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[――…人殺し]
[握って開いてを繰り返していた手はぴたりと動きを止め、背後で白衣の男が零す単語に揺らぐ姿は自室の扉の脇へ、寄り掛かる事は無いけれど生前に船長の部屋の前でそうしていた様に壁際に寄り]
生きて逝く事は、死んで逝く事。
死んで逝く事は、殺して逝く事。
殺して逝く事は、殺されて逝く事。
[静かな歌でも歌う様な囁きは零れて解ける]
[白衣の男が白いふわふわと柔らかな毛に包まれた機械の持ち主の女へと送る事務的な通信に、姿は揺らぎ現れる像はコマ送りで緩やかに首を傾ける]
たぶん此処には、もう――…
[居ない、と小さく囁く頃には眼球を預けた男の声が聴こえ、直ぐに嘆く男の殺される事は無いと判断したのか姿は揺らぎ室内に現れる]
僕が何であるか、お前は知っているはずだ。
〔問う声への応えは半ば応えで、半ば黙秘で。
梳かれた髪が解れるのへ気が至ると、薄目に睨み〕
…不快ではないが、癪だ。
お前たちの在り様は。
〔あくまで耳触り良い相手の声音に、僅かに被りを振る。死神と彼を一括りにした理由の断片を呟き〕
――……ハーヴェイはハーヴェイだ。
それ以外の何者でもない。
[あくまでその口調に棘はなく。
けれど、次に紡がれた言葉はほんの僅かに違い]
換えのきかないいのち。
[薄目に睨まれてもひるむことはなく、]
――癪だったか。
気付かなくて悪かったな。
[言って、最後に髪を掬うようにして手を引く。]
ハーヴェイはハーヴェイ、俺も一人しか居ない。
[゙達゙という言葉に首を傾げつつ。
一人でも、換えはいくらでもきくいのちに
瞳には僅かに何らかの色が含まれ。]
/*
撫でられ防止に三十路にしたんだが、
やっぱり撫でられてしまっているな…
乱数勝負宣言も先を越されてしまっているし。
割込みのタイミングっていつだ。
[眼球を預けた男が手のを伸ばし白衣の男を撫ぜる其の手と揺れる髪を見詰めて居たが、白衣の男の声に姿は揺らぎ漆黒の瞳は其れを施した男へと向けられる]
――…?
[揺らぎ紡がれた問い掛けは音に成らず]
[揺らぐ姿は其の姿に成って直ぐと同じ様に躯の傍らに片膝をつき、躯に施された義眼ではなく其処に収まっていた筈の眼球を預けた男の声を頭上に聴きながら、再び其の寝顔を見詰める]
一人と、一人。
みんな、一人。
君も――…
[一人、と揺らぐ姿は何処か満足気に囁く]
ああ。換えは利かん――僕の患者の命もな。
選択は今や、各々の価値観で為される。
〔ギルバートの血肉が本当に彼の言った効果を齎すのならば、実験動物たちの為に伏せておかなければならなかったが…ナサニエルの纏う雰囲気に僅か胸の内も漏れ〕
悪い? …違う。それも記憶の一部だ。
〔持ち上がる髪が彼の手指の動きに従って降りてくる。
その陰で目元をむずつかせるような気配があり〕
その通りだ、Nathaniel Regel.
だから僕、はお前、を殺して喰わないと――
〔「決めている」。口にすることが甚だ不本意そうに、だが彼の奥へ翳りゆらめくような双眸を見据えて*言い置いた*〕
そう……だな。 いいんじゃないか?
お前はお前の守りたいものを守るといい。
[各々の価値観。重きを置くものの差。
彼女を逃がしたのも自分の下した判断。
食料を逃がしたと思うやつもきっといる。]
記憶の一部……?
