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……真剣だな。気持ちはわかるが。
じゃあ手伝ってもらおうか。
後で、部屋戻って、書いた紙持ってくるか。
[少し消したりしないとな]
[内心思うが其れは口にしない。]
[逃げ道確保の言葉だけは、しっかり聞こえた様子で。瞬時に目線はケネスの方へ]
ケネスさん。私もかなり方向音痴なので、屋敷内の探索、同行しても宜しいでしょうか?
[にじり寄る。気迫だけで人一人くらい殺せそうだ。]
[ナサニエルの迷うクチ?の言葉には、力いっぱい首を縦に振り]
えぇ、だからお屋敷の見取り図が欲しいんです!
[何故か力いっぱい頷いて]
……なんつーか。
[そんなに見取り図がほしいのか。]
[遠い目をした。]
あー、まあ。別に見取り図はかまわんが。
……ちゃんと尺度測らないとな。
[方角とかハーヴェイはわかってるんだろうか。]
[思うものの、力いっぱい迷うといいきる彼。多分無理だろうと思う。]
最初は迷うが、ちょっとすりゃあ、まぁ、なんとか。
[曖昧]
まぁ行動範囲絞ればそう迷うこともないだろ。
変な方に行こうとさえしなけりゃな。
[ひょいとまたクッキーをひとつ取り、ぱくり]
いやだって。ほら。
[思わず視線を肖像画に向けかけて、止まる。
見ちゃいけない、見たらダメだ]
ん、俺もわかる範囲は教えるわ。
中庭くらいまでは大分覚えたから。
[差し出した紅茶を飲む姿に微笑み。書庫の話には大いに頷いて]
あ、ナサニエルさんも本好きなんですか?
じゃぁ今度一緒に書庫、探していただけませんか?
私、ずっと屋敷内をうろうろしていたんですが、なかなか見つからなくて…。
[方向音痴同士がタッグを組んだら、それこそ悲劇が生まれそうだ。]
[力一杯頷くハーヴェイの様子に、ぱちくりと]
そんなに複雑怪奇なん、ですか。
この屋敷内って……
おれ、生きて帰れるんだろうか。
[真顔で食べ掛けのクッキーを見詰めている]
壁に左手をつけて歩けば迷わないとか無いかね。
[とりあえず呟いた。]
中庭の方か。未だ其方は見ていなかったな。
助かる。
[ギルバートの言葉に言って]
まあ二階部分あたり、大体見はしたつもりではいるさ。此方は。
[ケネスの言葉に微笑んで。これで迷わず書庫に行けるだろうと、力いっぱい拳を握る。]
書庫と玄関と、ホールの三箇所の道順がわかれば良いので、簡単なもので良いんですよ。
本が見つかったらさっさと退散しますのでね。
[その退散すら怪しいのだが]
ギリギリ死ぬ目って…。私だってそこまで方向音痴じゃありませんよ。ちゃんと今まで店と自宅の往復は出来ていた訳ですし。
それに…
[と、視線を部屋の隅へ向け、使用人を視界にとどめ]
変な所に行っても、ここならレスキューが居るでしょうしね…。
[しかしそれだけは願い下げ打と思いつつ]
[あたかも遭難目前のようなグレンの言葉に]
流石に屋敷内で死にゃせんだろ。
どっかに罠が仕掛けられてるわけでもねぇんだし。
迷っちまったら誰かに道聞けばいいんじゃねぇの?
[少し冷めた紅茶を空にして、ソーサーに戻す]
ハーヴェイにはそれくらいのものでいいんだな。わかった。
……書庫に行けるといいな。
[なんとなく無理そうだ]
[思った。口にはしないが。]
なるべくわかりやすく書いておこう。
目印になるものがあんまりないからな。まぁあと少し回ればどうにか作れるんじゃないかとは思わなくも無いが。
[ぽつりと呟くグレンの言葉に、申し訳無さそうに視線を伏せ]
いや…屋敷自体は…多分マトモ?だけどね…。
オプションが…。
[と、怖いもの見たさで肖像画。無言で視線を逸らして]
でもまぁ、大丈夫だよ。命の危険は…無いと…思う。
[何故かはっきり言い切れないままに]
まあ俺がほしいのは、そんな地図じゃあないんだがな。
誰にも見つからずに入れて、出られる場所。
アシつかねーようにしねーとなぁ。
[次いだギルバートの助言に気を取り直す]
……そ、そうですよね!
駄目だなあ、おれ、なんか、焦ってばっかりで。
[紅茶を一気に呷り、はふ、と一息]
うん、そうします。
ありがとう……ございます、ええと、ギルバートさん。
[にぱ、と笑顔]
ああ、俺は二階は全然見てなかったな。
しっかりした尺度までは覚えちゃいねぇんだけど、とりあえずって感じで大丈夫かね?
[ケネスの言葉に軽く首を傾げるようにして問い]
…壁に左手ついて云々っての、迷路の脱出方法じゃなかったか?
[うろ覚えの記憶を、ぽつり]
へ。オプション???
[思い切り浮かぶ、疑問符]
[ちらり、肖像画に視線を移しかけ、慌て戻す]
……あ、はい、うん。
[少し言葉を濁した青年に首を傾げつつ]
[ナサニエルの言葉に、やっぱりそうだよねと呟き]
ん〜…まぁそうなんだけど…。
下手に書庫の案内をお願いして、軟禁されて花嫁候補にでっち上げられても、それはそれで怖いなぁっと思ったりするんだけど。まぁ、取り越し苦労だとは思うけどね。
あと、パーティー準備で忙しいのに、部外者の私がって考えもあってさ…。
[と、自室にあるという小説に目を輝かせて]
じゃっじゃぁ暇つぶしに何冊か貸してくれないかな?
[本の虫が騒いだらしい]
二階からも外に逃げられそうではあったな。
窓の側に木があったり。
……逃走が必要にならないといいんだが。
[ぽつり。呟いた。]
まぁ尺度とかは、そこまではっきりしなくても修正効くしな。
問題ないと思う。
少なくとも。
あんたに頼むのが一番安全だと思わなくもない
[方向音痴たちを見た。]
……迷路みたいなもんなんじゃないか?
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