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そうね――身勝手な倫理など知ったこっちゃないわ。
[その知ったこっちゃないことで囚人であるということは
さして気にもしていないようで。
楽しそうですね、の言葉にも笑みは絶やさず]
そう?だったらきっと楽しいんだわ。
あなたと話すのは、嫌いじゃない。
[少し他人事のようで、少し主観的で。
問いかけをし、シガレットケースを取り出すのを見て]
私はなんとも思わないから、二人の時は気にすることはないわ。
救いを求めたら、か。
そうね。それがあなたの望みならば、ね。
[彼女にとっては口に出したことが、言葉にしたことが全て。
理由や本心など加味する方法を知らない。]
[温かい手が触れるのに何処か安堵した様子で口許を僅かに緩め、まだ幾らか新しい傷を微かなぞられ指先はぴくりと動くも表情は変わらずに、問い掛けにはふるふる首を振り]
「セシリアは、殺された、から、もう、居ない
私は、セシリアじゃ、無いから、誰も、殺さない」
[指を折りそっと少女の指先に触れ首を傾げ顔を覗く]
[さらり]
[流れる前髪の奥から現れる顔に腫れも痣ももう見えず]
[ふわり]
[自身の敵意が無いのを伝える為なのか穏やかに微笑む]
覚えてる――。
殺してくれと言った少女の震える身体。
「怖いのなら死ななければいいのに」
そう無機質な感想を抱いて、けれど躊躇もなく少女を。
/中/
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日 日 日 日 日 日 日 日 日
↑今此処
GJ出したら、日数伸びるんだね!忘れてたー!
多分出ないと思うけど。
暫くはセシリア鉄板予定。
というか立ち位置的に結構早期に墓下逝きな希ガス
セシリアはもう居ない、か。
じゃあやっぱりナイジェルはナイジェルだね。
[今更かな。と笑いながら、大きな傷のある手を包む。
前髪の隙間から零れる光のような紫水晶。
顔の傷も徐々に治って、少女の綺麗な姿が日々、眩しく。]
……あぁ。
着替えの邪魔、しちゃったね。
[彼女の着替えと、自らの着替えと。
床に落ちた其れを見下ろしては、微苦笑し
そっと手を離した。]
……自分で楽しいと思うことって、無いんですかね。
無関心に見えて――その実、そうでもないような。
無意識に何か関心を向けるものを探してるような。
[とん、とシガレットケースを軽く叩き。
気にするな、といわれれば遠慮なく1本取り出し]
――……冗談ですよ。
救いも、許しも、私には不要なもんですから。
[かちん、とジッポーライターの閉じる音と同時に、紫煙が漂い]
[――ナイジェルはナイジェルだね。]
[微笑みは深まりあどけなさを覗かせたかも知れず、一つ頷いて]
「お腹、減った
御飯、食べに、行く」
[離される手と少女を見比べ首を傾げ問い、答えを待つでも無くシャワーは後にする事にしたのか、其の場で寝間着を脱ぎ捨てて床に散らばる服に手を伸ばす]
[彼女の、今まで見た中で一番安堵感を抱くような微笑に、此方も笑みを深めていた。]
あ、そうだね。
わたしもお腹すいたよ。
[女同士ということもあり、無造作に寝間着を脱ぎ捨てる所作にも今回はそう驚くこともなく、自らもその場で薄青のワンピースに着替えた。]
……あ、でも
ちょっとだけやりたいことがあるから、
ナイジェル、先に行っててくれる、かな?
