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[「あるものの介入」について詳しい説明を聞きたいし、ランサーなりの事情があるのかも?と考えランサーに従おうという気になる。]
まあいいや、「介入ってやつ」ここはランサーのいう通り引いてあげてもいいよ。
[交渉の余地があることがわかり、戦闘になっても問題ないとわかるとキャスターらしきサーヴァントに話かける余裕が生まれる。]
キャスター、うちのサーヴァントに感謝しなさい!!
さっきの戦闘で消耗したあなたが、ここにいたサーヴァントと戦闘にならないように追い払ってくれたみたいよ。
[あえてキャスターと呼びかけ反応を見つつ、冗談を言う。]
[昨日の戦いの後、声をかけようと思った2人は早々にその場を離脱してしまった為、その場でのんびりと休んでいた。]
あー…もう本気で疲れた。
[キャスターにとっては宝具こそ出さなかったものの、全力を出しての魔法のオンパレードだった。
水の支配に加え、岩・変化・風・召喚・封印の魔法の連続使用。
キャスターの持つ戦闘用魔法の7割は出したと言っていいだろう。
そう、それでも倒しきれなかったのだ。
相手がたとえ対魔力を持つセイバーだとしても、それはキャスターにとって屈辱だった。]
こんな極東の地じゃなかったらなぁ…あぁ、くそ!
[もしココがフィンランドであったら…彼は七大罪の一つである水龍すらも使役する自信があった。
それが全力でやっても水の騎士2人と来たものだ。
いや、数自体は増やせる…だが、それに反比例するかのように使役対象の力が落ちてしまうのだ。実戦に耐えうるスペックとなると二・三人となってしまうだろう。]
[そんな己の思考に埋まっている中、川原のほうから"キャスター"と声をかけられる。
どうも2人とも退いたと思っていたが片方はまだ残っていたらしい。
これが男からの呼びかけだったら無視するのだが、女であるなら応えないわけにはいくまい、てか止められても応える。]
呼んだかい、かわいらしいお嬢さん!
[水の上を猛スピードで滑り近づくキャスター。
その動きには全く疲れを見せていなかった。
いや、色々と補正が加わっているからなのだが、主に相手が女の為に。]
――マスターが言う通り、一対一なら、相手を撃破する事も叶うでしょう。
[少し沈黙している間に、マスターはキャスターに話しかけてしまったようだ。]
――何者かの意思。それは
ガイアの意思
[川の上にいまだ居るキャスターに目を向けた。]
[戦いを放棄するならば教会に。そう話は聞いたが、あの教会へと行く気にはなれなかった。何より、放棄することができないでいた]
魔術学校の寮に、初めて友人が出来ました。
彼女は、私を友人だといってくれました。でも、私にはそれを返すことが出来なかった。
彼女は、いろんな話を私にしてくれました。
ご家族の話、小さい頃の話、ご友人の話、恋人の話。
黙って聞いていることしか出来なかったけど、きっと彼女は「感情」がどういうものであるのか、私に聞かせてくれたのだと思います。
―― それは、聖杯に願えば私にも手に入るものなのでしょうか。
[欲求、というよりも、ただの疑問のように洩らす]
[自分に声をかけた女性に近づこうとするキャスター。
しかし、その間にサーヴァントの女性…現時点のキャスター視点でだが…が割ってはいる。]
む、そっちのお嬢さんも俺に用があるの?
戦闘とかそういうノリはいやだなー、女に攻撃するのっていやなんだよねー、むしろ微笑みながらお茶したい。
[さぁ、地雷爆発5秒前。
もちろん地雷を用意したのも踏んだのも自分である。]
―樹那川・土手―
[ソフィーに告げられて駆けつけると、地形が変わっていた。]
お爺ちゃん、派手にやったわね……。
[いきなり魔力を消費させられたことに対する恨み言を吐いてやろうと近寄っていくと、遠くから少女の声が聞こえた。
しかし内容まではわからない。
続けてキャスターが高速でそちらに移動する。]
こ、今度はナンパ……?
しかもあんな若い子たちと!?
やったね!お爺ちゃん!!
