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[鍵に暗号で記されているなど欠片も知らない。
扉から響く音に鍵が閉まったのだと流石に気付く]
…了解。
[鍵の先端を取り外し、上下を逆にして収め。
しっかりと嵌ったことを確認してから鍵穴に挿し入れる。
捻れば、鍵の外れる重い音]
…よし、大丈夫かな。
[呟き、扉を開こうと]
[開かれた扉から鍵(と…ついでに別のあるもの)を失敬して出てくる。ほんの僅か、10分にも満たない時間なのになぜこうも離れがたいと思うのか]
タダイマ。鍵、見つけてきた。
どうする?今すぐ見合い会場に行くって手もある。
でもクインジーがまだ盗みやってるだろうし、後にするか?
確かに。忘れた方が精神衛生上もいいかと…。
[一瞬だけ渋い顔をしてから]
じゃぁ…お言葉に甘えますね。
ケネスさんが手伝ってくださるなら…きっと捜査も捗りそうですし…
[快諾された事には破顔して]
[窘められた言葉には、更に意地の悪い笑みで]
ここで制御が効かなくなったら…確かに困りますね…
[首筋を滑り落ちる感触に反応を示し]
[僅かに首を逸らして口付けを受け止める]
ん、おかえり。
…何も無かったみたいだな、良かった。
[ナサニエルの様子にそう判断して安堵の息を吐き]
ああ、そうだな…
クインジーから連絡受けようがねぇからどうしたもんか。
盗みの邪魔すんのもアレだし、もう暫く後のがいいだろうな。
わかった。それじゃもう少しまとう。
あいつが約束を守るんなら他の連中も無事だろうしね。
念の為に見合い会場のドアを教えておく。
ここも地下道から行くと少し複雑だから近道な。
[この扉から僅かに離れた場所。あまり目立たない、奥まった場所に鍵に刻まれた暗号と同じような文字のある扉。近くには古い置時計]
昨日、近道を色々と探索して見つけたんだ。
見合い会場、って書いてある標識まではここからが一番近い。ちなみにこのドアの開閉時間は定時制らしい。
外から開けるのは2時間置きに一度。内側からは自由にあけられる。
…まぁ、あけたくなったらそこの大きな時計の針を自分で進めればいいんだけどな(苦笑)
知らない奴は気がつかない。
あと、これ。暗号表。俺は暗記したからお前にやるよ。
[一通り説明すると、気が抜けたのかため息を一つついて]
…あ〜、何か疲れた…
ありとあらゆる意味で、忘れろってことだな。
[喉の奥で笑う]
まぁ、「何でも屋」だしな。……依頼成功率は100%だから安心しておけよ?
[吸い付くように口付けた肌の感触]
[笑みが浮かんだ口元]
本当に、困るな。
……衆目もあるし。
[言いながら、ぺろりと、口付けた場所を舐める]
[それから、頭を離して耳元に]
誰にも見せたくないし、な?
[脳の処理速度を無理矢理説明の速度に合わせ。
少しばかり混乱がちながらも一応は理解できたらしい。
溜息を吐くナサニエルの横で指差し確認しながらおさらい]
……おっけ、覚えた。
[暗号表は腰のポーチに仕舞い込み]
病み上がりみたいなもんだしな。
お疲れさん、一回部屋に戻って休もうぜ。
[苦笑しながらぽんと背を軽く叩く]
[叩かれた背中にまた安堵したようによりかかり]
ん…悪い。ちと休ませてもらうわ。
一度で覚えてくれってのは無理だと思うんだが…時間もないしな。明るいうちに見つけないとここは薄暗いし、使用人に気取られる。
俺らは見合い会場からここまでの道を確保すればいい訳だから後はクインジーに任せよう。
[寄り掛かるナサニエルの肩を抱くようにして支え]
んや、ちょいと複雑だが大丈夫。
仕事でも大概説明は一回きりだしな。
…ところでナサニエル?
[名を呼び、少し苦笑しつつ]
せめて部屋に戻ってから休まないか?
ここだと気が抜き辛い。
…わり、直ぐに立つ…
[ふらつく足で何とか立ち直し]
それと…俺のことはナサでいい。
俺もギルって呼ばせてもらうから。
早く、戻ろう?
ああ、わかった。
それじゃあ…
[不安定な足元を見れば少し思案して]
ナサ、背負ってくから掴まれ。
そっちのが早いだろ?
[ぽん、と自身の肩を叩いて掴まる場所を示す]
[依頼成功率に口角を上げ]
じゃぁ、安心して頼めますね…。
[ふわり。微笑み、肌を走る感触には思わず声が出そうになり]
[僅かに抵抗の意味を込めて。背中に回した指で背筋をなぞり]
――意地が…悪いですね。本当に…
[衆目の言葉には、目を閉じ。肌を這う舌の感触には、ざわめきを隠しきれずに]
[アーヴァインに捧げる余興になるのだけは避けたいと願い]
私も――無関係な人に、これ以上素肌を曝す気等ありませんしね…。
もちろん…享楽の顔も――貴方だけの物ですから…
[落とされた言葉にこくりと頷き]
[しかし離れがたいと回す手は首筋に絡めて]
そろそろここを…出ましょうか?
[行き先は告げずに呟いた]
[ここに来てからから殆ど食事らしいものを口にせずにここまで緊張と運動が加われば貧血にもなるというもの。普段なら目くじら立てて反抗するところだったが、流石に限界が来たのか]
…俺、そこまで軽くないぞ?いいのか?
[本人はそういっても、...は決して大柄ではないのだが。勿論クインジーには比べるに及ばず]
お前くらいなら平気だよ。
つーか、もう二回も運んでんだぜ?
[何を今更、と言いたげに]
意識がないよか軽いしな。
ほら、乗った乗った。
[既にナサニエルの前でスタンバイ]
そうさせてるのは、何処の誰だろうな?
[首筋をなぞられて、くつり、笑み]
そうだな、此処にずっといるのも、な。
……部屋に、来るか?
[目をのぞくように]
[声は、少し、あまくもあるか――]
…はぁ、そんじゃ頼むよ。
って二回…さいですか…
よっと。
[遠慮せずにギルの背中へ。自分を軽々と持ち上げる彼に少し妬みを含んで]
俺だってちゃんと鍛えてるんだよ、軽いいうな。
[毒吐きながらもやはり触れる体温は心地よいもので。そのままうとうとと*意識は遠のいていった*]
そ、二回。
酔って潰れたのと昨日とな。
[背に重みが掛かるのを感じ、掴まるのを待ってから持ち上げて]
意識がないよか、だっての。
掴まってもらえりゃ多少楽なんだよ。
[しっかり掴まってろよー?と声を掛けるも。
暫くすれば手から力は緩み背に伏せるようになり]
……部屋の位置聞き損ねた。
[ぽつり、一人ごち。
諦めの溜息を吐きながら矢張り自室に向かう]
(中の人)
こないだからずっと気になってたことがあるんです。
え ら い 見 覚 え の あ る 文 章 の 人 ば っ か り な んで す け ど !!
・・・・・・あーあーあー。orz
少なくても、仕向けているのは貴方でしょうに…
[何処か楽しげに押し殺した笑いを立てるケネスに、少し拗ねたような声を上げ]
部屋に…?
[覗き込まれるように見つめられる瞳に――僅かに頬を染めては視線を外し]
連れて行って…下さるのなら――
[微かに聞こえる声で承諾した。]
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