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愛を……。
[聖杯戦争中に、敵同士、しかもサーヴァントと人間が愛を。
予想外の言葉に、軽く思考が止まった。]
そうですね、私からマスターへの報告事項も話しますわね。
まず、ランサーの真名は「ラーマ」。
世界の滅亡を願う力の助けとなるべく、召還された、と言っていました。沖田敬一郎の願い、マスターが聞いてきたそれも、同じこと……
手を組んで同じ願いを果たさん、としたのは事実と考えて良さそうですわ。
そして、沖田敬一郎……
マスター。彼は第8騎目のサーヴァント・セイバー。
昨日の戦いは、沖田敬一郎とランサーとの、ぶつかり合い。
そして、ランサー、ラーマは消えました。
ランサーが、倒された……。
[昨日、墓場で会った彼のことを思いだしていた]
……求めるものが、二人で変わったのでしょうか。
それでランサーのマスターは?
あれだけの被害でしたから、ひょっとたら殺されてしまったのかもしれませんが。
保護されたとしたなら、あの教会でしょうか。
[紅茶を口に含む。又お茶をといっていた沖田敬一郎。それは本心なのだろう。そして人類を滅ぼすというのも本心であるのかもしない。
少なくとも、そのことを「正しい」と信じてやっているように見えた]
[それでも、そのことを受け入れるつもりにはなれない。地球の望みだとしても]
シャルロット、それとは別にお聞きしたいことがあるのです。
私には願いが何かわからなかった。だから、といえばいいわけにしかなりませんが、大切なことを聞くのを忘れていました。
あなたの、聖杯にかける願いとは、なんなのでしょう。
[まっすぐ、シャルロットを見つめた]
正確には……ランサーがあの流星のような攻撃を放った時。
既に、消滅間際だった様子でした。
バーサーカーのマスターがランサーのマスターから、ランサーと沖田敬一郎の同盟話を聞いているというのが、まず不可解な事ですわね。
私は公園の戦闘を、現場で見ていた訳ではないのです。ランサーのマスターの顛末は、判りません。
……所で、マスターは、ランサーのマスターと面識がありますか?
[ライダーを倒した時、ランサーのマスターは身体を張って止めようとしていた。
己のサーヴァントを。]
[やっと、己のマスターの口から出た言葉。
聖杯に何を願うのか。
共に戦うようになって、初めて、それが、己のマスターの口から出た事に、胸の奥がチリリと寂しさで痛んだ。]
お答えしましょう。
私は、世界を真の平和へと導くため、この世界と契約を結んだのですわ。
[それは、生前命まで投げ出して焦がれ、手に入れられなかった、真の"英雄"への道を乞うことに他ならない。]
ランサーのマスターの事は存じているわけではありません。ライダーとの戦闘の時に、見かけたくらいです。
ただ、彼女は久仁彦さん、つまりライダーのマスターのことを知っていたように思いました。
少しばかり、彼のことを聞いてみたかったのもあります。
[シャルロットの願いを聞き、目を伏せた]
真の平和、とは、どういうものを指すのでしょうね。
この「平和」と言われる日本ですら、危険は至る所に潜んでいる。
シャルロットの願いを否定しているわけではないのです。
貴女は貴女の願いを英霊となって叶えようとしている。それは信念の強さを表すのでしょう。
ただ、「平和」とというものは個人によって捉え方が違うような気がします。
シャルロットが、本当に願いたいことは、本当にそのことなのですか?
マスター、貴女まで私の行いを認めてはくれないのですか。
[自分の願いに疑問符を打たれ、シャルロットは初めて、声を震わせて怒った。静かな怒りが震える声音に現れる]
それでは問いましょう。
あなたの考える"平和"とは、どういったものなのですか?
私の認識と、同じかどうか、まずはそれを知ってからですわ。
貴女の行いを認めていないわけではありません。
貴女が命を賭して行ったことは、当時のことと、貴女の立場を思えば極当然のことであったと思います。
そして、その時代にいない私は、そのことに対して認める認めないを言える立場にはないと思います。
そうではなくて、聖杯に願うときに聖杯は「真の平和」をどのように捉えるのか、と疑問に思ったのです。
真の平和とは、どのようなことなのでしょうね。
万人が健やかに、幸せである世界、争いなど無く、心穏やかに過ごせる日々。
隣人を敬い愛せるような、そんな世界のことだと思います。
けれど、「幸せ」の形は人によって違う。
「平和」というものは、そこにある人々が皆同じ願いを持たなければ、存続することが難しいように思います。
―朝・自宅―
[目を覚ます。]
宗冬様……。
[目を閉じて、昨夜の出来事を思い返す。
巨大な魔力のぶつかり合いから、手押し車を巧みに操り、またはその身を盾にして美貴を守ってくれた宗冬の雄姿。
その後現れた露葉のヒモを、その根性を叩き直すかのように容赦なく打ち据えるも、決して刃は向けず峰で打ち続ける懐の深さ。
居酒屋からの帰路、酔った美貴を愛用の手押し車で家まで送ってくれるという、英国紳士も裸足で逃げ出す侍魂。
その後のことは、よく覚えていない。]
マスターは、私を召還した時から、サーヴァントがこんな無名な女であった事を、ずっと本当は不満に感じてきたのでは……ありませんか?
