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[それは診察室だった。幼い少女が、診察台の上で眠っている]
「退行催眠をかけてみましたが……よほどの経験をしたのか、これ以上は思い出せないようです」
「それはなんとも出来ないのですか」
[医者らしき男性と、少女の付き添いらしい老人]
「ショック療法、という手もありますが、恐らく精神が壊れる可能性もあります。かなり、強固な暗示のようですから」
ママ……。
[寝言のように少女が呟く。流れる涙]
「カウンセリングを続ければ、やがて傷が癒え、記憶を取り戻すかもしれません。今は、こうやって無理に呼び起こすほうが、空穂さんのためにならないと」
[やがて、あきらめたのか老人は少女を連れて病院から出る]
「空穂、よく聞きなさい。お前は魔術師の家系に生まれた。そして将来は同業者と戦うこともあろう。相手に傷を負わせるとき、そこに良心は邪魔となる。
だから、もうお前に感情を取り戻すというのはやめようと思う。いいかね?」
おじい様、わたしは今のままでもへいきです。でも……。
[おじいさまの方が、泣きそうな顔をしています、そう言おうとしてやめ]
−16年前・イギリス−
[フランスから旅行に来ていた。親子3人、ごくごく幸せな家族の姿]
ママ、明日はどこに行くの?
「パパとママが出会ったところよ。魔術学校にご挨拶に行くの。貴女も将来は行くかもしれないわね」
まじゅつがっこう?
パパやママみたいに魔法を使えるようになるの?
「ああ、そうだよ。ソフィーにも腕にパパが移してあげたろう? ママのもその内に入れてあげないとね」
[悲劇はそれから数十分後のこと]
−ランサーとキャスターの戦闘中 樹那町西ブロック−
[川原を戦闘方向とは逆に走り土手を駆け上り道路に出てしばらく走ると、何かを情けなく叫ぶ男の姿が目に入る。
先程分かれたライダーのマスターだ。ライダーらしきサーヴァントに気配は大分離れたところに感じる。
先ほどの態度から恐怖心は感じない。立ち止まり話かける。]
ちょっとあんた、こんなとこで一人何してるの?
川原の方は今ランサーとキャスターのお爺ちゃんがデート中だよ。
いかない方がいいと思うよ。
あ、もしかしてライダーを呼び戻して残った方をやっつけようとか考えてない?
そんな野暮な真似するもんじゃないよ。
しばらく見張らせてもらおうかな。
[アレから家に着くと倒れこむように眠った。
なんかマスターがフラフラしながら何か言ってた気がしないでもないが無視。
魔力的にもいっぱいいっぱいなのは元より、精神的にもなんかいっぱいいっぱいだった。
睡魔に負けながらキャスターは心の底から思う"真面目なのは疲れるんだよ…"と。]
[そして翌朝、起きてからゆっくりと昨日の事…というか、戦った相手の事を考えていた。
しかし、幾ら考えても答えが出ない…あのセイバーだ。炎と消滅の力を操る騎士…考え付くのは太陽の騎士と言われたガウェインあたりだろうが、どうもイメージに合わない。
最もイメージに合う武器といえば、世界を終焉に導いた炎の剣、炎神の王スルトが持つレーヴァテインであろうか。
だが、あれは人として語られた自分と違い正真正銘の神だ。サーヴァントとして呼ばれる可能性は無いだろう。]
[次にランサーだ、此方は宝具の名前から答えは簡単に出る…筈なのだが、こちらも腑に落ちない。
何せ宝具の名がトリシューラだ。
これはヒンドゥー教の神、シヴァが持つ槍の名前に他ならない。
しかし、彼もまた起源を遡っても紛う事無き神である。
元の起源はヴェダ神話の神ルドラであり、彼の槍を持つ可能性が少なからずあるものとしても、キャスターの知識の中ではシヴァの子である歓喜天と韋駄天ぐらいだ。もちろん両名とも有名なほど有名すぎる神である。
となると…友好のあった者か?と思いシヴァと同列の神を思い浮かべる。
となると、三神一体として名を連ねるブラフマンとヴィシュヌぐらいであろう。
しかし、この両名ももちろん上級神であるし、この2人がもし該当するクラスとなればライダーに他ならない。ガルダとハンサという神格すら持つ幻獣を従えているのだから。
結局、キャスターはヴィシュヌの四つの分身の1人であるラーマが、シヴァの槍の名を持つ宝具を持っているという答えには行き着かなかった。]
…大体、本当にそこらの神が召喚されたなら流石に今の俺じゃ太刀打ちできねーっての。
[スルトにシヴァ、前者はまだしも後者なんぞだれでも知っている名であろう。
そんな神と"戦い"という"形"になっていた時点で、あの2人の真名がソレであるとはありえない。]
……まーいっか。
[キャスターが深く考えるのを放棄すると、その場に寝転がった。]
[追抜きをかけ様としたトラックが、スリップ、横転。巻き込まれて車はトラックの横っ腹に突っ込んだ]
「だ、いじょうぶ?」
[衝撃をどうやって吸収したのか、大破しておかしくない車は原形を保っていた。けれど。
一度目の、爆発]
「くっ、異様に乾燥していてうまく水が作れない……作れてもとたんに蒸発だよ。君は?」
「ソフィー、こちらにいらっしゃい。大丈夫だから、ここでじっとしてるの」
[ソフィーを助手席の足元に確保し、そこに空気の層を作る]
「わからない、車のドアを開けようとしてるのだけど。魔術の介入なのかうまく行かないわ」
「このままじゃ、まずいな」
[2度目と3度目の爆発が立て続けに起こる。3人の乗った車の後にも数十台の車が玉突き事故をおこしていた。
消防やレスキューが到着し、鎮火にかかる。3人の乗った車は、トラックに押しつぶされたような格好になっていて、レスキューからは発見が遅れたことも原因だった]
[4度目の爆発が起こったとき、すでに車の中にも炎は入ってきていた]
「Parce qu'il va bien, ne pleurez pas.Une maman vous protege」
「ソフィー、パパとの最後の約束だ。いいね? いい子に育つんだよ。決して、教えた魔術で人を傷つけることのないように」
「Sophie, un papa et la maman ne vous oublient pas.Prenez le soin.」
[ぶつかったショックで、傷も負っていたが、それ以上に炎に巻かれたことが原因だった。
二人はソフィーの安全を確保することに集中した]
[やがて、5度目の爆発が起きる。
ソフィーは泣かなかった。ただ、二人の名前を呼んだ。次第に炎に焼かれていく二人を、その目にとどめながら、呼び続けた]
[二人は高熱の炎の中で炭化した。二人の魔術が切れた頃、ソフィーは助け出された]
ああもう、なんで勝手に行くんだこの街のこと判ってんのかなんて愚かなんだあのおえらぇをゎあっ?!
