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―自室→通路―
[片付けを終えた所で端末にメールが届き目を通す]
……了解。
[聞こえないと分かって居ながらも返答すると部屋を出て中核部を目指す]
[脱出したらしき船員を確認し人員の不足の報告を上層部へ回し、幾つかの打診と共に補填人員の要請を――此処でも必要以上の仕事が増えている――して席を立ち、黒い手袋を順に両手にはめ軽く拳を握り具合を確かめる]
全ては、有限。
[不在者の部屋への無駄なエネルギィ供給を止める為、システムでは対処出来ない部分に関しては手動で行う他無く、床に片膝をついて床板と成っているパネルをゆっくりと持ち上げ、更に重厚な蓋を開けると、並ぶ制御板の一つ一つを静かに確認し、不在者の居た区域のスイッチを切っていく]
――…
[主の居なくなった個人スペースは闇が侵食し、脱出艇へと至る廊下は非常灯を残し照明が消え去り、船員の減り閑散とした船は益々不気味な静けさを纏う頃には、この処置に対する――表向きは食事制限に依り肉体の体温コントロールが難しく成っていくであろう今後に対応する為、不要なエネルギィ消費の削減と、裏では脱出艇への進入を抑止する心算かも知れない――上層部からの放送もあっただろう]
[気配と声に床に片膝ついた儘ゆっくりと顔を上げ、其処にラッセルの姿を認め緩やかな瞬き一つで迎え、制御板の蓋を閉めパネルを元に戻して立ち上がり、促す様にモニタへと視線を移し骨ばった指が盤面をなぞりながら、今し方行われた処置と是からの作業――不在者の穴埋めを可能な限りシステムに任せ、残る船員達の勤務時間を通常との誤差範囲内に収める為に、多少の組み換えが必要だと――を静かに説明し]
システムは、融通が利かない。
[呟きと共にモニタからラッセルへと向き直り、説明が伝わったかを確かめる如く暫く見詰め――良く見れば頬の辺りが若干痩せてきているのも見て取れただろうか――てから、何時も通りに緩やかに一つ瞬き]
自分の色は、見つかった?
[作業とは全く関係のなさそうな――本人の中では何かしら関わっているのかも知れないが――問い掛けに、ラッセルの答えを待つ幾らかの間を置いてから、作業へ取り掛かるべく席につくだろう]
[船内を適当に歩き、今のところ落ち着いているのが判れば煙草を一本だけ取り出す。とはいえ通路ゆえに火をつけることはなく。
取り出した一本を眺めながら歩いて、暫くして咥えればゆったりと足は自室へと。]
異常がないなら歩くのも無駄、か。
[と、一人呟いていつものようにロックもかけずに部屋に戻る。
椅子に座り一息ついたところで上層部からの放送が入るだろうか。
無表情なまま外の闇を見つめて煙草に火を点け、軽く吸って息を吐けば部屋には紫煙が立ち込める。]
―中核部―
ギルバート。
[手動でスイッチを落としている彼に声を掛け、説明を受ければ黙して聞き入り見つめられれば了承したと言う代わりに小さく頷く。問い掛けには]
…まだ。
[簡潔な答えと共に勤務に着く]
[胸ポケットからレーション―ギルバートから受け取った―を取り出し机の上に置いて、幾度か紫煙を吐き出せば無造作に煙草の火を消す。
そうして立ち上がりベッドに深く腰掛け、テーブル上のレーションを何となく見つめること暫く]
――オムライス、か。
[呟いた言葉にも意味などなく、全ての身体の力を抜くように、ふぅっと仰向けにベッドに倒れこみ、どこか人形のような瞳に色を宿さぬ表情で天井を見つめる。]
そういえば、何も食べてない――
[元よりそんなに食べる方でもなかったけれど]
我慢してるつもりはないけど、
……食べる気にもなれないのは何故だろう。
[チラ、と灰皿を見て]
――煙草のせいか。
[幾度か瞬けば満足したのか起き上がり、けれどイマイチ気乗りしない様子で自分のレーションを手にすれば一口かじる。]
……あとは煙草で充分。
[言えば、レーションを戻して煙草をもう一本取り出し火を点ける。
吐いた煙が部屋を侵食していくけれど、それもすぐさま掻き消えて。
ある程度休めば部屋にいる意味もなくなったのか、別段見回りでなくともふらりと部屋を出て行く*だろう*
