何、考えてるんだ、俺達をこんな目に合わせて、
それともただの愉快犯なのか。
シャーロットさん、ヴィンセントさん。
一体どうして。
セシリア、そこから離れるんだ。
怪我はないか、大丈夫か。
……何で、何でこうなるんだよ
僕がシャーロットさんを避けていたから?
……だって。だって、仕方なかったんだよ!
シャーロットさんのしゃべり方を見ていると、どうしてもあいつの顔が頭をよぎるんだから
僕をいじめて、学校に行けなくしたあいつの顔が!
――は、
[遠ざかる温度から手を離す。もっと温度を。あったかい温度を。
やさしく頭に手を置いてくれる温度を]
ラッセル、く
[遠い喧騒だった人の声が今は夏の蝉のように同じ音。
犯人――?]
……うそ?トビーくん、何言ってるんスか、
ラッセルくんが犯人なわけが……
[とびー。ぎるばーと。ちからをもつもの。]
嗚呼、でもあたしは、ギルさんより断然、トビーくんの力を信じて……
[何それ。
声にならぬ声で呟き、呆然と。]
……ギルバートさ、ん、
……はい、ありがとう、ございます。
[あは、と笑顔を向けた時
明かりが部屋を照らし出して―――]
……ッあ!?
[広がる光景に、息を呑んだ。
鉄錆のにおい。]
いつまで、こんな暗いままなの!?
……ラッセルはさっきたしか、こんなこと言ってたような気がする。コーネリアスの言うことは尤もだから、占われてもいいって。
そしたら、トビーに見抜かれるって、知っていたはずなのに。
と、シャーロットの考えが、上のみんなに伝わっているかどうか……。
2日目、誰も信じないって言っていたのに、ナサニエルが、僕に投票を委任するって言ったときも僕はナサニエルを信用していないって言ったのに。
/中/
で、だ。
僕が確定霊能者になった場合に何故か、初回の吊りを守護者/狩人に当ててしまう件について。
[そして近くから誰かの倒れる音が]
ッ、は、ハーヴェイさん!?
あ、あああ、あ……!!
ヴィンセントさ、
シャーロット……さ……
[混乱の極み。
どうしよう、と自分の服の裾を握り締めて。]
そうだな、ヘンリエッタの言う通りだ。
調べられても良いというのは
犯人にしてみれば軽率かもしれない。
ならラッセルが犯人だったらそう言った理由は。
一体なんなんだろう。
あーあーあー、嬢ちゃん、テキトーなこと言わないでネェ。
僕が見るよ、つったらラッセルはしょうがないかなって不満げにーとは知らんが沈黙の後にボソッと言ってたからねー。
つか、ここで抵抗見せるほうがおかしいっしょ。
[馬鹿馬鹿しそうにヘンリエッタにひらひらと手を振って]
それよりその前にラッセル見ることに抵抗したメンツを洗ったほうがよさげ?
もしかしてチェックは近いかなァ。
[シャロが犯人だとラクだけどね、と新たに増えた生塵を眺めながら*低く哂った*]
あいつは、いいところのお嬢様だとか自分のことを自慢して。親の権力を嵩にして。自分の能力なんか何もないくせに偉ぶって
そんなあいつが僕に目をつけたのは、僕が会長選に仲間から推薦されて出たときからだった
仲間たちから、あの我が儘なお嬢様の鼻をへし折って、とのせられて断りきれずに出馬することになったんだけど
結局のところ、あいつからの報復に怯える子達が多くてあいつが会長になってしまったのだけど、そこからが僕にとっての地獄の始まりだった
/中/
確定者なら、任せておけばオーケーな思想の持ち主は少なからず存在しますから。
確定能力者の発言力は非常に強いものなのです。
いきなりジョーカー引くのは流石にどうかと思いましたけどねぇ。
[のんきにお食事中]
お兄ちゃん。お姉ちゃん。王子様。
じゃあトビーくんは弟かな。
カリメロがお父さん――否、あんなおとーさんはやだ。
ちょっと若すぎるけど、ヴィン先生がお父さん。
なのになんで。
トビーくんはラッセルくんのこと告発するの?
なんでお姉ちゃんは死んじゃうの?
お姉ちゃんは犯人だったんスか?ねぇ?
解剖が何とかって――ヴィン先生――……、ぁ
[一時間。一時間だ。
長針がくるり、回ってしまった。
シャーロットの髪も乾き切らぬ短い時間。]
王子様。
シャロお姉ちゃんにそんなに見惚れて、どうしちゃったの?
[妬いちゃいますよ。そう、少女は*笑った*]
始まりは何とも幼稚な嫌がらせからだった
上靴が無い。教科書が破られる。机の上に落書きなど
もちろん凹んだりもしたけれど、仲間からの励ましもあって、何とか気にせず過ごす事が出来た
そういった嫌がらせも1週間もしないうちにピタリと途絶えたので、彼女も飽きたのかとその時は思っていた
そして、それから数週間後
親友が彼女の取り巻きに襲われた
……トビー君が、
ラッセルさんを犯人、って。
確かにラッセル君、見られるのはちょっと嫌そうだったけど……。
でも……。
[くらり、気が遠くなりそうだ。]
僕、……こんな、
ヴィンセントさん……
シャーロット、さん……。
[ふらり、ギルバートに凭れ掛かりそうになって、
ごめん、と辛うじて*持ちこたえた*]
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