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[女の問いに一つ頷いてけれど其の様子を見詰める瞳は矢張り怯えが滲む]
「私は、ナイジェル」
[其れだけ告げ直ぐに視線を逸らし謝罪の言葉にはふるふる首を振って、気配の方から聴こえる微かな話し声に瞬き男へと視線を移し、恐ろしくはあったけれど自身の様な状態の者が在るかも知れず]
「見に、行く」
[紡ぐ唇は微かに震えていたかも知れないが、指し示された厨房の方では無く男の後を追う様に右足を引き摺りエントランスホールへと向かい、道すがら弟と聴けば頷いて「そっか」と小さく返したかも知れず、新しい気配にもう一つ頷いて歩み寄り]
「大丈夫?」
[倒れこんだ少女の傍に膝をつき気遣う様に顔を覗いて、それから傍らの牧師へと視線を移し]
「これも、外せる?」
[少女は自分にかけられる言葉を整理し、思考を巡らせた。 自由かつ緊張感を感じさせないことから、アーヴァインの手の者なのだろうか。
そう思考が行き着くと、少女は口をつぐんだほうがいいのかと思った。
言葉を選び抜き、口を開く。当たり障りのないものを選ぶ。]
私みたいな人は…たくさんいるのですか?
[膝に片肘をついて次第に目を閉じていく、行動的と思えたローズマリーとは対照的に、震える唇で見に行くことを宣言してから、言葉どおりに進んでいく少女の動きに意外そうに目を見張って]
ミイラ女は女の子に戻れたけど…
鉄球女は誰が助けてやれるんだかな…
[白い服から尻尾の先のように顔を出す鉄球が、間違いなく金属の輪と鎖で、足首からのびた枷となっていることを思えば、小さく溜息一つ]
あんたみたいな人は…
…鉄球引きずってるって意味じゃなく、この屋敷に連れてこられた奴がって意味なら、たくさんいるよ。
[牧師の言葉に此の侭を望む人間が居るとの思考にすら以外そうに瞬き、少女へと視線を戻せばまた音は零れないのに口を開く]
「此の侭が、良い?
ルーサーは、解けるって」
[男の眼を見張る気配に一拍の思案の後にふわと微笑み]
「貰った、名前、恥ずかしく、無いように」
[少女はうつぶせの姿のままであることに今気づいた。情けない姿を思いつつ、身体だけはなんとか起こす。]
よろしければ、やはり外していただきたいと…
[少女は自分のみあるいはごく少数の者だけが拘束されているのか、との念にかられた。
両足は勿論、肌に当たる手首を考えれば、両手も頑丈に施錠されているのは間違いない。
アーヴァインの嗜好なのだろうか。]
[部屋を片付け終え、一息つくと部屋を出る。やや賑わうエントランスを階段の上からしばし眺め、階段を下りて行った]
…また、増えてますのねぇ。
[見慣れぬ青髪の男。拘束された緑髪の女。柔和な笑みを湛えて「初めまして」と挨拶し、皆のところへ歩み寄る]
ああ…ありがとうございます。
[手錠ぐらいはされるかと思ってはいたものの、ここまで厳重なものを施されるとは思ってもみなかった。自らの内に思い当たる節は…と考えるべきよりも、他者と比べて自らへの仕打ちは少し考えるものがあった。]
[知識をたくわえてそうな男性、少し儚げさをたたえた少女、緑髪の青年、清楚な女性と少女のもとへ集まってくる。
皆同じ理由でここへ来た人達なのだろうか。]
[牧師が拘束を解き始めるのに手にされた針金に身を竦めるも、少女を気遣う様に視線は逸らされる事は無く、男の声に顔をあげれば其の面に乗せられた微笑みと、初めて見る優しげな瞳の色に瞬き、嬉しそうに頷いて、背後からの声も聴き覚えがあれば幾らか警戒や怯えもマシなもので]
「こんばんは、服、血が、着いちゃった、ごめんなさい」
[修道女へと頭を下げけれど少女の状態が気になるのか視線はまた其方へ]
足だけじゃなく、手もか…
[うつぶせ姿で、手も使わずなんとか身体を起こす少女を目にし、アーヴァインの嗜好を思ってか不快そうに眉を寄せる]
暴れようにも、こんな力もろくになさそうなお嬢ちゃんにね。
[そのように眺めていると、解けるという言葉通りにルーサーは曲げた針金を、少女の足枷の鍵穴らしい部分に差し込む]
……っはは。
あんたの仕事の何に、そういった技術が必要なんだか。
神を十字架から解いてやるためにか?
[盗賊の技術と言い表す方がよほどに合うその姿に皮肉ぶって口の端を吊り上げていると、降りてきた女ときたら――修道女姿]
…何なんだか。
ここは恵まれない子ども達を集めた、聖職者による慈善パーティー会場か?
[降りてきたステラに目礼して。
暫し金属同士の触れ合う音をさせていたが、やがてかちゃりと音がして。]
……はい、完了。
手も拘束されてますよね。
……ええと、ポンチョは脱がせても大丈夫ですか?
[少女が服を着ているのかどうか、ちらりと見ただけでは分からなかった]
[少女の背後で自分よりも格段に大柄な青年がカラカラと笑う。 またどこかへ連れて行かれる、運ばれるかもしれないと感じ、一瞬前進を強ばらせた。]
私は…
[私は、と言ってからごく僅かの時間があったのは気のせいだろうか。]
私はネリー、ネリー・カルーと言います。
[足の拘束が解かれるのに小さく安堵の溜息を漏らし]
「ありがとう」
[顔を上げ言葉をかけた牧師が男へと冷たい視線を送っているのに、紫水晶の瞳は怯えの色を浮かべるも、少女が名を名乗るのに瞬き自身の胸元に手を置いて]
「ナ・イ・ジェ・ル」
[読み取れるだろうかと少女の顔を見詰めたままゆっくりと唇が名を紡ぐ]
お見事!
[それでも少女が鉄球から解き放されれば、泥棒が金庫を破った仲間の手腕を称えるような揶揄の仕方で、口笛を吹いてやるが]
………。
[冷たいものを湛えた視線でルーサーに軽口を返されると、返す言葉も見つけられずにぐっと言葉に詰まって睨み返すだけ]
…飾りはともかく、赤ワインにパンくらいなら厨房で見たぜ。
おまえも腹減ってんじゃねぇの?
[自分の笑い声のせいなのか、全身を強張らせたようにも見えるネリーと名乗った少女に目を向けると、ともかく顔つきは普段の愛想はないが険もない表情に戻り]
ああ、ネリーってのか。オレはナサニエル。
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