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[焔の発現を目にし、少し目を細め、手にした小石をゆっくりとしたサイドスローでルーサーへと投げ放った。
そして滑るように投げた小石を追い、ルーサーへと駆け寄る]
やる気十分だねぇ…実にイイ、コレだけでもココまで降りてきた甲斐があった、ってもんだ!
・・・・・・
[上から眺め下ろすそのgeneに警戒しつつ、先ほどのプログラムから焔が放たれたのを確認する。剣にzero-fieldを一瞬付加し、弾き消す]
今ので気がつかれたら、大混戦ですね。
[むしろそれを望んでの行動でもある]
…Sword。
[Harveyの言葉が正確にGeneの居る方角に向かって来る。]
十分に使えそうな装備を持っているのに、話し合いをしたい?
それは、何故?
[コードを解析、逆探知。ころころ転がる目玉を追って黒猫は走る。]
みーっけ。
[物陰から見えるのは、さっきのこわそーな黒服のおっちゃんと、もっとこわそーな顔したおっちゃん。]
[投げ返された小石がクインジーの額に迫る。
臆することなくそのまま進み額で小石を受け止めると左手を強く握り締めて更に数歩前に踏み込んだ]
ご丁寧なご挨拶ありがとうよ…
ちゃんと礼はしないとな!
[その掛け声とともに左手を前に突き出した。
その指先から小さな…それこそコインほどの大きさの光弾が5つ、ルーサーめがけて放たれた]
> set zero-field to sword -ltd
[様子見の為に、zero-fieldを制限付で付与する。あとは高速戦闘パターンのマクロを手元に広げ、いつでもhyper-motionを稼動可能にしておく]
そうだな、既に僕らが最初考えていたゲームとはルールが異なっているから、相談したいといった所かな。
もし君が人間なら、logoutが可能か確認をお勧めするよ。
まあ、戦闘がしたいだけならばある程度相手をしてあげてもいいが。
『『In suprema nocte coenae Recumbus cum fratribus Observata lege plene
Cibis in legalibus, Cibum turbae duodenae
Se dat suis manibus. 』』
[背後のクピドからQuincyの真ん中を貫く軌道で焔が二つ。5つの光弾を相殺するように向かう。
着地と同時に、Herveyへ向かい焔を放って微笑。追撃に来るQuincyを横っ飛びに躱した。]
[Harveyが破片を弾くのを眺め、]
…ログアウトか。
ぼくは特に現実に戻る気はないんだ。清潔なスクールに戻っても、処罰と退屈な日常が待っているだけ。
じゃあ、あなたは此処から出たいの──か。
──戦闘以外に何があるんだろう?
[瓦礫をヒールで蹴散らして、Harveyに向かって飛ぶ。避けられる事も想定内ではある。]
[光弾が打ち消されるのを見ると足を止めて、ルーサーが別方向へ放った焔の先を見た]
今日は入れ食いだな…敵の敵は…やっぱり敵だよなぁ…
[そうつぶやくとまた左の拳を強く握り締めた]
スクール・・・・・・ 少年か。
哀れな。
悪いが手加減は出来ないぞ。
[まだ発動すべきタイミングではない、そう悟ると軽くバックステップをして様子を見る。すぐ至近に降ってくるその男性を剣で斬り付けようと待ち構える]
[まともにカチあっちゃ勝ち目なんか無いってーのは十分承知。
んでも、この乱戦なら…
身を屈めてじっとそのタイミングをうかがってみたりするわけ。]
私にとっては全てが敵ですが、貴方は違うのですか?
[クピドは左右に離れると、Quincyの両側面から焔を放った。Quincyが光弾を放てば充分相殺出来るだろう。]
[飛び降りながら、両手首を空中で重ね合わせ、二つのドリル同士がぶつかる振動を、待ち構えているHarveyに向けて送る。硬質で耳に突き刺す様な高音があたり一帯に響いた。]
手加減なんていらないよ。
[挑発する様に、着地予想地点はHarveyの切っ先のすぐ近く。]
ああ、まったくあんたの言うとおりだなっ!
[そう叫び返すと両側面から放たれた焔を正面から突きぬけ、ルーサーの前に躍り出ようとする。
クインジーに浴びせかけられた焔が彼を構成するデータを確実に削り取っていた。
同じ事は二度出来ないと判断するに十分なダメージではあるが意に介することはない]
――Under/Street (廃棄領域/街路の一角) ――
[いつしか銀糸のように細い雨が注ぎ始め、路面を濡らし始めた。
空は光と影が複雑に入り組んで、混沌とした様相を呈していた。
しのつく雨に打たれ、地に倒れた少女の瞼がかすかに動いた]
……ぅ、……んっ、あ……れ?
……くしゅんっ。
[身を起こしきょとんとした表情で周囲を見回すも、この場所に辿り着くまでの記憶には大きな空洞。身体を打つ小雨が冷たく、わずかに残るアーケードの下へと這い進んだ]
ぐっ。
[脳に響くノイズ。こういうダメージを追うのは人間の特性だろう。
そういう戦闘スタイルか、厄介な相手だ。そう認識しつつも彼が目の前に降り立つのを確認する]
【挑発か。罠だろうな。ならば】
[即座にコードを引っ張り出す]
set zero-field to sword -60
set ./hyper-motion ./slash.doc
../test22/lightning ./atack.doc
[目の前にzero-fieldの斬撃を入れると同時に残像を残しつつ後ろに回りこみ、即座に2撃打ち込みながら障壁を展開するマクロを全て打ち込み、発動を開始する。次のコントロール復帰後のマクロを既に構築開始する]
【光弾のパターンを見たかったのですが…】
[Quincyが焔に包まれ、帽子に手を添えた。
焔が揺らめき、唐突にQuincyが躍り出る。]
策なく向かってきても、
効果的なダメージは与えられません。
[Quincyに体を向けたまま後方に移動しようとした]
[寒さに震えながら、荒廃した風景を怪訝そうな表情で見回した]
……どうして、誰もいないのかな。
……みんな、どこにいったんだろう。
――みんな? ふぁ、っくしゅん!
[口を衝いて出た単語に更なる疑問符。
けれどそれよりも身体の反応が勝って己が身を抱きしめる。
少女は――着衣と呼べる物を何一つ、身に着けていなかった。
――ただ一つ、その右手の、漆黒の革手袋を除いては]
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