[反射的に聞き返した声は無理に問うようでもなく、
けれど確かに興味は惹かれて小さく首を傾げた。]
[続き紡がれた言葉には純粋に驚いたような目で見返し、すぐ取り繕うように室内の別の場所へと視線を彷徨わせた]
託されたものがなければ殺されてもいいと思ってた。
でも、今は託されたものがあるから、死ねなくなってさ。
……だから、命を取りに来る奴に容赦はしない。
[室内のそこかしこにはわせた視線を再び戻し]
……ハーヴェイを殺さずに済みそうで良かったよ。
[不本意そうな声音にくすりと*笑って*]
[頭上で交わされる会話の間に姿は揺らぎ消え次に現れるのはベットサイドの月白色の机の傍らで、コマ送りの揺らぐ姿は興味が湧いたのかホログラム時計の文字に振れて、背後で目の前の男を喰らうと云い置く白衣の男の声を聴きながら漆黒の双眸は歪まぬ文字を見詰める]
殺して、喰う?
[揺らぐ姿は全く同じ位置で振り返ったかの様に生前の自室に居る者達に向き直り、白衣の男を見詰め揺らぐ姿はコマ送りに其方へと歩み]
殺さずとも、肉は其処に有る。
[数歩の距離から一旦は躯を見下ろし揺らぐ姿は立ち止まり、白衣の男へと顔を向け漆黒の双眸は不思議そうに殺意を口にする男を*見詰めた*]
[――死ねなくなった]
[眼球を預けた男の言葉に姿は揺らぎ視線は其方へと向くも、漆黒の双眸は矢張り不思議そうに暫くの間は其処に立つ男を見詰めて、やがて何を想ったのかふと仄か微笑えみ]
君は――…
[揺らめく姿は其の部屋にも現れコマ送りに辺りをゆっくりと見回し、元はこの船の責任者たる男を漆黒の瞳が捉えると、生前に船長と呼ばれた男は誰にも見止められる事の無い筈の姿を見止められ息を呑み驚愕の色を浮かべる]
君には、世話に成った。
何故――…死んだ?
[揺らぐ姿が問い掛け首を傾ける頃には漸く、男にも扉は開かず目の前で首を傾げている船員が自身と同じ境遇なのだと悟り、深い溜息を吐いた後に運の無い事故だったと語る]
そう。
[引き金を引いてしまった、と重苦しく頭を抱える船長と呼ばれた男を前に、揺らめく姿は緩やかに被りを振る]
君が死ななければ、誰か――…
[殺してた、と何の抑揚も無い声が囁く]
[男は自身が死んでから戸惑い、慌て、混乱し、残る船員達に必死で声を掛けて周って、叶わぬと知ると此処に閉じ篭っていたのだと云う。
訥々と語られる言葉を相槌も打たずに部屋の壁に嵌め込まれた透明な壁の向こうを見詰めた儘に黙して聴き、話が副船長たる女の連れて出た脱出艇に及ぶと漸く姿は揺らぎ船長と呼ばれた男へと向き直る]
血液は、渡しておいた。
運が良ければ、生き延びる。
[生前に脱出する同僚に頼んだ飲料水への混入薬の中身は血液で、船長の命に依り幾らかを抜き小瓶を渡したけれど、精製する間も無かった其れは紅く同僚は多少不気味がった後に、何故医療機関船員でも無い者から薬が配布されるのかと不思議そうに其れを受け取っていた。
彼等が毒々しい色の其れを信じて服用したかも疑わしいが、服用したところで無事に帰還出来るかも疑わしい状況には変わりは無い]
[船長と呼ばれた男は脱出艇の船員達や船に残る船員達の未来を想い描いたのか盛大に被りを振り、力無い笑みと共に謝辞と労いを紡ぎ向けられる背は漆黒の双眸には生前より随分と小さく映る]
[――是から如何する?]
[紡がれる問い掛けに姿は揺らめく事も無く、船長と呼ばれた男の小さく感じる背中を見詰め]
――…還る。
[――還るなら何故、此処に居る?]
未だ、少しだけ見届ける。
[船長と呼ばれた男は相槌を打ち、自身はこの船に想い入れが強すぎて何処へも逝けぬらしきを語り、今更ながらに気をつける様にと忠告まで呉れる。
揺らぐ姿は僅かに纏う雰囲気を和らげ消え去り際に呼び止められ、「君」と呼ばわれた事を思い出してか自身の名を紡ぎ、揺らぐ姿に当人の名を覚えているのかと問う]
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