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−自宅・寝室−
[昨夜は、家に帰るなり倒れた。何かが、パスッと音を立てて、途端に目の前が真っ暗になった。
気付いたら、朝]
[微睡む。温かな手が、両頬を包む。それが、幻だとわかったのは、部屋の薄暗い天井が目に映ったからだった]
[起きあがろうと、体に力を入れる。けれど、動かなかった。魔術回路を開き、身体の血流をいじって、動かそうとしても、回路そのものに魔力が通わない。
魔力そのものは、ちゃんと身体にあるのがわかる。シャルロットへ流れているのもわかる。
けれど、鍵がかかったように、*魔術回路は反応しなかった*]
―朝・自宅リビング―
[昨夜はいつの間にか酔い潰れて眠っていた。]
……宗、冬……様……。
[愛しい人の夢を見る。
二人で弾く一つの算盤。
ぱち、ぱち、ぱち。
美貴の寝顔は笑っていた*]
[動かない体。思うように流れない魔力。ゆっくり息を吐いて、天井を見つめた。
残るサーヴァントは3体。キャスターとの同盟をどうするべきか迷う。
アーチャーやセイバーを倒せても、最後はあの好々爺と戦うことになるのか、と暗い気持ちにもなる]
こんな所で、寝ているわけには行かない。
回路が閉じているのなら、作ればいいだけだ。
[目を閉じる。体中の魔術回路を意識する。魔力は通っている。その入り口に一本、新たに回路を作ろうとして]
「パシッ」
[体に響く、音がした]
[体を起こす。魔術回路が、元へ戻っていた。作ろうとして失敗したのはわかった。原因は分からなかったが、身体が動くのと魔力の放出が可能になったことで、それほど気にもしなかった。
ただ、魔力が通るべき回路の中に細く、機能を無くしてしまった部分があった。
それは、本来ならば問題にもならない部分で、その内に排除されて痕も残らないような、小さな疵]
シャルロットに、昨日心配かけてしまったことを謝らないと。
[ベッドから立ち上がり、シャルロットの姿を探した]
―ソフィーの屋敷・朝―
[昨夜、やっと帰ってきたマスターは、玄関で待ち受けていた自分の目の前で、再び倒れた。
意識を失っている様子に背筋が寒くなったが、寝室に運んで寝かせると、規則正しい呼吸と穏やかに自分に向かって流れ続けている魔力の供給が確認された。
その供給は非常に穏やかなものであったのだが、気配遮断が使える自分に、ソフィーは魔術回路を意図的に閉じる事で合わせていたため、現在もその状態を維持している可能性もあると思う。
寝かせた後部屋を辞したが、そのまま寝室の扉の前に、昨夜からずっと立ち尽くしていた。]
[寝室のドアを開けると、シャルロットがたっていた。突然のことに一瞬言葉を失う、がすぐに気を取り直し]
おはようございます、シャルロット。昨日は、心配をかけて済みません。
沖田敬一郎に、聞きたい話があったのですが、その後ケネスさんを病院に連れて行ったりしていたものですから。
[カタリ、音がしてドアが開く。
思いの外元気な様子のソフィーに、安堵した。]
ごきげんよう、マスター。
沖田敬一郎に会ってきたのですか。一人で敵の元に赴くなんて……
[なぜ自分を連れていかなかったのか、と、ソフィーを責める言葉を言いそうになり、口をつぐむ。追いかけなかった自分も同罪なのだから。]
ケネスさんが病院に?
一体、昨日何があったのですか?
(一番知りたいのは、ケネスの事よりも……)
何故倒れたのか、定かではありませんが……、昨日倒れる前と今朝と、魔術回路の状態が思わしくないようです。
戦闘には支障はないと思いますから。
たぶん、ですが。夢を見たことと関係があるようです。
ああ、それで、地下でお父様の遺品を見つけたのです。
ここで立ち話もなんですから、リビングまで行きましょう。
昨日教会で起きたことはお話ししておかないといけませんから。
[シャルロットの横を通り、リビングへと向かう]
魔術回路……
[それは、サーヴァントである自分にとっては、マスターからの大事な魔力の供給源でもあり、しかし自分にはないものだ。己のマスターが不調である、という事だけは理解する。]
夢……どんなものですか?