[徐々に足場を削られて行く――或いは自分達で削っているのかも知れない――様な不安定な現状に、周囲の船員達の空騒ぎの声は、誰も居ないのに稼動している遊園地の如き狂気を帯びて響くか。
ラッセルの入室に漸く勤務から開放されるらしき船員は席を立ち、両腕を上げ左右に伸びをして首を振り大きな欠伸と労いの言葉を残し、疲れた面持ちで部屋を出て休憩へと向かうだろう]
そう。
[ラッセルの簡潔な答えへの返事も簡潔に、其の間も眼差しは必要な手順を踏まえながらモニタに映し出される文字の羅列を捉え、骨ばった指先は時折タッチパネルをなぞっていく]
このシステムは、何色だろう。
[ただ口唇から零れただけの呟きは問い掛けですら無く、背景が漆黒のモニタに映し出される数色の文字列を見詰め、また緩やかに瞬き作業を続ける]
−重力室−
[スイッチは無重力に。
ポニーテールは動きに合わせて空間を漂う。
咥えた赤いヘアピンで長い前髪をサイドに寄せて固定すると、自分同様に宙に浮かんだままのリモートコンソールの画面を慣れた様子で叩く。
相変わらず、船内の生体パルス総数のレスポンスの数は減る一方で、同様にこちらのアンバランスメッセージを拾える範囲内に他の船はない]
やれ、どうしたものかな。
[ゆらゆら無重力の中揺れながら、コンソールをたたくと画面が自然と船の外の風景を映す。
今日も宇宙は快晴のようだ]
[作業をしながらギルバートの言葉に答えるでもなく偶々聞こえた言葉への反応が声として出ただけの様に]
システムの色…作った者の色?
[どんな物でも製作者の個性が出るものだろうと―]
[元々食事はあまり取らない質だから食べ物が減ったところでそれほど問題があるとは思わなかったのだが、流石に一日にゼリータイプのものを一袋だけ、と言う日が続けば体はこたえるし、いい加減咀嚼力が落ちたような気がしてそのうち自分のあごがとても細くなってしまうのではないかと気になった指先が思わず元々細い顎をなぞる]
…顎が弱って歯が無くならないうちに、肉も野菜もまた食べたいもんだね。
[それほど困ったような様子もなく、のんびりした声でもうひとつ呟く。
困った、と]
[ラッセルから反応があると思って居なかったのか、不意に作業の手を止め其方へと顔を向けて、暫くは返事をするでもなく作業する彼の横顔を眺めてから、モニタへと視線を戻しゴーグル――机にホログラムを呼び出す同システムもあるが、擬似空間にキーボードを呼び出す今と成っては旧式の装置――をかけて、中空で骨ばった指を躍らせ始め]
製作者の色。
[色を探る様にかゴーグルをかけた儘に首を傾げ]
――…還りたいのか…
[其れは恐らく製作者に限らずこの船に乗っている者達――或いは脱出艇で脱出した船員達も含め――の願いだろうけれど、ポンと中空を叩きシステムの書き換えが開始されるのにゴーグルを外し、再びラッセルへと向き直る]
後は、自動的に書き換えて呉れる筈。
[労いの言葉までは無いけれど幾らか穏やかな声音で告げ]
[コンソールで室内の重力を徐々に通常へと戻していけば足はフロアへと降り、コンソールは落ちる前に脇に抱えられ、波のように広がった長い髪も重力に任せて馬の尾のように下へと向かって垂れ下がる。
それからぐーっと伸びをすると、髪を揺らしながらセンターフロアへと向かう。
中核部を通り過ぎて船首先端の自分のエリアへと向かおうとしたところで作業をしている姿を見かけて]
おや。思ったよりも人間残ってんだね。
[挨拶がてらいきなりぼやく。
船が壊れる直前、このあたりは右を向いても左を向いても作業クルーが目に入るなんていうのが当たり前だったような気がした]
…出来れば。
[地球に帰れば、父とも再会出来るのだから―
終了を告げられ]
そう…自分は戻る。ギルバートは戻る?
[問いかけた所で別の声が聞こえ]
コーネリアス。
[会釈を返す]
Hello?
[自分の存在を認めたラッセルに、ひらっと手を振って]
お前ら、二人とも残ってたのね。
ちょっと意外って言うか、らしいって言うか。
[他の面子はどうなのだろう。
あえて口には出さないけれど、灰色の瞳は問いかけるだろうか]
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