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[船外活動が仕事の主なせいか、船内ではなるべく重力が在る空間にいるため、船内で無重力空間にいることは極々稀。だから部屋の違和感の原因に一瞬気付かなかったけれど、浮遊する感覚に一瞬顔を顰めて]
もしかして、いつもこういう空間で寝てるのか?
[小さく呟きギルバートを見るけれど。部屋を出る前と変わらぬ顔で寝息を立てているものだから、仕方がないかと息をつく。
煙草のせいで具合を悪くさせたのなら病人――ではないけれど――に合わせる意思はあるらしく。]
俺も寝るか……。
[することがないのだからじっとしているのが本来は得策なのだろうから。素直に眠ろうとするけれど。浮遊感が落ち着かなくて、ギルバートがいるのも気に留めず、己がベッドにふわりと横になり、暫くは目を開けていたけれど、徐々に眠りに*落ちて*]
[差し出された手を取ったと感じた瞬間には、浮遊感と共に視界は一転して闇から光に包まれ、結局は何も見えない一面の光の中で、掴んだ筈の手の感触は既に小さな手の中から抜け落ちている。
強過ぎる光に奪われた視力は戻る事が無くて、目蓋を透かして入り込む光に寧ろ闇の中よりも居心地が悪く、目許に小さな手を翳すも光の遮られる気配は無い]
そう。
[幼い彼が吐き出した呼気は諦めの吐息か否か、両脇に腕を下ろし其れ以上は光を遮ろうともせず、ゆっくりと目蓋を持ち上げるも瞳に映り込むのは光ばかり。
緩やかに瞬き見えぬ光の先へと問い掛ける如く首を傾げ、子供が浮かべるには随分と大人びた翳りを帯びた微笑を浮かべ、闇と光の明滅し出す其の地で全てを受け入れる如く軽く両腕を広げた。]
[無意識ながらも人の気配を察知はしたのだろうけれど、身の危険を感じ無い事は本能的に判っているのか目を覚ます事は無く、気を遣い起こさずおいて貰ったとも――寧ろ当人は眠いから眠っただけで煙草のせいで寝た訳でも無いだろう――知らない。
ブランケットを手繰ろうと伸ばした骨ばった手は傍らで眠るナサニエルを掴み、宙に舞うブランケットの変わりに抱き寄せて、感触の違いにゆっくりと――瞬きの続きをする如く――目蓋を持ち上げ、暫くは腕の中に納まる彼の寝顔を不思議そうに見詰めるひと時もあるか]
――…
[口唇は微か何かを囁くけれど眠る相手を前に声にはせず、緩やかに瞬くも消える事も無く矢張り其処でナサニエルは眠っているから、彼をベットに押し付け――無重力状態ではさしたる負荷もかからなかっただろう――ふわりと床に降り立つ]
おやすみ。
[囁く声は小さく殆ど空気を振るわせる事も無く、漂うブランケットをナサニエルにかけて、無重力状態にも慣れた様子で扉へと向かい、殆ど物音も立てず静かに部屋を出た]
―保管庫→廊下―
[中身は減って行く一方だと云うのに警備は日増しに厳重に成っている気がする程に、一種殺気立った雰囲気さえ醸す保管庫へと足を運び、配給担当の船員に自身のコードを告げる]
レーションも他の携帯食も要らない。
水と、塩を少し多目に欲しい。
[保管物が減り閑散としだした中を覗いて告げ、驚く船員の様子を気に留める様子も無く、差し出される配給品――ボトルの水と塩だけだが――を受け取り、塩の包みは胸元のポケットに仕舞い、水のボトルを三本程片手に持って保管庫を後にする]
――…
[通路の所々にある闇を移し込む透明な板の向こう側を眺めて、不意に足を止め思案気に首を傾げた]
低重力障害でも起しそう…。
還ったら……還れたら、身体検査、しなきゃ。
[相変わらず動きの無いモニタを眺めるのを諦めて伸びをする。還れる見込みは果たしてどれほどあるのだろうか]
…砂粒ほど、ね。
[そのようにも思える。見込みは無いに等しく、自分の命さえ危ういというのに、のんびりとシートを離れ食堂へ向かおうか]
[その途中。通路にギルバートの姿を認めて]
ギル。………何を見ているの?
それとも、何を見ようとしないの?
[普段なら声を掛けもしなかった筈だが気が向いたとでも言うべきか]
[気配の近づいて来るのに緩やかに視線は移り]
居た。
[殆ど口唇だけが呟きセシリアへと歩み寄り]
セシリア。
[呼び掛けと云うよりは寧ろ挨拶に近い声音で声をかけ、漸く彼女の問い掛けに対する回答を探すべく思案気に首を傾げ、先程まで見ていた透明な板の向こう側へと視線を戻し]
色を――…
[探してた、と何時かラッセルにも告げた言の葉を小さく囁き]
将棋、知ってる?
[身体ごと向き直り唐突に問い掛けた]
…した?
[生憎読唇術には長けていない。誤解をしたまま名を呼ばれて頷く。数歩の距離まで歩み寄って]
いろ…?宇宙の色?…紺、黒、あるいは漆黒。
じゃなくて?
[嗚呼、と溜息をつく。唐突な問い掛けに、こういう同僚だったんだと検めて思い知らされてこめかみに指を当てる]
基本的なルールくらいは、知ってる。
どうして?
