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─Under/Backstreet"JUNK SHOP"─
[コードを封印したアーカイブを眺めている]
ラッキーだわ。
これ、少しだけど"memento mori"のコードを含んでる。
……、このコード。最後に何か……。
[見極めようと目を細めたとき、水晶の中で踊るコードに道化が現れ]
──『Present for Dear. from XXX』
[道化はすぐさまコードと共に消滅]
──fxxk!!
まさか……悪い冗談だよ。
[精神状態を受けフラクタルが黒と赤に変化]
─Under/???─
[バックアップから復帰するのにはほとんど時間がかからない…プログラムの特性ゆえに…はずがまだ完全には復帰できずにいた]
【何かが復帰の阻害をしてやがる…防壁破られて負荷でもかけられてんのか…?
仕方がねぇ、再生に処理能力の大半を割り当てるか…】
[そう判断を下し、実行に移すとルーサーと戦いを演じた場所へと復帰した。
そこにはすでに誰の気配もない]
『……おい、出来たぜ』
[呼びかける声に、彼女は意識を内から外へ]
出来た?──見せて頂戴。
『そこさ。持って行きな』
[示された場所には黒い獣の姿]
なにこれ。随分デカくなってるじゃないさ。
[彼女が言うのはサイズと容量、二つの意味]
『おう。思いっきり改造してやったからな』
『GAMEを生き残るつもりならDaemon程度じゃ足りねえだろうよ』
[獣のコードに刻まれた銘は"series-D:BEAST"]
死、か。
覚えているというのは死に対しての恐怖を覚えているかということかな。
ならば、それはイエスだ。
もっとも、それは僕なりの思考による。
人がこの電子の海で制限を受けずに活動し、同じように刺激を受け快楽を得る事が出来るのもプログラムだ。そして僕はそれを研究している。
だからこそ僕は現実に固執し、そして己の肉体的な死というリミットを受け入れている。僕はデジタル技術の研究者にしてアナログな人間なんだよ。
……まあ、確かにそうだけど。
これじゃあ大きすぎて仕舞えないわ。
『諦めな。あ、ちなみにbattle mode移行でそいつ色々変わるから。後で試してみな』
そう。で、後の二つは?
『待ってな、今送る』
──COMMAND>Receiving mode.
──SYSTEM:Please wait...
──SYSTEM:Data reception complete.
[受け取ったデータを展開し、検分]
……A/Bはそんなに変わってないのね。JAMは……BOMBになってる程度か。
『まあ、A/BとJAMにはそんな手ぇかけてねえからな。使いようでどうにでもなるんだし』
『あとこれは俺からの心づけだ。受けとんな』
[言って投げられたのは紅玉の指輪]
なにこれ。
『お前さん、未だにコマンドだろうがよ』
『悪いこた言わん、それ付けときな。少しは早くなる』
──ありがと。
[礼を言って指輪を付け、PGMはタスクへ格納]
[そのまま去ろうとする彼女の後姿へ老人は声をかけ]
『これからどうすんだい?』
……"memento mori"を潰す。あんたの言うとおり、旧い馴染みに嵌められたらしい。
『潰すったって、どうやって見極めんだい。あれぁ、感染ファイルの判別つかねえだろうが』
……感よ。手当たり次第とも言うわね。
『相変わらずの鉄火かぃ』
うるさいね。ともかく、あたしはもう行くよ。
ありがとう。
『おう、まあせいぜいがんばんな』
[老人の言葉を背に、彼女は"店"を出る]
─Under/Backstreet"JUNK SHOP" → Boulevard─
─Under/botanical garden─
私の本質は、破壊(Attack)です。
ただ……一時的な現在把握の人格自己(パーソナル:コアセルフ)が貴方に訊ねろと言っている。
[帽子の鍔から手を降ろして、掌を上にゆらめかせ反転させた。鍔元から見えた睛の瞳孔はカメラが焦点を拡大するように元の形へと戻る]
・・・・・・ 結局、僕は作り物に身をゆだねるのが怖いんだろうな。だったら神から貰った肉体を愛すということだろう。やはり、実際の口で飲むコーヒーの苦さは格別だ。
-Under/Boulevard-
[実体化に成功して、改めて周囲を確認した。
ルーサーに後方から攻撃されてスペアを一つ潰された時の状況を思い返す]
今までになかったタイプの攻撃だったな…
解析がイマイチ上手くいっていないのがかなり困るが…。
スペアの製作よりも解析に処理を回すか。
次に会う時があればキッチリと結果を出さないといけないしな。
―under/Boulevard―
[人間視覚用表皮を一旦不可視にし、建物の影となる位置に居るウイルスにも攻撃を仕掛ける。
また一匹、廃屋の中で黒片と化す。]
―Under/Boulevard―
……手当たり次第とは言ったものの。
あんまり性に合わないわよねぇ、私には。
ねぇ、ディー?
[控える獣に語りかけ、煙管を咥え]
……ま、やるしかないか。
[この区域のあちこちに探索用の端末を飛ばし、自分自身はかろうじて残っている建築物の陰に身を潜めた。
放った端末がいくつかの戦闘後のデータの混乱を発見。
周囲の索敵を行うとともに現状の状況把握に努めるべきだ、との判断を下した]
[飛ばした端末がギルバートの姿に反応した。彼から少し離れた所を漂っている]
[と、人型のプログラムの横に何か人の形でないプログラムを見る。
見るに無作為に攻撃を加える様子はないが――念の為、簡易分析。]
──COMMAND>Absolute A/B /activate
──COMMAND>Servant Fang /Autonomous mode -b
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