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[注意深く地面を見つめ、鍵を探す。
人を殺そうとした鍵ではあったが無ければ家に入れず自分がのたれ死ぬ。直接的にも間接的にも凶器になるとはこれはまた面倒なことだ。
やや長い道をまた戻らなければならないのは面倒極まりなかったが、幸いにも暫く歩いた地点で薄暗い街頭の下、銀色の鍵を見つけることができた]
よかった、あった。
[拾い上げ、今度こそまたバンクロフト邸へ、と再び踵を返そうとした瞬間、自宅側の道から耳を劈くような─]
「きゃぁあああっ!誰か、誰かぁああ!!!」
[普段あまり人の声を聞かないこの路地、偶に聞くことがあるとすれば…。
予想はしたくなかった。しかし何故か足はその方向へ向かっていた]
─ナサニエル宅─
けっこー…汚れた服もあるわね。ナサニエルさんは無頓着なところがあると言うのかしら、生活感があってないような…それがナサニエルさんのいい所かしら?
[ネリーは勝手に電気洗濯機を使っていた。]
[ローズの返り血を浴びた左腕に住まう蛇は、久し振りの食事を充分堪能したかように目をぎらぎらと光らせ舌を動かしていた。
わたしはその姿に目を細めながら、事切れてしまったローズの體を引き摺り、目合わいあったひみつの部屋へと突き進んで遺体をベッドの上へと載せた。それはわたしからのせめてもの優しさだった。]
ごめんね、ローズ。あなたの身体の一部…貰っていくわ。
[そしてナイフを三度振りかざして胸元を切りつける。切り開いた膚に手を差し込み心臓らしき臓器を取り出すと、わたしはそれを丁寧に持参した布に包み籠に入れた。]
嗚呼、これであなたはわたしだけの物…。
[わたしはその籠を大事な物のように持ち上げ胸に抱いた。狂っていると言いたい人が居るなら言わせて置けばいい。これがわたしの最上級の愛し方。だれにも批難はさせないの。たとえそれがローズ本人であっても――]
[自分の知らない二人の時間が此処にある。
そう思うと少し寂しくもあるが、また嬉しくもあった。
アンゼリカで割れてしまったボトルの代わり。
そんな風にも感じられた。]
[バンクロフト家で過ごす夕飯のひと時は瞬く間に過ぎた。]
ふぅん。やっぱりアンタも気が付くか。そりゃそうだよ
な。
[立ち上がったナサニエルを見上げ、煙草をふかす。]
「血族」が人狼の血に目覚めると、それまで普通の人間と同じだった身体が、人狼のそれに作り変えられていく。
その変化は結構キツいもんだ。これまで無かったもんが付け加えられていくんだからな。凄い負担が掛かる。
それがアンタのぞわぞわの正体だ。
――――――
おばあさんに パンを届けに
女の子が森をゆく
狼つきが 化けてるとしらず
あつあつのパンと ミルクを抱えて
てくてくぽくぽく 歩き出す――
こんにちは パンとミルクを 持ってきた
よくきたね とだなの肉を お食べなさい
――おばあちゃんは 食べられた
――おばあちゃんは 食べられた
――――
――漸く叶ったよ。もっとも……
[できれば、もう少し静かな食事の方がよかっただろうけれどね、と唄っている祖母にチラリと視線を投げ、ソフィーに笑いかけた]
――――
さあおまえ 服をおぬぎと 狼つきは 言いました
脱いだらどこへ 置いたらいいの?
