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真殿……あの傷ではもう長くはないか。
[教会から這い出てゆく真を見て宗冬は決意を新たにする。]
沖田!真殿の仇!そしてそれがしと美貴殿の未来の為お主を成敗する!!
な・・・・・・
[最悪の状況。右手の使用が困難という現状において、剣を得意とするバーサーカーが乗り込んでくるとは。
確かに他のサーヴァンと比較して、優位かもしれない。だがそれにしても不利は揺るがない。
ただ、彼が一体何を言っているのかは分からなかった。とりあえずセイバーの討伐に乗り込んできたのだろう、それだけだった]
だが、やるしかないか。
[そうなると勝機は獄炎のみ。剣は生成したが彼の攻撃をいなすだけに留まるだろう。
アンリ・マユ程の魔力が無いのが口惜しい]
[駆け寄る。一瞬迷ったが、怪我をしている相手を放っておけなかった。焼け爛れた箇所へと手をかざす]
Priere de l'eau.
[火傷からまず手をつけ、癒していく。完全には無理だが、痛みが引く程度には治りそうな気配だった]
ソフィーか……よく会うな……
ああ、沖田にやられちまった……判断ミスって奴さ。
とうとう博打が裏目に出ちまった……
まあ、しょうがねぇやな……
[壁に手をつきながら、その場を離れようと歩む。]
…僕が悔やむのは、そこだけどね。
弱い意志でも、銃は強い力を生むようになってしまった。
それは意志を通すためのものじゃない。
単なる、虐殺機構だ。
[僕も、「彼」や、このキャスターのように、もっともっと強く、人の意思を信じられたなら。
…でも、歴史は、それとは違う事実を語る。
だから僕は、「彼」を消そうとしている。
身勝手だよな。]
手を伸ばす場所、か。
いつか、そうなればいい。
銃もまた、いつか、もっと強く人の意思を表すものに取って代わられるのかもしれないな。
そうだな、そうなればいい…。
中で、バーサーカーと沖田敬一郎が戦っているのですね?
……彼には、聞きたい事があったのですが。
[火傷の場所を癒していきながら、教会のほうへと視線を移す。教会の中の様子はよくわからなかった。けれど、入っていって止められる、とも思っていなかった]
ああ、「癒し」か…すまねぇな……
少し楽になったぜ……俺は本とその手の魔法が苦手でな……ついに覚えられなかったぜ……。
[ケネスは歩みながらソフィーに礼を言う。]
[宗冬は、刀を抜き、目隠しも外した。狂化が始まる。膨大な魔力が一時に身体に集まるのを感じる。]
お主、剣術にも相性というものがあるがご存知か。
昨日の光速三段突き、そして沖田という名からして沖田総司と見た。
天然理心流であるな。近藤勇が言葉を覚えているか。「薩摩の初太刀は必ず外せ。」
[そうして宗冬は刀を大上段に構えた。示現流である。突きで我が勢いが止められることはない。宗冬と刀は考えた。]
三池典太よ、愛と士道を行く我に力を貸すがいい!
参る!
……はっ、はっ、はぁっ、はっ、……っはぁ。
[ようやく教会に辿り着く。
身体はとっくに限界の悲鳴をあげていた。
呼吸を整える努力をする。
――と、人影を見つけた。]
……そこにいるのは、……ソフィーさん、と、……ヒモ?
……私は、憶えることは出来ても、「得意魔法」にはならないのです。魔術学校でも、散々先生に言われました。
何かひとつ、得意なものを身に着けろ、と。
[寂しげに笑う]
ケネスさんは、バーサーカーと離れて何処に行くのですか?彼を、援護することは、しないのですか?
[わいた疑問をそのままぶつける]
それはきっと、試されてるんじゃないか?
自分達が生み出した力にさ。
この"力"を使っていく資格が人間にあるのか。
この"力"を律する意思が人間にあるのか。
そこは悔やむべき結果じゃなく、乗り越える過程だ。
そういうのは銃や科学だけに留まらない。
魔法や魔術でも強すぎる力は己を滅ぼし、そこから新たな物を生み出し前に進んできた。
[だから…といったん言葉を区切る]
きっと、その虐殺機構さえ踏み台にして…人が笑って暮らす為の技術へと、手を伸ばす道になると俺は思う。
人の意思は破滅を望むんじゃない、平和な未来を望むんだと俺は思うからな。
・・・・・・ 行くぞ。
[左手を突き出す。剣での決着が厳しいなら、この一撃に全てを賭けるしかない]
獄炎!
[そんなバーサーカーの読みとは全く違う一撃が放たれる]
−教会・同時刻−
賊!?
[礼拝堂が騒がしい。これはきっと一大事!
アーヴァインに他のみんなの避難をお願いし、周りに注意しながら進む。
そこに見えたのは、まさに沖田に切りかかろうとする侍の姿!
沖田さんピンチ!!きっと強盗に違いない!なんてジャパニーズクレイジー!!]
沖田様、あぶなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっっ!!
[セリアの持つ銃が火を噴く! ガオォォォォンという爆音が礼拝堂に響き渡った]
宗冬様の、妻、ですか?
あの、美貴さん、その、彼は、サーヴァントなのですが、本気、なのですね。
それには彼を限界させるだけの魔力が必要だと思うのですけど……。
それか。
[聖杯に願えば、それも叶えられるのだろうか]
大丈夫ですか沖田様! あ、他の人は久子さん共々アーヴァインが避難完了しているので安心です★
[説明しよう!心の清らかな良い子は何が起きたか分からないだろうが、いつも馬鹿やっている彼女だが実は第八秘蹟会に籍を置いている代行者であり沖田にとって人間の割にははかなり優秀な部下である。
そして彼が教会から与えられた装備がそうっ!! 今握っているぅぅぅ!
”黒い銃身”ブラックバレルである!
まあこのブラックバレル凄い。何が凄いかをさらっと説明するとこの銃は第五真元素を弾として発射しそれは概念武装・天寿に相当し・・・・・・・ま、まあ簡単に言うとすごい銃である!! ]
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