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[新手の声にふむ、と軽く顎を擦る仕草。
うさぎは少し離れて立つ男にぴょこぴょこと手を振っている。]
……ふむ。
歩く人参とか踊るキャベツを見られるかもしれなかったのにな。
残念至極。
[実際そうとは思っている様子もなく。
問われた言葉には肩眉を僅か上げて。]
コップの中に水を満たしてインクを一滴垂らしてみるといい。
[ローズマリーの腕の中でウサギが白くふわふわとした手を振る仕草に、二人にしたのと同じく瞬き一つ返し挨拶に代え、踊る野菜と云い出す主の言葉を如何思っているのか確かめる様に暫く見詰め]
踊り食い?
[呟きに近い問いは思いついた単語を其の侭口にしただけかも知れず、ローズマリーの表情が微かに変わるのを視界の端に捉え、其の言葉にかほんの僅か口の端に笑みらしきものを乗せる]
混ざるけど――…
[薄まる、と小さく囁く頃には口許から表情は消え]
直径20cmばかりのキャベツを丸呑みするのは人体の構造的に無理だ。
踊り食いは諦めたほうがいい。
無論そのキャベツが切り分けてもまだ踊っているのなら話は別だ。
[一寸ずれた指摘。
抱き上げたうさぎに軽く頬を寄せて、笑う。]
Exactly.
その混ざった状態でインクと水の境目の説明をするといい。
狂気と正気の境目はそこにあるだろう。
――……そして。
水の中にインクを垂らしつづければやがて薄まるのは水となる。
君が問うているものの性質はそういうものだ。
其れは、丸呑み。
齧れば良い。
[ずれた指摘にまたずれた指摘が返る]
――…
[ローズマリーの笑みを見詰め思案気に瞬き]
器がいっぱいに成れば、溢れる。
でも混ざって無いどちらも、見た事が無い。
キャベツを丸齧りにするのは結構骨が折れると思う。
事前に切り分けるのを推奨しよう。
[ふむ、と一つ頷いてうーくんの頭を軽くぽんぽんと叩く。
理由無く叩かれたうさぎはやや抗議の眼差し。]
溢れたものは他のものを侵食する。
何事も行き過ぎはよくない。
インクと水を見たことがないならオレンジジュースと林檎ジュースでも
珈琲と紅茶でも何でも構わん。
ああ、水と油で試すのはやめた方がいい。あれは混ざらんからな。
――…?
[開きかけた口は声を漏らす前に閉じられ、ローズマリーが頷きウサギを叩くのに不思議そうに瞬き、主を見上げるウサギの様子を見詰め、続く言葉には緩やかに被りを振り]
其の水は、ある。
[片手に持った二本のペットボトルを軽く掲げ見せた]
[男の持つボトルを見て数度瞬き。
うーくんを下に降ろしてやると、ポケットを探る。
此処では使うことのない万年筆が一つ。]
インクはこの中。
[おろされたうーくんは横暴な主から逃げるように。
二人の男の間をいったりきたり。]
ただしそれが飲用目的なら試すのは推奨しない。
否――
人が減るほうがありがたい状況か?今は。
[差し出される万年筆を暫く見詰めるも、忙しなく動き回るウサギへと視線を落とし、将棋番を小脇に抱え直し片膝をついて、寄ってくるウサギへと手を伸ばす]
狂気と正気の話。
[柔らかな毛並みが指先を掠めれば微か目を細めるもあり、人が減るほうがありがたいかと云うローズマリーを見上げる様に、緩やかに顔を上げると其処に浮かぶのは――元々殆ど表情など無いに等しいが――静かな無表情]
未だ――…
[早い、と口唇だけが音も無く囁く]
[麻酔と執刀医の会話の後のローズマリーの答えにはただ口許だけに笑みを浮かべただけで、ギルバートと合流して以後は時折視線をうーくんに移しつつ、会話に耳を傾けて。
火のない煙草は変わらず有り、それが口許から手元に移動しているくらいの動きはあったようで。]
まだ早い……でも、そろそろか。
[誰にともない呟き。視線は外の星々に。]
I see.
