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そうですね。
[誰に、何に対して向けた言葉かは定かでないが]
僕は。
残っても落とされても好かった。
生きていても、死んだとしても好かった。
そう思っていました。
[手の中のペンに一瞬視線を落として、顔を上げる]
が、ほんの少しだけ――
最期に、足掻いてみようかと思います。
自分の意志で。
さてさて、夜の木登りもおつなもの。
[木がもっともっと、もっと高ければ、より遠く――
例えば収容所の外、想像上でしか見た事の無い外の世界の街の灯というものが、見えるのかもしれない]
ま、見えねぇよな。
屋上からでも、裏山の頂上からでだって難しいんだ。
…だけど空は見えるさ。
[きっとたくさんの星が見える。
この広くそれでいて狭い、生まれ育った唯一の閉じた世界から自由に足をのばすことはできなくても、空は見える。大空は全ての場所に繋がっている。
今日は眠くなるまでそれを眺めてやろうと今度こそ、いつものようにひょいと窓枠を乗り越え、木の枝へ足をかけて上へ上へと登り――]
[その一撃は、狙い通りの場所には届かず。
ヒューバートの掌に深く刺さるのみ。]
……うん。悪くない一撃でした。
ただ、隙だらけでしたね。こんなもので、僕は殺せない。
[ペンを引き抜き、後ろに放り投げて。
ラッセルの胸倉を掴む。]
……っっ!
[もう目を瞑っていても登れる気でいて、闇は思ったよりもずっと障害となった。
枝にかけたはずの足が滑る。
そのままバランスを崩し――
茂みの中に落下した]
………。
[衝撃で潰してしまう緑の茂み。
小枝であちこち擦りむきつつも、しっかり受身をとることができたのは幸いだった]
……そうそう、やはりね。
[懐から、ナイフを取り出し。]
愛用の武器があるに越した事はないんだ。
毎度毎度違う武器ではちょっと、ね。
[ラッセルの心臓に突き立てた。
肉を裂く、鈍い音。]
[この程度の痛みならば日常茶飯事と言える。
悲鳴をあげずに済んだ事でどうにか、プライドを死守した]
ため息をつき、両手で顔を覆う。
コーネリアスが行ってしまった後で良かった。
そのまま仰向けに寝転がって、ぽつり呟く]
猿も木から落ちる……シャレになんねぇ。
これじゃ、ラッセルの事も笑えねぇじゃん。
[だけども目の隙間から、星は見えた。
そのまま空を見上げていようと思った]
せめてこんな真っ暗じゃなくて、夕方くらいだったらな。
……ええ、そうですね。
[男の掌から零れる血が見える。
直後。
胸に走る衝撃は、まるで熱の様で。
己からも命の赤が溢れているだろう。
然し尚も、深緑の瞳は相手を見詰め、
呼吸すら可笑しく成る中、声を紡ぐ]
貴方……には、在ります、か。
……何かが。
[曖昧な問い掛け。其れとも、自問か]
ラッセル、ラッセル、ラッセル……!
[服の、丁度心臓のあたりをぎゅっと掴む。自分の身を切られるようだと思った。彼はたしかに無愛想だったけれど、しかし人一倍優しかった。あの花壇はこれから誰が世話をするのだろう]
[目を瞑れば、飽かずくり返し見た情景が浮かぶ。
いつもは青い空が、陽が沈んでしまうまでの短い時間だけは茜色に輝く神秘的な現象。
木の上では大抵一人。
地面上よりも少し強い風が髪を揺らして、目に映る景色がまるで、自分一人のもののように感じるのだ]
落ちずに済んだんだろうし…何と言ってもあの色だよ。
[同じ赤と表現される色の中でもどうして夕焼けの色は、ああも人の心を強く惹きつけるのか]
儚いから、だったりして。
そう言えば…
[ラッセルの髪と同じ色だよな。
ふいに彼と手を打ち鳴らした時のことが思い出されて、茂みに転がったまま目を*瞑っていた*]
……さて。終わったかな。
[ラッセルの脈を確かめる。]
終わったみたいだ。
彼の部屋も、片付けなければいけないね。
[掌から流れる血はそのままに、ソフィーの方へ向き直る。]
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