後でわたしも広間に行くから。
[思案しつつ告げ、すぐ追いつくよ。と*軽く笑んだ*]
無意識に、関心を向けるものを、探す。
[小さく反復。自分が興じる遊びもまた、何かを探しているとするならば――或いは。]
あながち間違いでもないかもね。
思い当たる節がなくもないから。
[グラスを手にまっすぐに彼を見て、それでも哂う。]
救いも許しも不要――ね。
ふふ、安心したわ。
ここであなたを殺したら、めんどくさいことになりそうだもの。
[めんどくさいのは嫌いなの、と付け足して。]
[首に巻いた包帯を取り黒いシャツブラウスを着て、細身の黒のスラックスと黒のジャケットを羽織れば、少女の言葉に素直に頷き、頷いた割りに寝間着を持って浴室へ足を運び寝間着を洗い、シャツブラウスから覗く首筋を確認するも殆ど傷も目立たず、柔らかいのか寝癖は無いけれど乱れた髪を梳かし、顔の腫れも引き隠しておかなくても大丈夫かと前髪をピンで留めれば、現れる面は穏やかで服装からか何処かしら少年の様な印象すらあり、準備を終えれば先に行くと言う様に少女に扉を指し示し部屋を出る]
………
何に対しても無関心でいたい――というわけではないんですね。
それなら部屋に引き篭もって出てこなきゃいい話ですし。
[じりじりとフィルターに迫る灰を、灰皿に落とし]
何にも関心を持たないということは――
誰にも関心を持たれないのと同じですしね。
[それでもこの女は笑っているのだろうか、と少しだけ視線を向け]
……私とて囚人ですよ。
私が死んだら私を罪人に祭り上げた人たちが喜ぶだけで。
面倒にはならないと思いますけどね。
だからといって死にたいわけではありませんがね。
*/
メモ:die gameとはサイコロゲームのことである。
die=死ぬ、という意味もあるのでいい感じ。
[足を僅か引き摺り誰も居ない広間を通って厨房へと踏み入り、昨夜の残りのキッシュを見つけ、コンロを一瞥するも湯を沸かすでもなくグラスに水を注ぎ、広間へと戻り冷めても美味しいキッシュを食べ始める]
………
[ルーサーの言葉に、新たな発見でも得たような目で]
そういえばそうね。引き篭もらず、こうして出てきてる。
[グラスを一気に煽れば、カランと氷の音が室内に響く。]
誰にも関心を持たれないのなら、それこそ気楽でいいじゃない。
何にも関心を持っていないなら、それも気楽で――。
[笑みはいつしか口元だけに。瞳の奥では考え事か。]
世間では私がまた一つ罪を重ね、囚人が一人死んだだけと
なるんでしょうね。でもここでは――
あなたを殺したら、ナサニエルさんにいびられちゃうかも。
[青い髪の青年を思い出し、小首を傾げ悪戯っぽくそう告げる。]
例えば――
貴方が広間に行ってもだれも見向きもしなくて。
こうして傍に座っていても私も気付くことなく。
話す言葉に誰の返事もない。
――それは果たして気楽って言うんですかね。
死んでるのと同じですよ、それ。
[短くなった煙草を灰皿に押し付ける。
最後の煙が名残惜しむように宙に拡散して。]
……どうして私の死と彼が関係するんですか。
諸手上げて喜ぶんじゃないですか?
説教くさいのがいなくなったって。
[アーヴァインが持ってきた、自身の荷物。
薬以外のもの。バッグをひっくり返し、ベッドに散乱させる。
ごろり。ベッドから床へ落ちたもの。
床も絨毯敷きだったからか、或いはその物が頑丈だったからか
壊れずに。
手を伸ばして拾い上げた。]
……お母さん。
[母に貰った、硝子細工の聖母の像]
こんなのじゃ……
でも……わたしは……
[硝子細工の其れをきゅっと握って
瞑目する。]
もしまた誰かが貴女を傷つけるなら
わたしが守ってあげる――
例えば――
私が広間に行って誰も見向きもしなかったら
あなたが私に気付かないのなら
私の声が誰にも届かないのなら――。
少しぐらいは"寂しい"と思うかもね。
死んでるのと同じと言うなら、その時こそ私が死ねばいい。
die game――サイコロに身を委ねなくとも、その意思で。
[冗談とも本気ともつかぬ受け答え。]
何だか、彼とあなたって見てると面白いわよ。
私には居ないからよくわからないけど――兄弟みたい?
それに、彼はあなたに、聖職者にこだわっているようから
いなくなれば良くも悪くも……騒ぎになる。
[空になったグラスを片付け、ラム酒を見つけて手に取る。
自分のものと決めたらしく、その場で開けるでもなく胸に抱く。]
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