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[浅い眠り――けれど眠っている間に寝顔の観察をされていただとか、そんなことは知る由もなく、されてたところで何とも思わないが、落ち着かなさに目を開けて]
……寝にくい。
[上体を起こし、室内にギルバートがいないのを確認すると起きたのかと思って早々に重力装置の電源を入れようとスイッチを探す。]
……どこだよ。
[半ば眠る前より疲れた様子で立ち上がり、船外の活動で一応無重力には慣れているものの少し進みにくそうに室内を探して。]
あった。
[漸く見つけるとスイッチを入れる。
と、上から降ってきたブランケットが見事に被さり、溜息と共に手に取り、乱雑に椅子に投げる。]
そう、崩し将棋。積み将棋とも言うのかな。
盤上に、箱に入ったままの将棋の駒を伏せて出して、箱を外すと駒はつみあがった状態で盤上に残るだろ?
それをひとつづつとっていって崩したら負け、複数なら取った駒の持ち点によって勝敗が決まるドキワクバランスゲームだ。
[ピン、と人差し指を立ててメトロノームのように指を振りながらニコルに対して崩し将棋の説明をする]
私も?一人余るよ。
[ギルバートの問いに、指差し人数を確認して]
ああ……じゃ…観戦でもしようかな。
人のを見るのなんて久しぶり。
詰め将棋ばっかりだったから。
[コーネリアスの苦笑には肩をすくめるのみ]
駒もきちんとそろってる。
一応コレクションだから無くさないで。
って…コーネリアスがルール知ってるなら、
私が教える必要ないね。のんびり観戦させてもらう。
食堂にでも行く?
人がいなくてゆっくり出来る。
[二人を促してみた]
[重力が戻ったことで色々と弊害は出ているが(浮いていたものが床に落ちたなど)気にした様子もなく、ベッドに深く腰掛ける。
きしむスプリングに漸く重力を感じて満足したのか立ち上がり、簡単に……落ちたものを拾う程度に部屋を片づけて伸び。]
だるい――……歩くか。
[そう言って、結局外へ出るのだから眠ったことに意味があったかは不明なわけで。]
[視線は揺れるコーネリアスの指を律儀に追い続けて、説明の終わるのに理解したのを伝えるべく瞬き、傍らに抱えた盤面へと視線を落とし]
其れは、プログラムだと難しい。
[セシリアの言葉に緩やかに被りを振り]
俺が、観戦する。
[観て覚える、と観戦の間にプログラムを組み始める心算らしく、歩き始めるセシリアに従い食堂へと向かい始め、向かいから向かって来る気配を捉え、ナサニエルを見止めて挨拶の代わりに緩やかに瞬く]
まあ、プログラムで組むには不便だけど、賭けをするときにはいい手段だよ。
[小さく肩を竦めてから笑うと]
んー、どっちでもいいよ。
別に強いわけじゃないけど、ニコルがプログラムに組み込む程度の基礎の動きぐらいは見せられるだろうしね。
場所はセスに任せるー。
[結局食堂で開戦と決まれば二人とともに食堂へと向かい、ナサニエルを見つければひらひらと*手を振った*]
……あれ?
何か賑やかだな。
[3人の姿を見つけて目を細めて。
挨拶代わりに上げた片手はいつもより若干低い位置でダルそうで。]
ああ、将棋?
[中核部で話していた内容と各々が手にしたものを組み合わせて導く結論。]
ギルが観戦?それじゃあ意味が―――あるのね。
[何かしら思うところはあるのだろうと]
コーネルが良いなら、私はいいよ。
ん、行こう。
[と、歩き始めた所でナサニエルが向かってくるのを認める]
―――ナサだ。低重力障害でも起してない?
そんな歩き方してる。
そんな訳無いか。EVA(船外活動)スペシャリストが低重力障害なんて冗談にもならない。
そ。将棋。
食堂で一戦やろうって話になったの。
観戦する?それとも私と代わる?
[ギルバートの持つ盤面を兼ねた収納箱を示し]
ちなみに相手はコーネル。
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
[コーネリアスの言葉に不思議そうに瞬き]
賭け?