[元気な老人に振り回されつつ、ゆっくりと近付いた。]
[キャスターと呼ばれて自然に即座に反応する老人に、彼がキャスターであることを確信する。
同時にあまりにも自分の意図通りの結果に表紙抜け。
さらにランサーを女性だと思っていることに吹き出す。]
ぷ!!あはは!!
聞こえなかった?
このうちのサーヴァントあなたに気があるみたいよ。
[キャスターの間違いを特に訂正せずに微笑みを向ける。合掌。そして、]
――出でよ。
[ランサーの左手に何時の間にか、一本の槍が握られていた。セイバーと戦った時のような揺らめきは在らず、鋭利でぬらりと獰猛にひかる槍だった。]
[キャスターを見たまま右手を振るう。遠空を切る音が聞こえた。土手から近づく女性に向けて、チャクラ(戦輪)が投げられ、首を掻っ切る軌道で向かおうとする。]
[少女の笑い声が届く。]
盛り上がっちゃって、お爺ちゃんやるわね。
おーい、お爺ちゃーん!
[もう一人の人物が放ったものには全く気付くことなく、キャスターに手を振る。]
…あれ?
[そりゃ驚く、だって女と思った相手が発した声がどう聞いても男の声なんだし。
そしてその横で笑う相手のマスター、そこから導き出される答えは…]
男かよコンチクショォォォォ!
なんだあれか、こんなに可愛いのが女なわけないとかそんな訳の分からないパターンか!?
[一体何処で得たのであろう、意味不明な知識を叫ぶキャスター。
再び高速で水の上を滑り距離を取る…がテンションは下がりっぱなしである。]
何で今日は男の相手ばっかりしなきゃいけねーんだよ!
あーもうだるい、やる気でねーっつーかだるい!
女分補給させてくれよ、これで背中には怪我したマリアちゃんとかならやる気でるのに!
[そんな事を叫びながら距離を取るキャスターに、相手の投げた戦輪が迫る。
こういう武器は横からの衝撃に弱い、つまりは水面と水平に飛ぶ戦輪にしたから水の刃でもぶち当てれば良いのだが…。
やる気のないキャスターが迎撃なんてするはずもなく。]
"Kurimus -lta kyyneltya"
[瞬間、水の渦がキャスターを包み込む。
それを切り裂く戦輪…だが、そこにキャスターの姿はなく…。]
今日俺やる気ないんで、帰って良い?
話ぐらいならするけど…そっちの本当のお嬢さんとなら。
[ランサー達から見て右手へと移動していた。]
――ッ
[久子の声に、ランサーの周囲に魔力の膜が出来る。投げられたチャクラが、女性の首を横から掻っ切る前に停止した。]
[自分の身に近付いた危機に気付かず、キャスターが突然魔術を行使した理由もわからず、ただ呆然と成り行きを見守っている。]
ひょっとして……ナンパの邪魔しちゃったかしら……?
おいおい、ノータイムでそういう事するか?普通。
[ふと見ると、川原に自分のマスター。
しかも戦輪はそちらへも向かっていた。
なんていうかもう、最悪のタイミングだ。]
おいマスター!令呪使…
[そこまで叫んだ時に、不意に目の前のサーヴァントの動きが止まる。]
[また。何時の間にかキャスターに投げられたチャクラは、水の渦を切り裂いて左手首に戻る。]
貴方のマスターは、私達を敵と認識していなかったのか。卑怯な真似をしてしまったようですね。
[ちらりと後方を一瞥して様子を確認した。女性の視界を横切るように、チャクラがランサーの元に戻る。]
マスターが彼らと話したいというなら、私はそれに従いますが。
[久子をちらりと見る。]
[ランサーがチャクラを寸前で止めたのを確認してから、その女性がマスターであることに気づく。]
あ、マスターを狙ったのか…
うん、さっきのサーヴァントみたいに話せばわかる人もいるんだし、戦意のない相手を無闇に攻撃するのはやめた方がいいと思う。
[キャスターに向かってはなしかける]
じゃあ、せっかくだから情報交換でもする?
……。
[槍の矛先を下にして、久子の後に下がる。
ネルシャツとカーゴパンツはランサーには似合ってはいなかったが、槍を持ち立っていると、絵になる。魔力の膜は、ランサーの肌を覆い、青みがかっていたが、それも消えた。]
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