[自分の願いに疑問符を投げかけ続ける目の前の"マスター"。
自分がサーヴァントとしてここにある、その全てを否定されたかのような心地がして、手すらもわなわなと小刻みに震える。]
つまり、マスターはこういいたいのですね?
「平和なんて実現する筈が無い。何故なら全ての人がみな、同じ状態を幸せと感じる訳が無いから。」
確かに私が生きたフランスでは、民の立場でその理想が異なったため、争いが起きましたわ。でも、だからこそ、私は私の信じる平和を求めた。フランスを混乱に陥れる存在に天誅を与える。
神の御心に沿い正しき道を求む。
それこそが、私の求める平和。人々を救う道。
それは、全てが共存し得る"理想郷"なのですわ。
[そこまで一気に興奮してまくしたてると、すっと息を吐いて静かに言い添えた。]
……マスターは、私が話した「願いたい事」が、本当なのかと先ほど、私の言葉を、疑いましたわね?
貴女を呼びだしたことを、不満に感じるはずがないでしょう。
でなければ、私は貴女に自分の命を預けない。
私は貴女を信頼するといいました。その言葉に嘘はありません。
願いにしてもそうです。
ただ、その言葉の裏に、何かあるのではないか、と思ったのです。
真の平和が、叶えられるものかどうか、それはわかりません。
今までの歴史を紐解いてみても、永久に続く平和はなかった。
叶えられるものであれば、そうある世界が望ましい、と思います。
シャルロット、貴女は私に自分への不満があるのではと聞きました。
貴女も、私に対し不満や不安があるのではないですか?
私は、このように気もきかず、感情もなく、貴女の怒りすら実感として感じることが出来ません。
貴女は英霊ですが、私よりも充分人間らしい、と思います。
……貴女が私に対し不安を抱くことは仕方ないでしょう。
だからこそ、私と貴女にはもっと話し合うことが大事なのでは、と思います。
自分の言葉が足りないことも、貴女のことを思いやる事が出来ていないことも、わかっているのです。
ですが、今の私にはどうすればいいのか、それがわからない。
[頭を抑える。頭痛が先程よりも激しく、考えることを邪魔しているように思えた]
私の言葉の裏を勘ぐる。
それが、"信用していない"何よりの証拠なのではないのですか、マスター。
[悲しげな瞳で、凡そソフィーには理解できない、剥き出しの感情をもって、目の前のマスターを見た。]
不可能すら可能になる。
それが"聖杯"ではないのですか?
今まで実現し得なかった事すら叶えられる。
だから、こんな血みどろの殺し合いを起こしてまで、求められるものなんじゃないんですか?
この戦争に参加しているマスターもサーヴァントも、人の手で叶えられない願いを叶えるため、この戦いで命をかけているのですわ。
そんなもの叶う訳が無い、と切り捨てるのであれば聖杯など要らない。
実現し得ないものを願って仕方が無いというのは、余りにもこの聖杯戦争に対して、矛盾があり過ぎる発言ではないんですか?
何故、命がけで、数人が聖杯を奪い合うのか、マスターには理解出来ませんか?
[不満があるのかと聞かれたが、今ぶつけている言葉こそが、マスターに対して感じた気持ちだった。]
だから、私は英霊になって願うのです。
人の手では叶えられない平和を、聖杯に願うのです。
悪しき力の干渉を受けた聖杯を、正しく導くために……!
