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[ゆっくりと、沖田敬一郎の後をついて行く。見せた笑顔は以前、聖杯戦争への参加を言いに行ったときと同じようなものに思えた。
沖田総司とは違う、けれど、もっと異質なもの。そう感じたのがまるで幻だったかのように。
喫茶店へ入ると、窓際の席を選んで座る]
さてと。
[メニューを軽く見て]
ダージリンと、そうだなあ。モンブランを頼もうかな。
君は?もう注文は決まった?
[紅茶の話をしている時は、マスター達が最初に教会を訪れた時の彼の表情と変わらない印象がある]
[マリアの質問を聞いたキャスターは、"うーん"と唸った。
彼には両親がいない。
いや、正確には居るのだが…死と無縁の神である。その質問に対する答えは持ち合わせていなかった。]
ごめんマリアちゃん、俺はその質問には憶測でしか答える事が出来ないや。
……俺って生まれた時は一人でさ、親自身もあったことが無い上に死という事柄とは無縁の存在だった。
唯一の友と言える相手も、俺の方が先に消えちまったからさ。
[軽い口調で自分のことを語るキャスター。
別に彼も自分の人生を悲劇だなんて思っていない、生まれにこそ不満はあったが…それでも楽しい事もあったのだ。それで十分だった。]
[暫くメニューを眺めていたが、]
アップルティーをいただけますか。今は、フレーバーティーの方が落ち着きそうです。
[そういってメニューを閉じる]
……沖田さん、何かお話があってお茶に誘ったわけではないのですか?
[閉じたメニューから顔を上げて、沖田敬一郎を見た]
具体的な話題があるわけじゃない。ただ君に少し興味を持った、という事かな。
君は、この聖杯戦争でどんな願いを叶えるつもりなんだい?
いや単純に僕の興味からの質問だ。答えたくないならそういってくれて構わない。
……まあ。
[予想をしていなかったキャスターの言葉に、一瞬ばつの悪そうな顔をして、申し訳なさそうに口元に手を当てる。努めて軽い口調が却って気を使わせたようで、申し訳ない気分になった。]
そうでしたの、私ったら迂闊な事を聞いてしまってごめんなさい。
……バーサーカーとの現状の協定、私はマスターに反対しようと思ってますの。ヴァイナさんにとっても、それで問題がないようでしたら。
一度結んだ約束を反故にするのも気が引けますが、気乗りもせずメリットもない約束を、引き受けるほどこの聖杯戦争は甘くはない、と思うのですわ。まだ、幸いにも協定の行使はされていませんし、今のうちかと。
[一度した約束を解除するのは気持ちのいいものではない。ましてや自分が己の意思で席を外した後のこと。マスターに判断を任せるといったのも自分なのだ。
解除した瞬間、バーサーカーが怒って襲ってくるかもしれない。でも、どうしても、現状の形が最善とは思えなかった。]
願い、ですか。
[しばし考え込む]
私が聖杯戦争に参加したのは、そもそもが祖父の願いだったからです。それをずっと言われてきました。
最後の手紙まで、そんなことばかり書かれていたほどです。
それでも、私には、願いがどういうものなのか、それすらもわからないのです。
どんなに考えてもわからない。お爺様は「願いは自分が欲しい、と思うものを祈ること」だと言いました。その対象は何でも構わないから、と。
でも、願いを見つけなければ、私にはこの聖杯戦争を戦い抜くことが出来ないと思っています。それだけの、執着がないのですから。
だから、願い事はまだ決めていないのです。
あー、全然気にしないでいいよ。
俺が勝手に語っただけだし。
[謝るマリアを見て、余計な事言ったなーと悔いるキャスター。
そんなつもりが全然無かっただけにバツが悪い。]
そうだ…な。
マリアちゃんが俺の意見に賛成してくれるなら反対する理由は無いよ。
俺もそこまで乗り気な話じゃないわけだし。
っと、そういえば短剣の方…何か収穫はあった?
[思い出したように尋ねるキャスターに、マリアは一本の短剣を差し出した。
キャスターはそれを受け取ると、刃先に指先を当てる。
すると、中に吸い込まれた血が赤い糸となってキャスターの体内へと入っていった。]
・・・・・・ 成る程、魔術師らしい考えだ。
確かにそのままではこの戦争に勝ち抜くことも無理だろうし、たとえ勝ち抜いても全くもって無意味だろうな。
もっとも、聖杯に願いを求めること自体良いことではないのかもしれないな。
[テーブルに紅茶が到着し、軽く香りを嗅いだ後軽く口に含む]
悪くない紅茶だ。
あの聖杯だけではない。この世の中は天秤のようなものであり、誰かが強い力を得れば他の何かが力を失う。君が私利私欲に偏った願いを聖杯に求めれば、きっと聖杯は誰かを不幸にするのだろうな。奇跡とはそういう物だ。
[カップをテーブルに置き、空穂を強い眼力で見つめる]
ならば、願いとは何なんだろうね。きっと誰かを不幸せにするだけの器なのかもしれないな。あれは。
君に聞きたい。
この世界が人間のせいで侵されているとしたら、人間は罪人なのかな。
それとも、地球が滅んだとしても人間は自分の利益を追求し刹那的に行き続けるべきなのか。
僕はもしかしたら、まだ悩んでいるのかもしれない。
この地に来たときには気持ちは固まっていたのに、何故だろうな。
[血とは極端に言えば魔力であり、魂である。
そして知識とは血と共に受け継がれ後世へと受け継がれてゆく。
そう、命の水とも言うべき赤き血には魔力と共に知識が宿る。
そして水の支配者たるワイナミョイネンは…相手の血を体内に取り込む事でその持ち主の"知識"を読み取る事が出来る。
それこそがワイナミョイネンが持つスキル"血識吸収"。
もちろん、少量の血で全てが解る訳でもない。深い所には触れる事などできないし、量によって得られる情報も違ってくる。]
そうか…やっぱりアレはライダーだったか。
[今回の血で得られたのは、相手の持つサーヴァントの姿とクラス。
しかしそれはキャスターにとってありがたい情報であった。
そう、キャスターから見て"ヤツ"以外の7つのクラスが全て埋まったのだ。
これで確信へと至る…ヤツが八騎目のサーヴァントだと言うことに。]
ありがとう、これで確信できたよ。
約束のお礼しようか?
