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[既に半日以上が過ぎようとしていた。
ネリーは自分用の個室を勧められ、柔らかいベッドを味わうとそのまま意識はまどろみ、意識を明確に取り戻したのは昼過ぎだった。]
これは夢なのかしら?
[手足に残る怪我の痕が嘘ではないことを彼女に告げる。
少し傷ついているかもしれないけれど、精神的には万全。何故ここまで体調が優れているのか思わずくすっと笑ってしまいそうなほど。]
…まあ、こんなものまで、律儀ね。
[いつをもって眠りに落ちたのかは覚えていない。しかし部屋の隅に自分が持ってきたものが置かれてあった。
もっとも、持ってきた物と言えばすなわち身につけてあったもの、そのものなのだが。
白い布や、みすぼらしい古着、果ては金属のものまで。
さらにネリーは目を遣ると、隣には化粧台にも見えるようなテーブルとチェアーがちょんと置かれている。 少し髪を梳き、長い髪を三つ編みに揃えたりして興じる。
部屋を出ると、そこは少し迷路に迷い込んだようであった。360度全てが知らない場所ばかりだったからだ。
試しに得体の知れない部屋の扉のノブを回したりしたが、案の定回らない。
開錠の知識は皆無ではなかったが、ここはそっとしておいたほうがよいのかな、と思いそのまま中央の階段を下りていった。]
ここに来たのは…6人、7人?
アーヴァインも何を考えになってるのかしら。
[ネリーは1階の廊下を歩きながら、このお屋敷には何があるのか少しばかりこそこそしながら回った。]
[ルーサーの言葉にくすりと笑みをもらし、空のカップを両手で包む。]
罪の境界さえあやふやなのに、
普通の境界なんてわからないわよね。
[裁く側の判断とて普通ではないかもしれないのだし。
嗜好の方は肩をすくめてから、そうね、と笑んだ。]
……そうですね。
そもそも他人に買われるなんてことがあること自体、普通ではないでしょうし。
何時だって他人を計るのは難しい。
[両足の上に肘をつくと手を組む。]
物事の多面性というやつですね。
[連続して落ちてくる水滴は、冷た過ぎで体中の筋肉を強張らせたりすることなんか決してない。
勢い良く湯を吐き出すシャワーノズルに頭から打たれたまま、その心地よい温度に目を瞑る]
とっとと出て行くなりした方がいいんだろうけどな…
…気持ちいいや、ここ。
[太陽の匂いがするふかふかした毛布も。
自由に占領していい暖かなベッドも。
良く見れば凝った彫り物などされている家具の配置された個室も。
階下に下りて好きなだけ食べても余るのだろう食料も。
浴びても浴びても無くならない永遠の湯を湛えたかの様な浴室も。
招待主の意図が読めないことを除けばまるで――夢の世界]
…ま、そろそろ浴室くらいは出ておこう。
鍋の中のキャベツになっちまう。
[吐く息すら熱く感じられる頃になってようやく、...は湯を止めた。
血が湯と入れ替わってしまったように全身赤く、頭もぼんやりする]
ああこれ…のぼせた、ってやつ?
[何枚でも使っていい筈のタオルを一枚だけ使い、髪を乾かすのもそこそこに、クローゼットの中にあった緑のシャツを適当に着込む。
もしまともな頭なら、誂えたようにサイズがぴったりであることをいぶかしんだかもしれない。
それでも昨日ポケットに滑り込ませた果物ナイフを新たな服のポケットに移し変えることだけは忘れずに、水を求めて階段を下りた]
物事の多面性――
[空のカップに視線を落とし、ぽつりと反復を。]
買われた時点で一般的には異端かもしれないけれど、
ここにおいてはそれが普通。
[ほんと、面白いわね――と*笑う*]
人殺しですら正当化される世界も、ある。
[空になったカップを厨房へと片付けて。
すっかり闇に包まれた窓へと視線を移せば皮肉気な笑みを浮かべた自分の顔。
溜息一つで表情を戻すと、腕を組んで天井を見上げ。]
[――人殺しという言葉が、談笑するどちらかの口から洩れ聞こえたかもしれない。
広間を通って厨房へ向かう途中、どきりと足を止めて会話する二人の顔を窺う。
…ローズマリーはいつもの様子で朗らかに笑っているし、牧師の方も窓に映る自分相手に皮肉な笑みを浮かべた後、天井を見上げているだけ]
(別段、物騒な話をしていたわけじゃ無さそう…か)
[無意識にポケットの上からナイフに触れ、テーブルの上を見ればティーポットが見つかる]
飲んでもいいんだよな。
[二人へ確認というよりは宣言のように呟いて、ポットの中身が熱くはなく既にぬるいことを確かめると、カップに移し変えずに直接空に注いだ紅茶を口で受け止めて飲んでいる]
[中身をすっかり飲み干し、口の端から零れた分は着替えたばかりの服の袖で拭き取る]
冷たい水の方が良かったなこりゃ。
…カップなんてどこあんだよ。
[不快そうに舌で頬の内側を舐めながら、既に厨房へと片付けられたカップがあったであろテーブルを顎で指す]
厨房に行けば幾らでもありますよ。
まさか誰かに取ってもらわなきゃカップも使えない歳でもないでしょうに。
[呆れ気味の視線は厨房の方へと一旦向いて。
再びナサニエルに戻される。]
[遠まわしに行儀の悪さを咎められている形に、居心地の悪そうな顔で呆れ気味の視線を受け止めながら]
放っておけ、オレの親父であるまいし。
使わなくても飲めるんだからどこに問題がある。
貴方のような息子はこちらから願い下げですよ。
[肩を竦める。
やれやれ、と首を振って]
……そういう発想にいたること自体が問題ですよ。
無防備にそうやって喉元晒してお茶飲んでる間に
首を掻っ切られないと良いですね。
お前みたいなのが親父だったら、生まれた瞬間から絶望して、次の瞬間には悟りが開けてるだろうよ。
[負けじと言い返すも、ぎょっと喉元に手を当てて]
そういう発想にいたること自体が問題、だ?
…どっちが。
首を掻っ切られないと良いとか…それが坊主の発想かよ。
そりゃいいことじゃないですか。
お釈迦様も真っ青の悟りの早さですよ。
[くつくつと喉の奥で笑って。
喉に手を当てる様子になお笑いながら。]
……おや、人を呪わば穴2つ。
人を殺せばまた……恨みを買うことになる。
貴方のことを心配してますのに。
[す、と細めた目は全く心配しているようには見えず。]
[――人を殺せばまた……恨みを買うことになる。
貴方のことを心配してますのに。
彼はあの時起きていたのだと思い出し、言わんとする事に気付く]
言っとくがな…
[喉から手を外した代わりに、握りしめた。
言葉とは裏腹に心配している目とは思えない細められたそれを、握り締めた拳が白くなるほどの間見返して]
恨みを買うような事を…殺されて当然なことをしたのは相手の方だ。
奴のための墓穴なら、いくつ掘ったって構わない。
…足りないくらいだ!
オレは今でも、同じ牧師だからって理由で…全くの別人を殺すのも厭わないくらい、憎んでる。
[次第に見返す瞳に、人間味の見えない寒々しさでルーサーを映しながら、声は静かに響かせる]
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