暖炉にくべて おしまいなさい
もうおまえには いらないからね
服をおぬぎ
服をおぬぎ
服をおぬぎ――
――
[祖母はフランスの狼童話を節をつけながら唄うように口にしていた。パンの皮を叮嚀に剥がすことに今は熱中しているようだ]
さぁ、欲しい物は手に入れたから長居は無用ね…。
あのギルバートという男が今帰ってきたりすると、色々面倒なことになりそうだから…早く出て行かないと。
[籠を大事そうに抱えたまま、わたしは地下室を後にする。途中赤ワインを一本だけ頂くと、それをローズが潰れないようにと気をつけながら籠に横たわらせる。
ラベルにはローズが生まれた年の年号が記入されていた。]
[そして店内へと足を踏み入れると、わたしは予め持参していた外套を羽織り返り血を浴びた服を隠して店を後にする。
その後自宅に着くまで誰にも会わずに済んだのは…意図的かそれとも奇跡だったのだろうか。]
――酒場 アンゼリカ→自宅へ――
で。エラく精神的に不安定になる。ちょっとしたことで怒りを抑えられなくなったり、短絡的に欲望や願望を満たそうとする。
酷い時には狂ってしまう……
[見上げた視線のまま、薄い笑いは消えない……]
[祖母は相変わらずだったが、来客を招いての食事は嬉しいものだった。そうでなければ、家族が二人も欠けた食卓は寂しすぎるものだっただろう。
父も、ソフィーに来てくれてありがとう、と礼を言っていた]
ソフィー、湯はいつでも出るようにしてあるから、バスルームはいつでも好きに使ってくれ。
なにか要りようなものがあったら、マーティンに。
もし、なにか異変があったら、私や側にいる誰でもいい、誰かを呼んで欲しい。
[そう言って、少しだけ片付けないといけないから、と一旦アトリエの方に向かいかける]
ああ、そうだ。ハーヴが戻ってきたら、よければ集まって色々話をしよう。
それにしても何をお話しているのかしら…
そんな仲、でもあるまいし。
私、何を言ってるんだろ。
「ネリーは両手をモップの柄に乗せて呟いた。」
そう、か………
[ぽつりと呟き、ナサニエルはギルバートの唇から煙る色の中で、思案する。]
いや………。
教えてくれて、ありがとう……。
なぁ、ギルバート………。
[目を閉じ、溜め息をひとつ。]
……………。
[何かを言い掛けて、止める。そして、代わりに或る質問を……]
また、お前に会えるか?
[老婆の唄う古い童話。
広い食堂に木霊する。
――おばあちゃんは 食べられた
――おばあちゃんは 食べられた
食後の穏やかな会話に耳を傾けていたソフィーの顔が強張る。]
………。
[ズキンと首筋の疵が引き攣れるように痛んだ。]
[駆けつけた所には一人の女性が座り込んでいた。
ガタガタと振るえ、恐怖からだろうか、顔が引きつっていた]
どうしました?何か…あったんで……っ!
[聞くのも愚かと言うべきか、目の前が全てを物語っていた。
薄明かりの中でもハッキリと見える赤い血、細く白い足、ぐちゃぐちゃにかき回された内臓、そしてその先につながるものは……]
狂う………
そうかもしれない。
俺は……………
[手を口許に当て、眉をしかめて何かを言おうとして……]
………………あ、いや。
[――それを、抑える。]
[朗々とした深い良い声を持った男が、切実で熱い演説をしている。
「白人」
「黒人」 ……「同志」
──それに犬の臭い。
焼け死んだ住人はボブ・ダンソックなのかと私は理解する。私の苦手なあの犬…ゴライアスの咆哮が聞こえた。けれども、私は以前のように犬に対してさほどの恐ろしさを感じない。]
小さい頃、私を噛んだ猟犬になりきれなかった可愛い子犬。
グランパに連れていかれたきり帰って来なかった。
私がそれ以来、犬が怖くなってしまったのは、むしろ、
…………。
[今、犬が怖く無いと感じるのは、このまま成らぬ身体と一緒に、私の感覚や意識も変化してしまったからかもしれない。]
[『ソレ』を見た瞬間、顔が酷く歪んだ。
ニーナの死体を直視し、震える女性を反対側へ向き直らせ、自身も震える声で]
…いいですか、貴女はすぐに家に帰りなさい。
俺が人に知らせますから。
見ちゃいけない。思い出しても。
すぐに忘れた方がいい。
[それはきっと未だに過去に苛まされる自分と同じにならぬようにと]
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