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主よ……
私の行いは……
私が命を賭して国を救おうとした行為は……
[心の中が音も無く軋み歪んでゆくような感覚――
暗黒の影が纏わりつくように心が蝕まれてゆく――]
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を選択しました。
[ランサーとの会話を受け、あっさりと背を向ける騎兵と名乗る少女。と、なにやらぞんざいに扱われているそのマスターらしき男。
複数のサーヴァントに同時に攻撃される危機を脱したことに安堵しつつ、自分以外の聖杯戦争の参加者と出会えば必ずお互い命を奪うべく行動するものだと思っていた自分の意識とのずれを認識する。
そして以前もどこかで聞いた「何者かの介入」に関する会話については彼女はほとんど理解できなかった。]
前も言っていたけど、その「あるものから介入」って何?
[答えずにこの場から逃れる提案をするランサーに驚き返答する。]
あれだけすごい魔術を使った後だから相当魔力を消費しているはず、一対一なら戦闘になっても問題ないでしょ?
もしかして、まだ私を気にしているの?
さすがにランサーが一対一で対応していれば逃げることもできるし、自分の身ぐらい守れるよ。
[会話中にこちらを眺めるライダーのマスターが見えたがそのまま踵を返して引き上げていく。
お荷物扱いされているマスターという点で自分との共通点を感じる…サーヴァントの態度は全く正反対だが。]
シャロの誤解がすごい楽しいw
いいな、うまいなあ
シャロ大好きだ〜
リチャード君はリチャードと呼べるけど
ガトリングさんのことはなんてよぼっかなあ
「ごんべえ」と呼びたい衝動に駆られてるんですが
[食事を終えると、祖父母の位牌と、両親の写真が置いてある場所に向かう]
お爺様は私に、父や母がどんな人だったのか、何一つ教えてくれませんでしたね。
ただ、事故でなくなったと。
お爺様が私に流れるフランスの血を好きでなかったことは存じていました。
きっと、夢で聞こえた声は母のものなのでしょう。
何故、教えてもらえなかったのでしょう。お爺様の思う、立派な魔術師になるためでしょうか。
その為なら、肉親への情も何も、必要はなかったと?
何が大切であるのか、何故人には表情や感情があるのか、私には何一つわからない。
[言葉は淡々としたもので、責めるような響きはない]
……お爺様が、それらを全部私から奪ってしまったのではないことは承知しています。
ですが、「聖杯への願い」が私の中にない以上、私にはこの戦いに勝利する意味などありません。
お爺様が仰られていたのは「聖杯戦争への参加」だけですから、勝利までは含んでいなかったかもしませんが。
それとも。
私にこの戦いの中でその願いを見つけろ、ということですか。
[「あるものの介入」について詳しい説明を聞きたいし、ランサーなりの事情があるのかも?と考えランサーに従おうという気になる。]
まあいいや、「介入ってやつ」ここはランサーのいう通り引いてあげてもいいよ。
[交渉の余地があることがわかり、戦闘になっても問題ないとわかるとキャスターらしきサーヴァントに話かける余裕が生まれる。]
キャスター、うちのサーヴァントに感謝しなさい!!
さっきの戦闘で消耗したあなたが、ここにいたサーヴァントと戦闘にならないように追い払ってくれたみたいよ。
[あえてキャスターと呼びかけ反応を見つつ、冗談を言う。]
[昨日の戦いの後、声をかけようと思った2人は早々にその場を離脱してしまった為、その場でのんびりと休んでいた。]
あー…もう本気で疲れた。
[キャスターにとっては宝具こそ出さなかったものの、全力を出しての魔法のオンパレードだった。
水の支配に加え、岩・変化・風・召喚・封印の魔法の連続使用。
キャスターの持つ戦闘用魔法の7割は出したと言っていいだろう。
そう、それでも倒しきれなかったのだ。
相手がたとえ対魔力を持つセイバーだとしても、それはキャスターにとって屈辱だった。]
こんな極東の地じゃなかったらなぁ…あぁ、くそ!
