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―現実世界/電波塔前―
≪君は、何故だか人々が動かぬ街を歩いていた。
すると、君は1人の老人に出会った。≫
[にやりと微笑みながら。]
≪老人は、こう言った。
「君が、私の考えていることを言い当てなければ、
私は君にATTACKをかける………。」≫
[脈動する男性器のヴィジョン]
≪もし君が老人と戦いたくなければ、
君は、老人に何を言うべきだろうか?≫
おい、KITT…… いったいなにがあった。
[無駄とは思いながらも、UGVのAIに話しかける。]
《私はもうダメです……ムゥワィケル……》
[意外にも、返答があった。ひび割れたマシンボイスが小さくなりながらも答えを返す。]
おい、俺はそんな名前じゃないってぇば。
メガネが外れてるけんども。
《…muuuu…wa…ィケル……》
《…ィケ…………ル…………》
[やがて、コンソールは沈黙した。
それが、本当にAI、KITTの断末魔だったのか、管理権を受け継いだseries Mannequinの一種の悪ふざけだったのか、俺には知るよしもない。
ただたしかなのは、双子のAIを除いては俺の近くで作動しているAIは存在しないということだった。]
[ホログラムの老人は目の前に/背後には男性器のヴィジョン]
[PGMである黒がそれに抱くのは、挑発されたとの認識のみ]
召喚(呼ビ出シ)タノハ、オ前カ?
[顔と手以外漆黒のボディースーツに包まれた肢体が前に出る]
[チョコレートブラウンの掌には、握り潰された手紙(メール)]
[黒目ばかりの瞳孔が開き、奥に光が煌く]
[笑みに似てうっすらと開かれた口は、漆赤の裂け目]
[やれやれ、と深く溜息をついた時だった。
小さな少女と女性の姿が目に入った。街は静寂に包まれ、他に動くものの姿が見あたらない。]
や、やあ?
[俺は声をかけた。]
―― 現実世界/電波塔(下降エレベーター) ――
[銀色のタクトを振る。
今は未だ 黒 という名すら聞いていないホログラムが消える。]
先ず先ずの再現度かな。
[肩を竦め、ロビーに到着すると、
そこもまた、人のざわめきすらない場所。
倒れ伏したもの達をゆっくりと見回し、双眸を上げる。
ロビーを越えた向こう電波塔の前に対峙する者達が居た。]
[義眼の倍率と電脳世界への深化度を上げる。]
[音をたててローラーで滑る。老人のホログラムの周りをくるくると。
白いTシャツの七部袖からでた部分は風に当たり、それでも体温のないそこは冷えることはない。足も同様に、生身の部分を服で覆うように、ショートパンツと膝までのスパッツだけで、そこから出た部分には血が通ってはいなかった。
人工皮膚の貼られた手足の色は、生身である顔と色も同一で、一見するとそうとは見えなかった。
スニーカーからでていたローラーが消えて、足元を安定させると今度は歩いてぐるぐると――回り始めた]
―現実世界/電波塔内部―
≪おやおや。君もこの状況で動ける者だね?
その件に関しては、想像に任せるよ。≫
[老人の背後に聳える「それ」は、
脈動しながらそそり立っている。]
≪逆に質問させてもらおう。この沈黙の中、
動けるということは、君も”手紙”を?≫
[胸元に現れる多層地図。
この場の老人の点は、薄い赤が点滅している。
そして、それに対峙する赤い点は目の前の。]
≪君かね?この沈黙を生み出したのは。≫
――大丈夫ですか?
[声をかけられ、レベッカはそばへと近づく。]
このようなときに事故とは大変でしょう。
……怪我などはなさっておりませんか?
[おぼつかない様子に、手を差し出す。]
つかまって下さいな。
治療もある程度ならば出来ますから。
―現実世界/研究室―
[PCからアラームが聞こえる。仮眠を取っていたローズが目覚めるには充分な音量だった]
何・・・・・・
[目をこすりながらディスプレイを覗き込む。そこに広がっているのは”connection error”の文字]
Upper以外にアクセス出来ない・・・・・・?
どういう事?
ネットワークにエラーがあるわけじゃなさそうだし、だとしたらサーバに異常があるって事なんでしょうけど、そんなのありえないわ。
[仮想世界を構成しているサーバ群および中央ネットワーク装置が幾重のバックアップで構成されている事くらい承知している。ならばこれは人為的なネットワーク切断になる。
原因を究明すべく、寝ぼけた頭を覚醒させながらPCへと向かう]
―現実世界/電波塔前―
[目まぐるしく自分の周りを回る少女に
向かって、電気信号を送信する。
それは、電脳世界における老人本体が
位置している位相のPASSCODE。]
≪答えがわからないかね?ならば、来たまえ。≫
[老人の謎かけとも取れる問いかけには、首を捻る]
考えていること、ね。
あたしには、今おじいちゃんが考えてることもよくわからないけど。
そうね、――。
[暫し沈黙する。脈打つそれは邪魔に思えたが、気にしないことにした]
駄目ね、ここの施設でも私の力でも解析出来ないわ。
[手持ちの暗号解読ツール”riris”が何度もエラーをはじき出す。これは悪戯のレベルではない、高度なハッキング]
しょうがないわね・・・
[他の手段を考えたが、少なくとも現状が一体どうなっているのかをもう少し情報収集する必要があると判断し、外へ出かける準備をする]
[わからない、と答えたくはなかったが]
答え教えてくれるの?