[船首での作業を終えるとリモートコンソールは相変わらず小脇に抱えてぐうっと大きく上に伸びをひとつ。
うっかり勢いをつけすぎてこの軽重力空間で上に発射してしまわぬよう気をつけながら、シートを軸にくるりと足を来た方へとむける。
ふんふんと小気味よい鼻歌はこの非常事態にもかかわらずのんびりとした雰囲気をまとい、そして通路の先にニコルとセシリアを見つけて、おや、と小さく呟いただろうか]
セシリアを、探そうと思ってた。
[誤解を訂正する心算なのか一応は添えて頷く様子を見守り、宇宙の色に明確な答えをあげていく言葉の一つ一つを無言で聴いて、問い掛けに緩やかに被りを振り別物だと――其れだけで意味合いが伝わるかは不明だが――告げる]
プログラムを、組む。
[将棋の、と暫くの間の後に小さく添えたのは、こめかみに指を添える様子を見詰め一応は彼女に伝えようと試みらしく、首を傾げ]
教えて貰える?
私を?
[意外すぎる返答。彼から自分の名を聞くとは思っていなかった]
ああ、…将棋のプログラムね。
それで私を探してたのか。
[船内でアナログな趣味を持つ者は少ない、故にお鉢が回ってきたのだろうと結論付けた]
いいよ、教える。…というか、そのものがあるから持って行っていい。ルールは教える。
[いいでしょ?と首を傾げ]
[二人の視線がこちらに向いたので少しだけきょとんとしたけれどそれは笑顔へと変わり、指を握ったり開いたりして、手を振る代わりの挨拶をしながら二人の傍へ]
ハーイ、二人とも。
何かの相談中だった?それとも…逢引?
[少しだけいたずらっぽく笑ったがそれがこの二人に限ってまずありえないだろうとそんな高を括っているかのような冗談でも話す口ぶりで]
[小さく片手を挙げて挨拶に応える。表情は変えずにグレイの瞳を見据え]
……言っていい冗談と悪い冗談がある。
相談中。ギルが将棋のプログラムを組みたいんだって。
で、アナログ人間の私に相談が来た。
[眼鏡のブリッジを持ち上げ、コーネリアスを軽く睨む]
それだけ。
[意外そうな様子と其の後に続く問いにも瞬き一つで肯定を示し、実物を持って来て呉れるらしきにも再び緩やかに瞬いて]
助かる。
[首を傾げる彼女へと三度瞬いて謝辞ともつかぬ一言を紡いで、此方へと向かって来るコーネリアスの問いに、冗談だと判っているのかいないのか不思議そうに――元はと云えば彼の一言からセシリアを探していたくらいだ――彼とセシリアを見比べ]
将棋のプログラムの話。
じゃあ、ちょっと取ってくるから待ってて。ここで。
[どこか浮き草のようなギルバートに念を押してその場を離れる]
[急ぎ足で自室に戻りコレクションの中から将棋のセットを取り出して軽くほこりを払う。
程なくして、正方形の半分に折りたたまれて表面には桝目が彫られたモノ―駒の収納要素も備えている―を小脇に抱えて戻ってくる]
…これ。チェスと似たようなもの。チェスが出来ればすぐに飲み込める筈。
[ソレをギルバートに差し出して]
やーだーなー、冗談なんて所詮冗談よ?
そこまで真に受けなくっても。
[小さく肩を竦めながらも、ニコルからも将棋の話が出ればきょとんとして]
…ああ、将棋。
それでセスとニコルがお話してたわけか、なるほどねー。
…ん?
…じゃあニコル、本当に将棋プログラム作ってくれるんだー?
あーりがとっ。
[まさかそこまでしてもらえるとは思っていなかったがゆえにでてきた感謝の言葉には嬉しい感情が少しばかり上乗せになるだろうか]
よしよし、じゃあプログラムが完成したら一緒にやろうなー?
[子供を撫でるかのようにニコルの頭をわしわしと撫でようと手を肩より上へと持ち上げて]
真に受けるのは他人の仕事。私じゃない。
そこから誤解が生まれる可能性がある。
………事実としてはありえないけど。
[軽く溜息をついて陽気な同僚と浮き草のような同僚のじゃれあいを眺めている]
[待って居る様に念を押されるも常と変わらぬ瞬き一つ返すだけで、早々に立ち去るセシリアの後姿を見詰めて、コーネリアスの声に視線を移し冗談だと繰り返すのに緩やかに瞬くも、将棋のプログラムに嬉しそうな様子を見て取れば微か目許を和らげる]
やった事は、無いけど。
[伸ばされる手に抗う事も無く大人しく頭を撫でられ、彼の指の隙間からは癖のある褐色の髪が緋色の煌きと共に零れるだろう]
セシリアも、する?
[戻って来たセシリアから差し出された将棋盤を受け取り、問い掛けと共に緩やかに首を傾げる]
あらいやだ。
セスはそういうとこ本当クールだよね。
[小さく肩を竦めて苦笑がひとつ薄い唇から零れるだろう。
そして将棋道具一式を持って戻ってくるアナログの女王に思わず小さな拍手を。
ニコルを撫でていた手を下ろしながら]
大丈夫大丈夫。
駒と盤さえあれば普通の将棋も、ついでに崩し将棋も出来るなー。
よしよし、これはいい。
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