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[のんびりと紅茶を味わっているも、周囲の会話から厨房へと視線を移し、クッションを脇に置いて、そっと繋いだ手を離し、離れた少女の手を撫ぜて、立ち上がり]
「ネリー、手伝って、来る」
[気配に振り返り女の姿を見止めぺこりとお辞儀して、厨房へ向かうらしい女の後を追い厨房へ踏み入り、奮闘していたらしい少女の様子を見て、ふわと微笑み首を傾げ]
「お疲れ様、手伝う事、ある」
[ナイジェルの唇を追えば小さく微笑んで。]
……それは喜ばしいことですね。
多分、その人たちはあなたが困ったときに、
神様より先に手を差し伸べてくれるでしょうし。
[尋ねられた言葉には、悪戯っぽく微笑んで]
……さぁ?
どっちだと思います?
[ナイジェルの言葉に、うん。と笑みを返して。
彼女が牧師へと返す言葉を横目に見ては、
一人、目を細めた。
翡翠。女性の姿に、軽く頭を下げ]
ローズマリーさん、こんばんは。
なんだか賑やかでいいですね。
[ゆるり人々を見渡した後、厨房へと入っていく彼女の後姿を見送った]
[ネリーはどことなく独りごちている。]
まあ・・・作ると言っても6人7人なのだから、そうたくさんの量でもないしたくさん食べる人も少ないから、早いといえば早いのだけどね。
[ネリーは広場のほうを片づけようと、広場のほうへ向かった。]
あ、……う、うん。
[手伝う。
し、しまった――そんな表情でナイジェルを見上げ
一寸押し黙った後]
……いってらっしゃい。
[と見送った。
彼女の姿が厨房に消えれば、ぁぅー。と頭を掻いて]
気が利かないなぁ、わたし……。
[厨房へ向かう途中で引き摺る足を止め、声に振り返れば牧師の悪戯な微笑み、先の言葉にか一つ頷いて]
「神より、優しい」
[問われれば暫く牧師を見詰め]
「あった、と、思う
今は、判らない」
[水をコップに汲み、くい、と飲み干す。
厨房に入る前にネリーの独り言が聞こえた気がしたが、
今はそれに反応もせず、出来上がったっぽいものを見つめて。]
運んじゃってもいいのかしら、コレ……。
[こういう状況になったことがないので、少し首を傾げる。]
[ネリーは部屋の入り口付近で佇んでいる。このまま堂々と入り込んでよいものか思案しているようだ。
おそるおそる声をかけてみる。]
お食事、とりもあえず出来ましたから運ぼうかな、とも思っているのですが・・・どうしましょう。
[――静かな祈りの声が聞こえる。
小さな教会に足を踏み入れたオレを、牧師が振り返って言う。
『ナサニエル、一年ぶりになりますか』
手の中で、弟から届いた遺書の入った便箋は握り潰されたまま。
牧師からの教育のおかげでそれを読むことができたオレが尋ねる。
「ナイジェルを、バルビローリの家に売ったというのは本当ですか?」
まだナイジェルの死を知らぬだろう育ての親が、せめて苦痛に顔を歪めて、弟と自分に対して許しを乞うのをオレは待った。
召し上げた者への奇行で知られるバルビローリ家、慰み者になると知りつつ金と引き換えに弟を渡したのは、院や教会の建て直しにどうしてもどうしても必要だったと。どうか許して欲しいと――
『…あなたももう院を出て、大人になったんですから』
しかし牧師は弟のための悔恨の涙ひとつ流さない。
世界一優しいと、信じたいつもの笑顔で言うのだ。
『ナイジェル、あの子にもすぐにわかる。
僅かな犠牲で院と教会を救えた喜び、それがどんなに幸せな事か』
>>365
……ぅ。
そ、そうですよね、タイミング逃しちゃっても再チャレンジすればいいんですよね!うん、そこで諦めてたからいけなかったんだ。何度でも何度でも、挫折しながらも……あー、えーと。うん、行きます。
[やたら逡巡は長かったようだが
ステラの言葉に意を決したように立ち上がり、
彼女の後ろをついていくように厨房へ向かった]
[青の少女の様子に不思議そうに瞬いて頷き、牧師の微笑みを一拍見詰め]
「ルーサーも、やっぱり、少し、寂しい、気が、する」
[柔らかな微笑みを返し、厨房へと向かう所で少女と出会い一つ頷いて]
「運ぶの、手伝う」
[厨房へと入れば女が悩んでいる様子に瞬き]
「其れ、運ぶ、みたい」
[不快な汗がいくつも玉になって髪の間から滑り落ちては、首を抜けてシャツの中へと消えていく。
...は荒い息だけがくり返される喉を手で押さえた。
紫水晶のあの色を思い出す。声が出ないなんてまるで――]
…名前なんてやるんじゃ、
[……なかった?
抱えた膝に顔を埋めても、自室の中で呟きは音となって、確かに耳に届く。本当にそう思っているのか、もう一度声に出そうとしてみても答は出ない。
もうずっと長く、あの少女は呻き声と同じに、苦しさも痛みも外へ洩らさずにいるんだろうか?]
それでいて、人には優しい…。
謝らないと。
[表し方がどうあれ…
自分に敵意がないと、傷つける気もなく、怖いことなんてないと表してくれた少女に対するものとして、自分の態度はあんまりだった]
…八つ当たりなんて、格好悪い。
[...は壁に支えられながら立ち上がると、重い足を広間へと向けた]
[ネリーは少女が自分に気づきこちらのほうへ歩み寄ってくるのを見て、思わず声をあげた。]
あ、まだ無理はしては駄目よ。座ったままでいいのよ。
私が運ぶから。
皆様、まだ小腹がすいているのならばごはんなどいかがですか。
[追って来た青の少女にふわと微笑むも、緑の少女には座っていろと言われてしまい、心配をかけてしまうだろうかと逡巡するもふわと微笑み]
「運ぶ、くらいは、出来る、から
みんなで、運べば、早い」
[傍らの青の少女と厨房で佇む女も当然手伝うのだろうと視線を投げ]
[シャーロットと共に厨房へ向かおうとすれば、入り口でネリーが様子を見ているのを見つけ]
出来ましたの?
料理のためにお腹は空かせてありますわ。
運ぶの、手伝いますよ。
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