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[睡眠が無くなるのも慣れた症状。
不眠の侭に過ごしていれば、何日も経てばいつか意識を失う
けれど今はまだ耐えられる。
広間を後にし、あの広いエントランス。
一寸薄い月明かりを見上げては、階段を登った。
奥へ。奥へ。
更に奥の階段へ。]
[そして身を落ち着けた先は、薄暗い屋根裏部屋。]
……ナイジェル、心配してないかな。
……ごめんね。
[小さく呟くも、何処か虚ろな瞳で視線を向けるは
屋敷の中でも高い場所から世界を見下ろせる窓。
広間を去ったのは深夜で、今は朝で。
其の間ずっと見つめていた外の光景。
おそらく過疎の場所に立てられているだろう屋敷からは
外の人の動きなど殆ど見えない。見えるのは警備員だけ。
そんなものはどうでも良かった。
見たかったのは、
闇という深みが、徐々に白んで、光が差す
夜明け。]
[白亜病棟のベッドは窓際にあった。
病院は何もすることがない。
決まった時間に起床し
決まった時間に食事が与えられ
決まった時間に就寝する。
持て余す時間、ずっとベッドに横になったまま
窓の外の景色を見ていた。
鉄格子のついた窓はまるで牢獄のようだったけれど
その隙間から見える空や自然だけは
何の差別もなく、少女の瞳に彩を添えてくれた。
――いつかあの流れる雲の上に行けるのかな。
自由を求めて伸ばしてみた手は、とても短かった。]
[何も無かったから良かった。
失うものが無かったから良かった。
それでも病に侵食されてしまったのは
余りに空っぽ過ぎて、何かが欲しかったのかもしれない。
孤独だった少女に初めて優しく接してくれた女性(ひと)
嗚呼、あの時はなんて満たされていただろう。
束の間の泡沫の夢のような時間だった。
一を奪えば十が欲しくなり
十を奪えば百が欲しくなる。
満たされていたが故に
彼女の『拒絶』は
今まで知り得なかった程の絶望へと変化した。
そして絶望は狂気へ。狂気は、殺意へ。]
[血に濡れた光景は今でも忘れられない。
緩く目を伏せて。明けきった空から目を逸らし
ずるりと、その場に崩れ落ちる。]
――こうして沢山を得て
――また『拒絶』されたら
――わたしは繰り返してしまうのかな。
――繰り返してしまうのかな。
[薄く埃の積もった床に転がって、
恐怖に目を瞑った。
此処で気丈に振舞って、笑って、笑って
其の度に。
裏切りが、怖くなる――]
………
[膝を抱えたまま夢現に数時間を過ごした様だけれど、開いた視界に青の少女が写り込む事は無く、紫水晶の瞳は不安気に他者の気配の無い室内を見詰めて揺れ、のろのろと身体を引き摺ってクロークで服を選び、浴室へ向かい熱いシャワーを頭から浴びる]
………
[ぽたり....]
[ぽたり....]
[菫の髪から伝う水滴は細い首筋から鎖骨へ、全身の小さな傷や痣の殆どはもう目立たないくらいに回復していたけれど、水滴の伝うあばらの浮いた胸元――鏡に映りこむ菫の少女の白い胸元には、傷口は漸く塞がれど未だあかく深い傷が生々しく、緑の少女が言った通りに傷跡を残すのだろうと安易に見て取れ――を伝い落ちる]
………
[はたり....]
[はたり....]
[本人には何の自覚も無かっただろうけれど、水滴は果たして髪から伝ったものだけだったのか、オフホワイトのシルクのブラウスに細身の黒のスラックスとローファーを着込み、前髪をおろしたまま泣き出しそうな迷子の顔で青の少女を探して*屋敷内を歩き回る*]
[――初めて殺したのは老人だった。
逃げ遅れた年寄りの頭を震える手で撃ちぬいた。
上官はよくやった、と褒めた。
その次は若い男、その次は――
早送りで記憶を辿る。銃撃以外によるものもあるから、
殺した数は実のところよく覚えていない。
そうやって最後にたどり着くのは――
目の前で首と胴体を泣き別れにされた――]
…………っ!!
[カウンターで跳ねるように体を起こして。
そこが昨夜いた場所だと気付けば、細く安堵の溜息。]
[自室で目を覚ませばシャワーを浴び、クローゼットから昨日とは色違いの黒のパンツスーツを取り出して着込む。緩く後ろでまとめられた髪には赤い薔薇の髪飾り]
[不可視となる小瓶の香水を身に纏えば部屋を出て。何をするでもなく歩いてみる。途中屋敷をうろつくナイジェルを見つければその様子をじっと見つめて]
…まだ、戻って来てない、か。
何を考えているのかしら、あの子。
[菫髪の少女が必死になって探す青髪の少女の姿。しらみつぶしに探すことは出来るが、鍵がかかっている場所も多く部屋に鍵をかけられてしまえばどこにいるか判別するのは難しいだろう。しばらく探す様を眺めていたが、ふと興味が失せたように視線を外し、また廊下を歩いて行く]
[ルーサーが起きる気配を感じれば、そちらに歩を進め。キィと言う小さな音と共に部屋に足を踏み入れる]
…悪夢からのお目覚め?
[その背中に声をかけて。振り返ったところで姿は見えないかもしれないが]
[頬を伝った汗を拭う。
声に振り返るが、気配はすれども姿は見えなくて。]
……まぁそんなところですね。
ところでそれは一体どんなマジックですか?
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