だったら、行くわ。
[素直に老人についていくことにした。わからない以上、自身で判断して動くことが、危険なようにも思え、一番安全と思われる行動を]
── 現世<Mundane> /西部・空中庭園──
[子どもの視線は大人たちよりも不躾ではあったが、信者たちに遭遇した時の一般市民の反応としてはごく慣れたものだった。異端に対する嘲笑、無理解──それだけだ。
普段のセシリアはその視線に体する信者たちの反応を踏み絵にする。
動揺する信者が居れば、我々こそが選ばれた特別な者たちである証、俗世の穢れ、カルマを背負うが故、耐えることも修行であると説く。
教師の対応も慣れたものだった。
異端と危険の排除──。
メガロポリスに住む一般的な成人であれば、セシリアのマスターが教祖であるその新興宗教組織に入信した何人もの市民たちが、
「病院治療の拒否」にはじまり、
「義体、機械パーツの解除」
「自主的に、バックアップデータの削除依頼を出す」
と言う信じられないような行動を取っているのだという事をニュースで認識しているはずだった。当然のように
「高所得者に限っては全財産を教団に寄付ののち、出家=行方不明」と言う図式も。]
[不死のシステムを当然のものとするメガロポリス市民にとって、自分自身のバックアップデータの削除は、正気の沙汰ではない。
信者たちは教祖と教祖を支える特殊なAIに洗脳されているのだ、と言う話にはじまり、──バックアップデータを削除or凍結した信者たちは順に殺され、教団が行っている下層民に対する《施し》、シチューにされて煮込まれてしまうと言う、ばかばかしいような噂までもあった。
噂はさておき、ある拉致事件がニュースで有名になってからは、教団は危険なものだと市民たちには認識されていた。
センセーショナルに報道される以前は、農業で自給自足の生活をするだけではなく、農作物をナチュラリストたちに売ると言う事も出来たのだが。]
── 現世<Mundane> /西部・空中庭園──
【先刻の保険会社調査員の肩には、穏便に、丁寧にお引き取りいただきましたが。調査員が派遣された経緯はネットワークで、何処かに報告されているでしょう。ここで公共警察を呼ばれると、教団本部に監査が入りかねません──
否、そろそろ。
Masterの聖域に──ウジ虫どもの監査が入る事自体は想定内なのですが。
それには、まだ時期が…悪い。
マスターのコンディションがもう少し回復してからで無いと。
騒ぎになる前に、こちらの市民「教師」にも穏便に立ち去っていただくしかありませんね。】
── 現世<Mundane> /西部・空中庭園──
[セシリアは無言で素早く教師に近づく。
コールのパネルを押した教師の指先を、白く細い少女自身の指でつまんだ。
セシリアの目元を覆うシールドが、薄い昆虫の羽根が動くような音とともに解除され、セシリアの眼球の光彩が、あり得ない蛍光オレンジカラーに染まるまでは秒速。]
──…
[Orange Fluorescent]
[セシリアは歌うように何かを囁いた。
教師の脳内に再生されるのは、複雑でエキゾチカルな宗教音楽。]
―現実世界/電波塔前―
≪PASSはREINCARNATION…退出も自由だ。≫
[老人の背後に、揺らめきを止めた大木
―Closedの個人スペースの風景らしい。
どうやら風景はすべて硬直しているよう―
が一瞬見え、ホログラムが消える。]
≪正解は「あなたは私と戦うつもりですね?」だ。≫
[Morgan to Morgan's Space in Closed ]
[電脳を介しての声は、問いに対する答えを返さない]
答エヲ返サナイ者ニ、答エル必要ハナイ。
[黒目は多層地図を捉え、瞳孔の奥で光が走る/アナライズ]
[掌に握りこまれたモノと酷似した構造]
["手紙"に対する答えの代わりに、潰れた手紙を漆赤の裂け目に]
[0と1の煌く舌が絡め取り、口内に消える]
["沈黙"の問いに返す様に出す舌には、*透明な髑髏が赤く光った*]
── 現世<Mundane> /西部・空中庭園──
[教師はセシリアに指を掴まれても、セシリアの指先から滑った透明な針に突き刺されてても、声を上げる事も出来なかった。教師は急に虚ろになった目でスローモションで、パネルに緊急コールが間違いであった事を入力し直した。]
《──コール。ポリスへの緊急要請取り消し? 判断ミス?》
《....YES》
《教師として減点ptになります。ネットワーク経由で、教育委員会に報告がなされます。》
《....YES》
[セシリアは、教師に使用した洗脳PGMの効果を確認することもなく、今度は遠くにいるはずの観光客「死の乙女」と言う言葉を口にした市民に顔を向けていた。]
【身長170cm前後、女性】
【生身準拠─バイオロイド─脆弱─が、視覚強化型。】
【メガロポリスでは、めずらしいタイプでは無いが。】
【嗚呼、3ヶ月と3週間、3時間46分22秒前に「葬儀」を行わせていただいた信者さまの所の──者か。それで「死の乙女」等、そのような呼び方を。】
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