[興奮して一頻りまくし立てると、目の前のマスターは頭を抑えて具合悪そうにしている。
感情が欠落している
その事を思い出し、ふと、我に返った。]
ごめんなさい。少し、感情的になりすぎました……。
裏を勘ぐる、ということではありません。
シャルロット、落ち着いてください。
真の平和を願う、それが貴女の願いであることはわかりました。ただ、その中に貴女個人の願いも含有しているのではないか、と思っただけです。
言葉通りに受け取ることが、信用しているというわけではありません。
私は、貴女を理解したくてそう聞いただけ。
……ハ、ハァ。
[片手で押さえていた頭を、両手で抱えるように包む。血流ではなく、魔術回路が脈打っているのがわかる]
……そう、ですね。願いのない私には、「聖杯戦争」がどのようなものなのか頭で理解していても、心で、理解することは、出来ないのでしょう……。
[やっとの思いで口にすると、両手で頭を抑えたまま、その場に*崩れ落ちた*]
[王衣を纏ってラーマは現れた!]
ぼくの(座からの)分身は好き勝手したものだ。
そして……
[ラーマはセリアと久仁彦をハリセンで殴った。
「ゴゴゴゴゴ」と擬音語がラーマの後ろに見える。]
象のタタキとはいい度胸だな、少年。
[お前も姿はそうだ。]
愛しき動物を、戦の大事な象を食べるというのだ。相応の覚悟があっての事だろうな。
ふ…セリアをハリセンで殴ったのは、萌えメイドではないからだ。あのような似非メイドなど、この地上に存在してはならん。
ロボを操れる点については素直に評価しても構わんがな。
[本編と性格が少々違うのはご愛嬌だ。]
−教会・朝−
[昨晩の戦闘で消耗した体力を回復するために自身に魔術を掛けて睡眠を取った。
失った魔力はある程度の回復を見たが]
くっ。
[昨晩の”トリシューラ”迎撃で負った右腕の火傷はまだ回復しきっていなかった。
事実、あそこでアーチャーとさらに戦う事になっていたら左腕のみでの戦闘になっていた所だ。現時点で動くほどの回復を見せただけでも収穫と言える]
だが、このままでは・・・・・・
[残るサーヴァントは自分を除いて4体。そのうちバーサーカーは警戒する必要が無いが、いまだにその能力を全く知らないアサシン、遠距離からの連続放火が可能なアーチャー、そしてアンリ・マユの記憶を参考にすれば実力だけでいけば今回の本命格であるキャスター。ここから連戦はかなり厳しい]
言葉を相手に伝えて、それの裏を勘ぐられ、どうして信用や理解を得られましょう?
私の願いは初めから、私個人の願いなのですわ。
私はランサーとは違う。
私は私が信ずる平和を実現するために、この身を賭すことこそが、自分の使命だと思っているのですもの。
つまり、理想の平和を叶えたいというのは私個人の願い。
[突然、マスターの様子が変貌する。
がっくりと倒れこんだソフィーを慌てて抱きとめ、寝室へと*運ぶ*]
しかし。
今回は本当に他のもの達に迷惑をかけてしまった。特にアーチャー戦については、第一接触目は、パーシャ(ロープ)なぞを出してしまった事については謝るべきだろう。不愉快な行為だった。
元々、GMに対して了解を貰っていたのはD相当の様子見用武器(チャクラ(戦輪)等)だったのだから。
[あれ?キンキニー(小さな鈴)は……?]
パッションとしか言いようがない。
出した後で「あっ…」と思わなくもなかったらしいが、久子との燃え上がる恋(違)のための小道具として許して欲しい。――…駄目か。
致し方ない。エピで殴るといい。
[どの辺りで色々間違えたと思ってますか?]
プロローグ、アンリ・マユ接触時点だ。あそこで、性格コントロールを失い過ぎ、以降、後ろが悶え苦しむ日々が続いたらしい。
大体、性格的に、狼役なんて無理がありすぎるのだ!!!難しいと感じた時点で辞退すれば良かったのだが。
[と、最後はGMへの叫びを残して去るとしよう。初期の設定ミスや、俺TUEEERPとか、周囲と噛み合わないとか、資料足りなかったとか。反省点は多いものだった。]
[の前に、キャラキープにきちんと戻して今後の展開について。]
……。
やはり今日は、キャスターマスターとバーサーカーの引き裂かれる恋が主題になると思う。 (これで、キャスターとキャスターマスターの仲が不仲になると、またカオスだろうね。)
アーチャーの今後の戦闘→成長も非常に気になるところ。アーチャーは、凹まされれば凹む程成長するサーヴァントに見える。
ぼくの中では、株が急上昇しているところだ。
結局、あのバーサーカーTカオスフィールドに深く係わり合いになれなかったのは、僥倖なのか不幸だったのか、今もよく分かっていないけれど、ケネスの苦労を見ながら、今日も楽しませてもらおうと思う。
[ラーマは、パンパンと二つ手を叩き、墓下に料理を用意させると去っていった。]
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