[ナサニエルの問いに顔を向け肯定の意味で瞬くも、聊かダルそうな様子には――コーネリアスに対してと同じく――不思議そうな瞬きもし、セシリアのナサニエルにかける言葉を聴くも、重力スイッチを切って寝たからだと思い当たる事も無く首を傾げ]
如何か、した?
[セシリアの言葉には緩やかに頷き]
覚えたら、遊ぶ。
低重力障害ではないけど、ちょっと仮眠取ったら疲れた。
[と、ぱっと聞いたら理解出来ないようなことを言う。
疲れたと言っても、変な眠り方をして寝違えた程度のニュアンスなのだけど。]
ふーん……今からやるんだ。
なら、観戦しようかな。
起きたとこだし、ルール詳しくないしな。
[と言って食堂へ一緒に行くことに。]
おぼえたら…ね。チェスが出来るならすぐの筈。
[緩やかに首を傾げて歩を進める]
………わからない。業務に支障が出ないなら良いけど。
[要領を得ない説明を切り捨てて、結論だけ]
観戦にする?…わかった。
見ればおぼえる。簡単だから。
……簡単だから複雑なんだけど。
[ほどなくして食堂に到着。相変わらずひとけはない]
ああ、そだ。
[コーネリアスに振り向き]
負けた。
[何に負けたかは言わずともわかるだろうコーネリアスには結果だけ伝えて。ギルバートの視線に気付けば、頭をぽん、と撫でるだけで原因を伝えることはなく。]
ああ、業務に支障はないよ。
寝違えたくらいに思っておいてくれたら充分。
[そうして、前は賑わっていただろう食堂に着き、室内を見つめる]
[食料の無い空腹時に好んで食事を連想させる様な場所へ足を運ぶ物好きは居ないらしく、しんと静まり返った食堂内をぐるりと見回し、適当な席にセシリアから預かった将棋盤を机の真ん中に置き、椅子に座り保管庫から貰い受けてきた水のボトル三本も無造作に自身の傍に置く]
そう。
[直ぐ覚えられるらしいのに、操作を始めた腕の端末から将棋盤へと静かに視線を移し、ナサニエルがコーネリアスに伝える結果が自身との勝負の話だと判っているのかいないのか、何故か判らないが疲労しているらしきナサニエルに無言で撫でられ、益々不思議そうに彼を見詰める間もあり]
医務室は?
[セシリアが手招きするのに従い、座った席の後ろあたりにある壁に腕を組んで背を凭せ掛け、準備されていく様子を目で追う。]
実際やるのを見るのは初めてだ。
[小さくもらした感想。ますます不思議そうに見つめられても小さく苦笑をもらしただけで、彼の口から出た意外な言葉に2,3度瞬き]
医務室?
……ああ、そんなたいそうなもんじゃない。
大丈夫。ちょっとしたら治る。
[盤面が広げられセシリアとコーネリアスの手で駒が並べられて行く様子を時折眺め、端末を操作しながらも視界の端には疲れているらしき割には立っているナサニエルを捉えていたが、幾度か瞬き其の内に治ると云う彼へ作業の手を止め顔を向け暫く見詰め此方も緩やかに瞬き]
…そう。
[端末へと視線を戻しかけ不意にボトルを一本手に取り、ナサニエルの方へと大きく弧を描く様に――先程部屋で水を出して貰ったのを思い出したのか――放り、盤面と端末を交互に見詰めては片手間に作業を始め]
[話してる間にも盤面は徐々に出来上がっていくのがわかり、初期配置などは知っていたけれど興味深げに眺める。
盤面を見ながらの会話だったために、水が飛んできていることには気付いてなくて、視界の端に何かがうつったことで慌ててそれをキャッチ。]
……サンキュ。
[一瞬びっくりはしたものの、とりあえずの礼は言い。]
注意力散漫……
案外弱ってるか、俺も。
[小さくもらした独り言。
椅子をひいて腰掛ければ足を組んで作業の続きを*眺めた*]
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