――……気付いてないだけかもしれん。
君の言う境目が知りたければ何時でも貸そう。
[くるりと万年筆を手の中でまわす。
触れられたうさぎはぴるぴると耳を震わせて。]
苦痛を先延ばしにされるのは果たして幸せなことだろうかね?
[未だ、は何れ、に。
手の中のペンをポケットに捻じ込む。]
零れた液体は、戻らない。
けど――…
[ナサニエルの視線を追い眼差しは透明な板の外へ]
溢れるのは、時間の問題。
[ローズマリーの声にゆっくりと被りを振り、震える耳が指先をなぞる感触に、緩やかに瞬き指先をすり合わせ]
純粋な狂気も、純粋な正気も、其れでは見えない。
狂乱の先に桃源郷でもあるなら、急ごう。
更なる苦痛しかないなら、今を足掻く。
[ギルバートの言葉に視線を彼を真っ直ぐに捕らえて]
急ぐ?
[問うてはみたけれど。俯き、手元の煙草で遊びつつ]
狂いたくはない、と言いつつも
最初に狂えたら楽だとも知っている。
狂乱の果てに桃源郷を見るならば
それが引き金になり我先にとなるや否や。
[僅かに浮かべた笑みは多分二人には見えないだろうけど。]
……まあ、足掻くのは悪いことじゃない。
純粋な狂気と純粋な正気。
保っていられるのは正気か狂気か――。
[少し長い瞬き]
正気から狂気に変わる瞬間は恐ろしい。
だが、狂気から我に返った瞬間もまた――地獄だな。
どちらかを保ち続けなければどのみち苦痛だ。
―通路―
[勤務を終え自室に戻る途中見知った顔触れを見つけ]
…狂気の中で正気を保つのは困難。―正気と言う名の狂気が憑く。
[狂ってる奴等には何をやっても許される、と―それこそが狂気だとも気付かずに]
そもそも混ざり合わないそれなど存在するんだろうかね?
[うーくん、と大して大きくはないけれど、はっきりした声。
呼ばれたうさぎはぴょこりと主の下に戻る。
しゃがんで膝の上に抱き上げたまま、ゆっくりと耳をなぞり。]
狂乱の先にある桃源郷は本当にユートピア?
苦痛の世界も狂ってしまえば楽園かもしれない。
何がまっているかなんて。
[こつこつ、と自分の頭を指し示し。]
ここ次第。
溢れかけた器は、一滴の雫を落とせば零れる。
[ナサニエルの視線は視界の端に捉えたけれど、ウサギへと視線を落とした儘に、淡々と事実だけを延べる
ナサニエルへと一旦は顔を向けるも、気配と声に向き直る先にはラッセルの姿を捉え、瞬き一つを挨拶に代えて、ウサギへと呼びかけるローズマリーへと、順に視線を巡らせてまた透明な板の外へと眼差しを向け]
狂人は自身が狂って居る自覚なんて、無い。
最初から、狂ってる。
より狂えば――…
[漸く立ち上がり将棋盤を持ち直す]
帰還の可能性が下がる。
[その場に居る者達―うーくん含む―に目礼し]
―自覚があったら狂ってるとは言えない。狂い掛けているだけ。
[ギルバートの言葉に頷き―その手の中の物に気付き]
ギルバート。何を持ってる?
[ラッセルの声を聞きとめて顔をあげる。]
だから境界は難しい。
誰が正気で誰が狂気か、渦中にいればその判断も曖昧になる。
[長い瞬き。彼女の声に]
さぁな。ユートピアなんて所詮幻想だ。
狂うとも狂わなくとも辿り着く場所は同じだ。
[再び煙草を口にくわえて]
誰しもが、自分は正気だと思うだろう。
境界があったとしても、誰もそれを見ることは出来ない。
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