情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[構えた椅子の背もたれを挟むように、男の爛々とした瞳がそこにある。
ナイフは背もたれの上部に触れるように私の首筋に突きつけられていた。
戦慄が身を震わせ、冷たい汗が流れ落ちる。
緊迫した対峙に、身じろぎ一つできなかった]
……いや。動いてもいいが、アンタがこの世にオサラバする羽目になる。それで良ければ。
[琥珀色の瞳が至近距離からヒューバートを見下ろしている。
ところどころ泥汚れと飛び散ったドス黒い飛沫のこびり付いたシャツからは、何故か血臭が漂っている。]
ははっ!
いきなり襲ってくるとは、予想外だ。
それとも、もう素性をとりつくろう必要がなくなったってことかな?
[私は虚勢をはるかのように、ギルバートを見据えながら吐き捨てた。
彼の瞳を覗き込んではいけない。本能がなぜかそう警告を発していた。
私は彼の瞳の下、頬のあたりを睨むようにしながら、彼の一挙手一投足に神経を集中させている。]
[どこが安全?
ギルがいくら本物の「人狼」だからって、1対2でどこまで張り合えるか…
いいえ、仮に勝てても彼の間合いから離れればむしろ私が危険だわ。ここは隙をみて逃げるべきか――
私は耳を中心に便りながら考える。]
[視線はヒューバートから逸らさず、同時に「ナサニエル」にも声を掛ける。]
まさかここでそんなショウを見られるとは思わなかったな。
いいご趣味だな、ミスター・ヒューバート・バンクロフト。
[クククク…と喉を鳴らして嗤った。]
また、誰かを手にかけたのかい?
それとも、食餌に?
[彼の衣服から微かに漂う生臭い臭気に呟きを漏らす。
ギルバートの云うように、容易に動ける状況ではなかった。
ここは狭い部屋だ。私の体の後方には壁が迫り、辛うじて椅子を構えているとはいえ、ナイフは首筋に突きつけられている。
どうにか、隙が生じるのを待つべく、言葉を紡ぎながら時間稼ぎをする]
[シーツを自身から取り去り、一糸纏わぬ姿に変わる。胸には、心臓を模したようなハートのタトゥー。]
………いやん。
そんな目で、見ないで?
[シーツを肩に掛け、分厚い唇を歪めた。]
[ギルバートの言葉に、カッと一瞬で頭に血が昇った。燃えるように顔が熱い。]
――なっ!
貴様ァ、聴いていたのか――っ
[よりによってこの男にだけは、聴かれたくはなかった]
チャーミングだとォ!
侮るな!
私は――
[その時、ステラの部屋で発見した写真を思い出す]
――いや、アンタの方が、遥かに年長者なのだろうな。
ギルバート・ブレイク。
その積み重ねた齢には敬意を払うよ。
いったい、何歳だ――
アーハァ?
何のことだか……
[ニッと微笑む顔はとぼけているのか、ふざけているだけなのか。]
それより。ローズが死んだぜ。ステラに殺されてな。
アンタは古い友達だそうだから、一応教えとく。
とぼけるのか?
写真だって、あるんだぜ?
君が少し下がって、私を自由にしてくれたなら、見せることができるんだがなァ
[そんな誘い水に応じてくれそうな相手にも思えなかったが、挑戦的な眼差しを投げて云う。
だが、ギルバートから次に聞こえた言葉は、私に少なからぬ動揺を与えた]
ステラがローズを――!?
バカな……
……いや……
[ステラの自宅の冷凍庫にあった心臓。あれはまさかローズのものだったとでも云うのだろうか。嘔吐感が甦り、胃がヒリついた]
要らんよ、そんな写真。見たところで俺には何の得もない。
[ナイフを突きつけたまま、器用に肩を竦めて見せた。少し刃が皮膚の表面ををぞりぞりと擦っていったかも知れない。]
最初に会った時の疑問は今も疑問のままだ。
この町になにをしに来た?
ここは、なにもない町だぜ。
ちんけな――
女の数だって、そんなに多くはない。
遊ぶところだってほとんどない。
遊び相手は――あっという間に居なくなっちまった。
そんくらいの規模のちっぽけな町だ。
[だが、それは愛すべき人たちだ。嫌悪し、遠ざかりたいと感じながらも愛着を感じていた町だ。
その崩壊をもたらしたこの男に、憎悪の眼差しを投げる]
人を探しに来たのさ──それと町を見に。
だが、もう用は終わった。後は立ち去るだけだ。
[口の端に浮かんだ薄い微笑はそのままに、憎悪の眼差しを涼しい風とばかりに受け流す。──そんなものにはもうとっくに慣れきっている。
ふっと思いついたように、]
──ああ。そうだ。アンタに聞きたいことがなくもなかった。
退屈しのぎくらいにはなったかい?
なにかおもしろいものがあったというなら――
きいてみたいものだ。
――君の話を。
[ギルバートに挑戦的な言葉をかけた]
探し人――見つかったのか?
それが誰なのか、聞いてみたいものだが……
[そして、ギルバートの問いかけに]
話せそうなことなら、なんでも――
[と云った]
君から話を聞ける程度のものになりうるかはわからないが。
見つかったが……もう居ない。
それはもういい。
この町は変わってるな? ずっと──こんなふうに……閉鎖的だったのか?
その、色んな変わった風習がある理由が何故だか分かるか?
[この町にこんなに「血族」が多かった理由を聞こうとすると、自然人狼の話をせざるを得ず、それを避けるとなると非常にぼかした問い方にならざるを得なかった。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新