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[ケネスの言葉を聞くと、ソフィーを見た。]
……どうしますかマスター。
私としては、バーサーカーが私たち及び同盟を組んで居るサーヴァントのチームを傷つけることがあったら、その時点で同盟の話は終り、という条件が追加出来るのなら、反対はしませんが。
[そう言うと、何気なく駅前の人通りを眺めた。]
…!
[知らない人から、食べ物をもらっていってもついていってはいけません。
幼稚園の子供でも知っている言葉、けれど今の騎兵にその言葉ほど意味のないものはないように思えた]
…そ、そういうことなら、奢ってもらわれてやってもいい。
[けれど、槍兵を凝視する瞳が差し出されたクレープに注がれる]
…?…何のつもりだ。
[条件をのむケネスに対し、微笑む。ぎこちない、笑み]
では、あちらのサーヴァントにお話を伺って参りましょうか。こちらに呼ぶ、事も考えましたが、あちらが顔を見られたくない、ということも考えられますので。
[そう言ってシャルロットへと目配せした。ケネスの呟きには特に気にした風もなく]
悟る、というのは違うと思います。そもそも私は人として欠陥がありますから。菩薩と言うよりも思考するロボット、なのでしょう。
[願いは未だ見つけられず、口にはしなかった]
[ランサーに微笑まれ、つられて微笑を返す。]
……お友達なの?
[無言でクレープを差し出す様子からそう推理して、二人を交互に見た。]
[シャルロットの言葉に頷き]
通常結ぶような同盟とは訳が違いますから、マリアの納得できる条件で構わないと思います。
私はそこまで条件を付けなお、反対を掲げるくらいならもとより話を持ち帰りはしません。
後は、彼でしょうね。
[ゆっくりキャスターがいる方向へと視線を向けた]
― 駅前 ―
うーん。帰ってきている様子はなさそうだな。
[ 迷惑にも、駅前ロータリーに車を停めたまま軽く歩き回る。付近にライダーらしき気配はない。]
どーこにいったのかね。
[ 心当たりが皆無というのは本当に厄介だ。苛立ちを隠そうと腕時計を見やる。
自分が起きた時間からでもそれなりに経っていた。ライダーが出掛けてどれだけの時間が過ぎたことだろうか?]
…今頃は腹でも空かせてんじゃないかね、あいつ。
クレープを欲しそうな顔で見つめていたので、食べたいのだと思ったのだが。
[そうか。と、ライダーに差し出したクレープを戻そうとする]
……マスター。
キャスターとの相談は任せます。失礼。
[ふと、駅前の雑踏に先日の男マスターの姿を見つける。
丁寧な動作で立ち上がり、バーサーカーとそのマスターに会釈をすると一瞬で気配を遮断しそのまま雑踏へと消えていった。]
…まぁ、それなりに。
[女の言葉を濁すようにしながら、クレープを引き戻そうとした手を見る]
…与えられるのならもらう。
貴方が食べるのなら、貴方が食べればいい。
…俺は、こちらが[といってちらりと女を見て]どうしても奢りたいというから奢らせてやるつもりなのだけど。
[バーサーカーの前でマスターを置き去りにしてもキャスターのバックアップがある。そう判断して、そのまま雑踏の中に佇む男に近寄った。]
ごきげんよう、約束通りまた会いましたね。
[シャルロットが雑踏に消えたのを見送り、ケネスの方を見た]
仕方がありませんね、私が彼と相談して参ります。少々、お待ち下さい。
[告げて立ち上がり、カフェテラスから出ていくと、キャスターの元へと向かった]
…否。友達ではない。
貴方には以前は失礼なことをしましたね。
[キャスターのマスターに柔らかに答える。ランサーの事を既に忘却してるかも?なんて気づきもせず、侘びを言った。]
今から奢られるところだったか。
分かった。このクレープはぼくが食べる。
[きっぱり言い切ると、お金を支払い、
ランサーは2人にワゴンへの道をあけた。]
今日は、貴方に話したい事があって来た。
[2個目のクレープを食べ始めながら、ライダーへ。]
…え?
あ、ああ。君は昨日の。
[ と、そこまで口にしたところで久仁彦は自分の顔にかあ、と血が昇ってくることに気がついた。
それは、試しにやった抵抗判定がピンゾロなほどに話し掛けてきた女性に目を奪われてしまったためか。]
あ、あれ。ええと… なにか用かい?
[ 必死に体裁を取り繕い、右手で顔を隠すようにしてようやくそれだけの言葉を口にした。]
[シャルロットの言葉に]
……まあ、別にかまわんぜ。そんな目にあったら信用も出来ないだろうからな。
[ケネスはソフィーの口から出た、マリアと言う名を認識する。
去り行くシャルロットとソフィーを見ながら「まあ、真名じゃ無いんだろうが……」と思いつつ、宗冬を見る。]
一瞬、フラれるかと思ったんだが、上手くまとまったな。
[そう言うと窓に映る自分の姿を見た。]
……ここでは少し、人目が気になります。
[通り行く若い男性達が、チラチラとこちらに視線を寄越している。]
良ければ、少し歩きながらお話ししませんか?
[このマスターたちの拠点が教会付近であるならば、なるべく遠ざかっておきたい。東に向かって歩き始める。]
単刀直入にお伺いします。
貴方、聖杯戦争に関係されてますね?
……。
[ちらりとクレープへ見せるのは未練。
けれど、自分に話があると聞けばその表情僅かに翳り、それから浮かび槍兵へと向けられるは毅然とした表情]
…何か。
あ、え、……どう、いたしまして……?
[忘れている。
道を譲られて、少年の手を取ってワゴンに向かった。]
さ、好きなのを選んでちょうだい。
2個でも3個でも、好きなだけ食べていいわよ。
…うん。
[ちらりと視線が槍兵のほうを向かったが、女に手を取られればクレープワゴンに引きずられる]
…じゃあ、これ。
[メニューを指差す。
生イチゴとホイップがたっぷりのスペシャルカスタード+チョコクレープ。
がっつり甘そう]
じゃあ、これとこれをくださいな。
[少年が指差したものとは別に梅納豆クレープも注文して、やがて両手に手渡されたクレープを少年に差し出した。
満面の笑顔。]
はい、どうぞ。
遠慮はいらないわよ。
[ケネスは手元の伝票を見ながら思う。]
……実は食い逃げされてるとか、ないよな?
何か状況が状況だけに、くだらない考えが……
[それでもどの道、呼び出した自分が持つはずだったので構わない。
とりあえずケネスはショートケーキを、*2つ頼む事にした。*]
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