[微笑みながらマリアに短剣を返す。
だが、すぐに真剣な顔に戻りマリアの顔を見詰めた。]
…マリアちゃん、後でも良いからもう一度川原へ来てくれないか?
ちょっと時間はかかると思うけど、どうしても話さなきゃいけないことがあるんだ。
[キャスターはそれだけ*告げた*]
そうなの、でしょうか。
[沖田敬一郎の視線をそのままの強さで返し]
確かに、魔術師の力は等価交換である以上、聖杯に願えば、どこかにその反動が行くのでしょう。
でも、誰かを不幸せにするだけの器が、果たして「聖杯」と呼ばれるのでしょうか。そう呼ばれるからには、それだけの理由があるはずです。
「奇跡」を起こすから「聖杯」ならば、人はもっと簡単に聖杯を作り出せるでしょう。
でもそうではない。
聖杯がなんであるのか、私は見たことがありませんので、知り得ません。ですが、たくさんの魔術師や英霊がそこに願いを求めるのなら、きっと、不幸せにする以上のものがあるのだと、思います。
―朝、自宅―
…さて。
[昨日の夜は、なんだか、楽しかった。
あの宗冬という男は面白かった。
妙な知識も多く持っていたし、結局一度も殺気を見せなかった。
酒を飲むのは久し振りだったし、悩んでも状況は好転しそうもなかっただけに、そのまま楽しみ、満喫してしまった。
この世は楽しい。
好きだ。
だが、僕には望みがある。
そのためになら、この楽しみも捨てよう。
自分が弱いことを嘆くのは、いつでも出来る。
自分があれを作ったことを後悔するのも。]
…さぁ、後始末は終わりだ。
存分にやるがいい。
不幸せにする以上のもの、ね。
聖杯は願いを叶える以外にもう一つ別の顔がある。
死亡したサーヴァントは聖杯に留まり、そして一気に英霊の座へ戻ろうとしたときに生じる”穴”。
その先に起源へと通じる道があると言われているからだ。
起源への到達は魔術師にとっての最終目標だから、不幸以上のものかもな。
[続く言葉には首をかしげる]
世界は移り行くものです。
人も、世界も同じ。
人が罪人だというなら、それはなんて心の狭い世界なのでしょうか。
人はいつか滅び行くものです。ただそれだけの間くらい、「地球」からは微々たる時間だと思います。
それに、人が地球を侵しているのではなくて、人にとって住みやすい世界を自分たちで壊しているだけ、のような気もします。
少なくとも私は、人はそれほど愚かではないと、思っています。そして、愚かなのだとしても、それを決めるのは人ではないのでしょうね。
起源への、到達。
……。
それは、人が到達してよいものなのでしょうか。
魔術学校でも、その辺りのことは言われましたが……。私には、理解しかねる内容でしたから。
ですが、聖杯にはそんな側面があるのですね。
[纏う空気が、一瞬にして変わる。
ごく平凡なものから、常人が見てもそれと分かる剣呑なものへ。
左手の中指で、眼鏡をつり上げる。]
…っち。
勝手に楽しみやがって。
ふざけろよ。
[別に酒が好きとかいうわけでもないが、「彼」が勝手に楽しんでいたこと、そのものが気に入らない。
宗冬…あの、戦闘の申し子と、ただ酒を酌み交わすという状況も、あまりに勿体無かった。]
あの、ド無能が…。
俺だったら、もっとずっと。
あの宗冬って男を、楽しませられたのに。
・・・・・・
じゃあ、その地球が人を愚かだと判断したとしたら、どうするんだい。
地球は近い未来死ぬ。事実だ。
そしてガイアは一度自分の死を受け入れたさ。
ただ人間はそのガイアの死すら犯した。
僕の正体は、2000年後の未来に滅びたこの大地に生まれた反英雄だ。英霊の座から一度だけ、この地に受肉しガイアの意思を遂行するためにこの聖杯戦争に参加した。
そしてそれはガイアの意思だ。
地球は人間に、滅びを命じた。理解できるかな。
今の聖杯の願いについての件もそうだ。
人間は愚かだ。起源に人間が到達してどうするつもりだ。
[紅茶を飲み干し]
君と話せて良かった。またこうしてお茶を飲んでもらいたいな。
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