[もしココがフィンランドであったら…彼は七大罪の一つである水龍すらも使役する自信があった。
それが全力でやっても水の騎士2人と来たものだ。
いや、数自体は増やせる…だが、それに反比例するかのように使役対象の力が落ちてしまうのだ。実戦に耐えうるスペックとなると二・三人となってしまうだろう。]
[そんな己の思考に埋まっている中、川原のほうから"キャスター"と声をかけられる。
どうも2人とも退いたと思っていたが片方はまだ残っていたらしい。
これが男からの呼びかけだったら無視するのだが、女であるなら応えないわけにはいくまい、てか止められても応える。]
呼んだかい、かわいらしいお嬢さん!
[水の上を猛スピードで滑り近づくキャスター。
その動きには全く疲れを見せていなかった。
いや、色々と補正が加わっているからなのだが、主に相手が女の為に。]
――マスターが言う通り、一対一なら、相手を撃破する事も叶うでしょう。
[少し沈黙している間に、マスターはキャスターに話しかけてしまったようだ。]
――何者かの意思。それは
ガイアの意思
[川の上にいまだ居るキャスターに目を向けた。]
[戦いを放棄するならば教会に。そう話は聞いたが、あの教会へと行く気にはなれなかった。何より、放棄することができないでいた]
魔術学校の寮に、初めて友人が出来ました。
彼女は、私を友人だといってくれました。でも、私にはそれを返すことが出来なかった。
彼女は、いろんな話を私にしてくれました。
ご家族の話、小さい頃の話、ご友人の話、恋人の話。
黙って聞いていることしか出来なかったけど、きっと彼女は「感情」がどういうものであるのか、私に聞かせてくれたのだと思います。
―― それは、聖杯に願えば私にも手に入るものなのでしょうか。
[欲求、というよりも、ただの疑問のように洩らす]
[自分に声をかけた女性に近づこうとするキャスター。
しかし、その間にサーヴァントの女性…現時点のキャスター視点でだが…が割ってはいる。]
む、そっちのお嬢さんも俺に用があるの?
戦闘とかそういうノリはいやだなー、女に攻撃するのっていやなんだよねー、むしろ微笑みながらお茶したい。
[さぁ、地雷爆発5秒前。
もちろん地雷を用意したのも踏んだのも自分である。]
―樹那川・土手―
[ソフィーに告げられて駆けつけると、地形が変わっていた。]
お爺ちゃん、派手にやったわね……。
[いきなり魔力を消費させられたことに対する恨み言を吐いてやろうと近寄っていくと、遠くから少女の声が聞こえた。
しかし内容まではわからない。
続けてキャスターが高速でそちらに移動する。]
こ、今度はナンパ……?
しかもあんな若い子たちと!?
やったね!お爺ちゃん!!
[元気な老人に振り回されつつ、ゆっくりと近付いた。]
[キャスターと呼ばれて自然に即座に反応する老人に、彼がキャスターであることを確信する。
同時にあまりにも自分の意図通りの結果に表紙抜け。
さらにランサーを女性だと思っていることに吹き出す。]
ぷ!!あはは!!
聞こえなかった?
このうちのサーヴァントあなたに気があるみたいよ。
[キャスターの間違いを特に訂正せずに微笑みを向ける。合掌。そして、]
――出でよ。
[ランサーの左手に何時の間にか、一本の槍が握られていた。セイバーと戦った時のような揺らめきは在らず、鋭利でぬらりと獰猛にひかる槍だった。]
[キャスターを見たまま右手を振るう。遠空を切る音が聞こえた。土手から近づく女性に向けて、チャクラ(戦輪)が投げられ、首を掻っ切る軌道で向かおうとする。]
[少女の笑い声が届く。]
盛り上がっちゃって、お爺ちゃんやるわね。
おーい、お爺ちゃーん!
[もう一人の人物が放ったものには全く気付くことなく、キャスターに手を振る。]
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