[ 毒づいている最中に話しかけられたどころかまくしたてられ、狼狽えまくる。]
な、なんだ君は突然なにを…て。
[ 慌てふためき振り返ればつい先程に見た顔。誰だ? とりあえず落ち着け。素数を数えろ、13579…。]
なんだ、ランサーと一緒にいた子か。ええと、つまりランサーのサーヴァントなのか?
安心しなよ、わざわざ戻る気はないし、そんな度胸もない。
で?
君は僕になんの用なんだい?
[事故処理は警察がしていたが、そこに魔術教会が介入する。どうやら、魔術師の手がかかった事故だった模様で、報道も抑えられることになった。
よって、ソフィーの名前は世間に出ることはなかった]
[ソフィーは炎の中で、感情を手放した。怖かったのか、悲しかったのかはわからない。ただ、ないほうがいい、と判断したのは確かである。同時に、記憶力も低下した。憶えていたくなかったのか、けれど。
炭と化した母の姿は、最初の記憶として残っていた。それを母とは認識せず。ただ、黒い世界として]
[しばらく、考えていたが]
今考えても仕方ないことだ。
何より、私がシャルロットを信頼しないでどうする。
その辺りも、話し合ったほうがいいだろうし、今はキャスターたちと協力関係にあるのだから、戦い方も変わってくるだろう。
[頭を振り、シャルロットを探しに地下へと向かった]
[書庫まで足を運び、扉をノックした]
シャルロット?
その、これからの作戦を考えませんか。
私はあなたがどれだけ強いのかをよく知らない。けれど、敵の強さがどれだけあるのかは感じ取ったつもりです。
どうやって戦っていくのか、作戦しだいで運び方がだいぶ変わってくると思うのですが。
[相手の狼狽ぶりに思わず笑みがこぼれる。
自分が優位に立っていると考えるとどんどん言動が図々しくなる。]
しばらく一緒に行動させてもらうって言ってるの。
お互いわからないこともたくさんあるでから不利にならない程度に情報交換しよう。
サーヴァント同士の会話とかわかった?
こんなとこで立ち話も変だし、どこか店でも入ろう。
あんたこの街の人間?だったらどっか案内してよ。
[男を追い立てるように歩き始める]
― 自室 ―
[ケネスは宗冬と共に、自室にいた。
宗冬は相変わらずテレビに見入っているようだ。]
やれやれ、昨日は散々だった……
[質屋に入れられた宝具を取り戻し、教会に行って挨拶が出来たのは良かったものの、質屋では刀に値打ちありと見た店主から、ゆずってくれないかと散々ごねられ、無駄な時間を過ごしてしまった。]
だいたい、自分の宝具を質に入れちまうサーヴァントなんているのかよ……つか、過去に1人でもいたのかよ。
[何かテレビに気に入った番組でも映っているのだろうか、膝を打って嬉しそうにしている宗冬を見ながら]
絶対こいつだけだろうな……
[と、すぐに確信できた。]
おい、居候。俺も無為に時間を使いたくないんだ、町を回るんでちょっと着いて来てくれや。
[番組を見るのを中断され、不服そうな宗冬を無視するとコートを羽織り、外へと出る。
とりあえず人通りの多い商店街へと*出ることにした。*]
うわ、ちょ、おい、なんか勝手に話進めてないかっ?!
[ いきなりな相手のペースに惑わせられる。が、すぐに平静を取り戻し。]
まあいいよ。情報がほしいのはこちらも一緒。願ってもない申し出だ。
オーケイ了解した。それとこの街の案内ね、まあそれなりに長く住んでいるから色々知っているよ。食事にはちょっと早いけどまあいいか。ついてきなよ。
駅前…よりはこっちの方が近いかな。
[ ぶっきらぼうに言って、商店街の方へと歩き始めた。]
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