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[煙草を咥えたまま、ハリセンを床にポイっと投げる。]
……まったく。
ここには皆居るんだぞ……。少しは皆に挨拶しておかないと、ただのベタベタしたヤツらになっちまう。そんなの俺嫌だし。
それに……ローズマリーにいきなり近付いたら、何もかも忘れるだろうが。本当は2人きりで居たいんだー…って思ってるのに。
………妬かせる真似しやがって。
[ソファに座ってぶつくさ呟いている。]
[そっかと小さく呟いたきり離れて行くのに白い手を下ろし
ランタンを拾い上げるのを見詰め揺らめく灯りに影も揺れ]
じゃあ、ナサニエルの、帰る場所は、何処?
[ぽつり静寂の中に零れ落ちていく問い掛け]
>>217
…や、優しく……ッ!?
[どーーーーーーん!!!!!]
[…と、...の背後で火山爆発でも起きたような衝撃が走り]
あああああ、ああ、も、もちろんッ!
[その視線に仕草に、翌日どんな目に合うかなんてことはすっかり吹っ飛び、がばりとカミーラに覆いかぶさると、むしゃぶりつくように*その肢体に没頭し*]
…………捜してる。
[小さく返せば、ランタンに着いた雪を払って]
[行こう?と少女に向けもう片方の手を差し出す]
前に、メイが言った、ように…
…俺が、家族を…捜してる、なら…
[揺らめくのは瞳か、瞳に映し出された焔か]
家族の居る場所、…なのかな。
[ソファに横たわる。咥えた煙草の煙が真っ直ぐに天井へと昇るのを、ぼんやりと眺めて呟いた。]
………どうしたもんかな。
無理やり押し倒すわけにはいかな……
[長い溜息。]
……なんでローズマリーの話を聞いた時、「夜這いの風習」を思い出したんだ、俺。いくら昔に婚姻までのステップで行われてたからって……この村の祭りとは関係ないだろ。
しかし…あやうく言いそうになったけど、口に出して言わなかっただけ偉いと思え自分。……って、無理か。
……そしてこの脈絡でまた思い出した俺も最低。
[煙草に飽きたのか、ソファから起き上がり、火をもみ消した。]
………そうなのかもね。
[差し出された手を見詰め揺れるのは瞳か映す焔か
ゆるり瞬きふんわり微笑みそっと白い手を伸ばす]
早く、見つかると、良いね。
[囁く声は優しいけれど微かに震えたかも知れない]
>>+121
好きな人…ですか?
[はて…首を捻りながら考え、なんとなくそんな感じに見られたかもしれない人物に思い当たるとああ、と小さく相槌を打ってから緩く首を横に振り。続いたキャロルの言葉に笑みを消して目を大きくすると、掴んできた手を強く握ってキャロルを見つめ]
…待ち、ません。
…もう一回…。
[伸ばされた白い手をそっと取れば、
目前に焔を翳し歩を進めようとするも]
…………メイ?
[耳に届く微かに揺らぎを持った声に首を傾げ]
[眠そうな顔をしながら、階段を昇る。]
……しっかし、何すればいいんだか。
フツーに抱き締めても、またちょっとあってもまたすーぐゴネるし……。何も求めないフリして、実はいちばんワガママなのな。
あの気まぐれなお姫様はどうやって捕らえればいいんでしょ。悪の帝王は随時思案中です。
[階段を昇りきる。]
うーん……連れ出しても組み敷いても、多分結果はそんなに変わらなさそうな予感。刹那的なことをやっても、一時的には効果あっても持続はしないし。何をしてあげれば喜ぶんだか。
……いきなり、結婚?
そりゃあまりに急展開すぎだろ……。
[ある扉の方から、………な声が聞こえるのを無視しつつ、ローズマリーの部屋に向かう。]
…ん?
………やっぱり…ナサニエルは優しいね。
ほんの少し違うだけでも気付いてくれる。
[編み上げのブーツのつま先を見詰め俯いた侭に囁き
ゆっくりと顔を上げれば焔に照らされる青を見上げ]
巧く、嘘、吐けないじゃない。
[微笑みを浮かべようと試みるも泣き笑いの表情で]
>>+123
[最後の言葉まで待たずにキャロルを強く抱きしめてからゆるゆると長く息を吐き]
……それは……
僕は、それを自分に都合良く解釈しちゃいますよ…?
僕は、キャロルさんが好きなんですから…。
[嫌なら逃げてください、と耳元で囁いてから少しだけ力を緩め]
優しく、ないよ…
[僅かに瞳を伏せれば、ゆるりと首を振って]
[顔を覗き込むように顔を少し斜めに傾ける]
…優しかったら、…メイに、そんな顔…させない。
[ごめんね、と囁く言葉は自己満足だろうかと]
[覗かれ紡がれる言葉に珍しく声を荒げ]
違うよ!
ナサニエルは悪くない…悪くないの。
[繋いだ手をそうっと白い頬に引き寄せ]
大好きなの。
でも、だから………
[首を振りごめんね、と同じ言葉を返す]
>>+125
[一度目を閉じて静かに深呼吸をし]
…待ち、ます…よ…?
[掠れた声で呟くとキャロルを抱きしめていた手を緩めてキャロルを見て]
このまま押し流すのもありなのかもしれませんけど…
こう見えて、辛抱強い方ですから。
キャロルさんがご自分の気持ちを見つけてくださるのを、待ちます。
でも、この差し伸べた手は引きません。
流されて…僕のせいにしてくださっても構いませんよ…?
[半歩下がってキャロルに右手を差し伸べるとそのままキャロルの頬へと触れて。
ぷに、と大きく摘むとにこりと微笑んで]
何より、僕はキャロルさんの笑った顔を見るのが好きですから。
あまり…困らせたくありませんから。
長期戦覚悟です。
[一転した声の調子に、瞳を幾度か瞬かせる]
[手が緩く引き寄せられるのを見送れば、
手袋越し伝わるのは少女の頬の柔らかな感触]
…だから…?
[眇めた青の眼差しを向けるも、直ぐに首を振り]
…………ん。
メイが…言いたくない、なら…聞かない、よ?
[問い掛けに青を見上げれば揺れる濃い青
桃色の唇は幾度か躊躇った後に開かれる]
大好きだから、手に入らないものまで、望みそうになって…
苦しくて、哀しくて、寂しくなる。
でも、其れは、ナサニエルのせいじゃなくて、欲張りな自分のせい。
…だからナサニエルは悪くないの。
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