いえ。それよりもマスター。
貴女は何故、私の絵を?
[地下に置かれた自分の肖像画。その傍にあった写真。噛み合わないピースがひとつづつ揃い始めるような、不思議な違和感を感じながら、ソフィーの後に続いてリビングへ向かう。]
[リビングのソファへと座り、シャルロットを見る]
その絵が、お父様の遺品です。
お父様は、シャルロットの絵を欲しがっていた。
おそらく、ですが、夢と、思い出してきた記憶から、お父様はフランス革命について調べていたようです。
そして、シャルロット、貴女に行き着いた。
他の遺品を調べれば、もっと詳しいことがわかるのでしょうけど、それはお爺様がお父様のお墓に一緒にいれたのだと、手紙には書いてありました。
お父様は、平和を愛していた。
だから、シャルロット、貴女のことを尊敬していたのだと思います。
そしてその絵は、私がお父様にねだったもののようですね。
裏に、私の名前が書いてありますから。
お爺様も、きっと貴女を呼び出せるように、その絵をあの魔方陣の下へいれたのでしょう。
だから。
私が貴女を呼び出すことは必然だったのだと思います。
感覚として残ってはいませんが、私はその絵が、とても好きだったのです。貴女が成したことをお父様に聞いて、その絵を見て。
……マスター。
[それは、思っても見なかった話だった。
ソフィーが持っていたのは、処刑される直前、自ら望んで描いてもらった自分の肖像画。
平和を乱すものに天誅を与え、神に対して誇らしく胸を張って処刑されるのだと思っていた、あの時の自分の姿。
史実は、シャルロットの行為を否定した。
けれど、その私の肖像画を、こうして所持する人物がこの時代、遠いこの国にいた事に。
シャルロットは、驚愕していた。]
お父上も平和を愛していた。
私が為したことは、結果あの時代の人々にさらなる混乱を呼んだ、というのに、ですか……。
[言葉に力は無かった。]
結果ではなく、その課程を見たのだと思います。
シャルロット、貴女は平和を愛し、それを夢見て実現しようと、その手を血に染めた。
その精神こそが、お父様にはとても尊敬できるものだったのでしょう。
そしてシャルロット、お父様だけではなく、貴女がしたことを認めている人は、もっといるのだと思います。お父様や、私のように。
だからこそ、その肖像画はありのまま美しく描かれているのではないでしょうか。
……マスター。
[余りにも予想外の言葉だった。
この数日、史実の下した自分への評価、マスターとのやりとり、様々な事で自信を見失っていた自分に対して、そんな言葉がかけられるなどと、どう予想出来ただろうか。]
あの肖像画は、私が断頭台にかけられる直前に描かれたものなのですわ。
私が望んで……そして、私を描きたいと望んで下さった殿方が描いたもの。
[思い出した。
シャルロットの事を誹謗した民だけでなく
熱い支持をしてくれた
人々が居た事を。]
[シャルロットの言葉に目を伏せた]
その方もきっと、貴女のことを尊敬していたのでしょう。
だから。貴女が真の平和を望むなら、私はその手助けをするのだと決めました。
私個人の願いは、命を賭してかけるほどの願いはありません。
ですが、人のためであれば別です。
お父様が聖杯に願うのは私の未来だと言っていた。
だから私も、貴女のために願いましょう。真の平和の成就の、その先を。
それは、マスターの聖杯に対する望みが、決まった、という事ですわね?
[じっと目の前のソフィーを見つめた。
写真の中で笑ったり泣いたりしていた幼い少女。
そして、事務的に話す出会った時の女性。
そして……]
平和の成就の、その先……。
神々の御心に、沿う理想郷。
[ソフィーの言葉に、目を閉じた。
昨日までの心のすれ違いを思い、考える。
変わったのは、マスターなのか…それとも]
そう言えば、沖田とは何をお話になったのですか?
そして、ケネスさんは一体。
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