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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が5名、人狼が2名、占い師が1名、霊能者が1名いるようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
[男はあっさりと剣呑な笑いを引っ込め、意外なことに愛想良く門番に語りかけた。]
私はクインジー・アシュリー。アーヴァイン氏から招待されて来たのだが・・・。
そう、招待客だ。
何、この紙に書き込めば良いのか。ふむ。
[さらさらと渡された用紙にペンで記入していく。]
●氏名
クインジー・アシュリー
●年齢
31
●自己紹介
実業家。いわゆる冒険商人だ。そちらの家と何らかの事業提携を行えればと思っている。
●他(何かあれば)
ビジネスパートナーとして十分な相手であるか、お互いに見極める時間が必要だと思われるので、しばらく滞在させてもらいたい。
・・・まあこんなものだろう。
さて、屋敷に案内してもらえるかな?
[書き込んだ用紙を受け取ると、門番は屋敷への送迎用馬車のある場所へと案内した。
男は、ずらりと並んだ豪勢な馬車の中で、見事な黒馬をつないだ比較的シックな馬車を選ぶと、躊躇うことなく乗り込む。
玄関へと進む馬車の中から広大な庭を眺めがなら、彼はうっすらと唇を歪めて*冷たい笑いを浮かべた。*]
[屋敷内を迷った挙句、結局玄関すら見つけられなかった...は、使用人とのギリギリの駆け引きで仕方が無く部屋を割り当てられる。
案内された部屋の豪華絢爛さに溜め息を漏らしながら、引き篭もること約二日。ようやく食事をする気にもなったらしく広間へと続く道を歩く]
あぁ神様…。今こそ自分の方向音痴差を呪ったことはありません…。
何故こんな単純な道を、遭難しかける程迷わなければならないのでしょう…。
[半泣きになりながら、廊下を歩く。壁には色とりどりの線と、行き先の書かれた紙が貼られている。
勿論ご丁寧に、紙には『見合いパーティー会場まであと○メートル』と付け加えられているが、...はその文字はあえて無視を続けているのだが。]
方向音痴でなければ…、あんな…部屋の中に噴水なんてある場所で寝起きなんてしなくても良かったのに…。
[泣き言は、廊下全体に響き渡り、微妙な距離で後を付いてくる使用人の耳に入る。僅かにずれて零れる失笑に、...は不機嫌そうに前髪を掻き上げながら]
でも。部屋を借りたからといって、見合いには参加しませんから。それだけははっきり言っておきますね。
[視線だけを後ろに送りながらしっかりと釘をさすと、...は広間のドアを開けると、使用人にブランチを*用意させた*]
[玄関に到着すると、執事以下ずらりと並んだ召使達の出迎えがあったが、臆することなくずかずかと入っていく。
近寄ってきた召使の一人にごく自然に荷物を差し出し、ぐるりとエントランスを見回す。
華美で豪奢だが、些か・・・いやかなーり装飾過多だ。主人はどうやらかなり趣味の良くない派手好きらしい。
が、置いてある物は全て一級品。贋物や安物は一つもない。そんなものが無造作に置いてあるところから見て、無茶苦茶な金持ちであることは疑う余地もない。
後ろに控えていた執事から、広間にご案内しますか、それとも先に休まれますか・・・と尋ねられ、]
ああ。少々疲れたので、先に部屋に案内してくれ。
[案内役の召使に先導され、用意された部屋に向かった。]
[着いた部屋は、シャンデリアがぶら下がり、豪華な刺繍で覆われた椅子と寝椅子のセット、螺鈿のテーブルが置かれていると言う、如何にも金の掛かった豪勢な部屋だった。
寝室には当然のように巨大な天蓋付ベッドがどかーんと鎮座ましましている。
部屋全体配色が赤で統一されているところを見ると、用意した者は、男の髪の色と合わせてこの部屋を選んだのかも知れない。
召使を下がらせ一人きりになると、部屋の中をじっくりと見て回る。
ネストテーブルの上の、花がどっさり活けてある骨董品の花瓶。暖炉の上の置物。窓際に立っている等身大の彫刻。
目で見るだけでなく、その手で撫でるように、或いは何かを確かめるように触れていく。
壁に掛けてある神話を題材にした絵画の、見事な装飾を施した額縁に触れた時、ふと手が止まった。
片方の眉を吊り上げ、何かを思案するようにじっとその額縁を見つめる。]
・・・・・・。
いい趣味をしている。
[ニッと笑い絵画を一瞥すると、指を離してその場から離れた。
そのまま何事もなかったかのように、持ってきた鞄から荷物を*取り出し始めた。*]
これがあれば、きっとすぐにたどり着けるぞ!
[...はケネスから貰った地図を両手に廊下を歩いている]
露天風呂〜♪
露天風呂〜♪
ここを右に曲がれば脱衣所ー!
あ〜…
[相変わらず寝汚くしていたが、いい加減に起きないと一日の殆どを睡眠についやすことになる。大きく伸びをして、ソファで寝ているギルには気付きもせず]
腹へったかも…。
つか先に風呂…。
[我が部屋のように勝手に。各客室に設置してある簡易な浴室へ]
何か広間にそっくりだなぁこの脱衣所。
工事の手抜き?
・・・こんなにたくさん部屋があるんじゃ、どこか似ちゃっても無理ないか。
そんな事より露天風呂〜♪
[...は服を脱ぎ出した。
遠目にそれを目撃していないわけでもない使用人としては、お客様の趣味に口出しできないので、そっと目を逸らしている]
あった、湯船!
わー・・・!
・・・何か噴水みたい。
[噴水である]
い、いや待てよ・・・
僕が知らないだけで、これがお金持ち界での最新流行とかなのかもしれない。
中央から天空に向かってお湯が噴出しまくってるなんて、すごく斬新じゃん!
よーし早速♪
[...は手短にささっと風呂を終わらせると、自室に戻り(目印はつけてあったらしい)TシャツとGパンのラフな格好に着替えて腹の為にもと広間へ。髪は勿論乾かしてない]
腹へった〜。飯〜。
[...はなにやら外でえらい音がしたのを聞きとめて]
なんだ?隕石でも落ちたか?
[ひょこりと外へ出てみると噴水で一人もがいてるラッセル]
…アホか…(げんなり)
おまえなぁ、何が悲しくて噴水に身投げしてるんだよ!?
おら、さっさと上がれこンのボケ!
[ぐいっとラッセルを引き上げると、肩にかけていたタオルをばさりと投げつける]
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