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牧童 トビーは、隠者 モーガン を能力(襲う)の対象に選びました。
牧童 トビーは、藪医者 ビンセント を投票先に選びました。
隠者 モーガンは、藪医者 ビンセント を投票先に選びました。
―― Utopia/Closed x Morgan's Space ――
ああ。まるであなた自身のようにこの流星は歪んだcodeに満ちている。――哀れな事だねえ。
[どれだけの時間が経ったのか]
[交響曲の調べが静かに流れる。小川のせせらぎのように緩やかに同心円の光として流れてゆく。指揮者を中心に半円を描く88の鍵盤は、Podium(指揮台)のように。]
歪んでいるのは。
[流れる光の同心円に従い、ジリジリと下がっていく。]
テメェだけには言われたくねェな。人のこと言えねェだろ。
[トライデントの先から、新たに複数の霊魂。
光とは逆の波紋を描き、流れていく。]
[左手の指をばらばらの方向に]
[黒と白の鍵盤を鳴らす/触れていない鍵盤の音]
今更の事を言われるとは。
褒めないでくれるかい。
だけれどね。
歪んだcodeも正しいcodeも等しく愛しているよ。
[戦場の場は拮抗する力の中心だけではない]
[至る所で隙を互いに狙ってもいる]
同じく、人もAIもね――…‥。
[此方が解析したと同じく彼方も解析されている事だろう]
フンッ…ならば、全力で俺を愛するんだなッ!!
[次々と感じられる「新手」の気配。
子宮より赤子が産み落とされ続けるが如く。
かつ消え、かつ結ぶ泡沫が如く。]
見えたッ!それが「子宮」かァッ!!
[第八<ホド>の後方から、霊魂が降り注ぐ。
鍵盤に向かって、怨念の流星群。]
愛した結果が
輪廻
[澄んだ美しい音を奏で88の鍵盤は呆気なく崩壊した]
[黒鍵/白鍵][宙に舞い、星が砕き、Dataの残骸は弾け、痕跡すら残さずに消え果てた]
―― bravo.
[霊魂の雨を回避しながら惜しみない拍手を送る]
――Mundane/中央部・あるビルの一室――
[工具を磨いて元の場所へと仕舞う。少し窮屈になったが、入らないことはない。手足の具合を確かめて、地図を見た。今のものと、記録されたものを]
動いてる……。どこに?
ま、いっか。なんにしても、エネルギー補給しなくちゃ。
[ポーチから携帯食料を取り出し、口へと運ぶ。フルーツの香りと、ゼリーの舌触りが心地よく]
──Central Tower/Basement (電波塔/基底部) ──
クソッ、駄目か……管制室まで行ければ楽に、と思ったんだが。甘かったな。代わりになる物は――
[辺りに素早く目を走らせる。非常用の連絡回線を見つけ、小型タップと携帯用端末を取り出した。ケーブルをバイパス接続し、アカウントハックによるシステムへの侵入を試みる]
── 理想郷<Utopia>/遊園地 ──
[Underには、旧世界を模した今となってはそれが何であったのかまったく見当もつかないPGM、廃墟郡が多数存在する──。
メインキャスト達の去った遊園地は、何故か誰かに啜り泣きが聴こえて来そうな錯覚に陥りそうな、言いようの無い寂寥感に満ちていた。
セシリアは、散らばる紙くずの中から、チケットを拾い上げる。]
ショーは終わった…のか。
グランギニョル(残酷劇)──?
[ショーの存在について口にした時のヴィンセントの暗い囁きを思い出す。ゆっくりと瞬き。]
── 理想郷<Utopia>/Closed:Morgan's Space ──
[マーシュ邸のガレージで、唐突にヴィンセントの車の後部座席に現れたように。]
ヴィンセント・キャロ。
センチメントの季節はもうおしまいですか?
[受動的防御PGMと攻撃性能動的防御PGM]
―― Möbius Ring & φ
[片方は、輝く捩れた三角形(トライアングル)の帯を指揮者の周囲に展開し防御を。片方は、輝く粒子で出来た渦/螺旋、黄金比率の矩形に従い内へ内へと全てのPGMを巻き込み、使用者に到達出来ないようにするPGMである。無限の渦の中に巻き込まれるのだ。それは、無限の渦≒相手のPGMへ高負荷を引き起こすものでもある。]
[φがMorganへ向かい、放たれた。]
― 理想郷<Utopia>/Closed:Morgan's Space - 車内 ─
[当然のようにその場にあった少女の姿に、男は微笑みかけた。
センチメント。
sentimental bus――
このバスの名前は少し物寂しさを帯びていると感じながら。]
――やあ。
ちょうど夢を見ていたところだよ。
[そうして、笑った。]
そういえば、前に会った時、聞いてみたいと思ってたんだ。
君は夢を見るのかなって――
[侵入の直後、サイバーアイの視界を覆ったのは頑強な防壁。
研磨された花崗岩のような、微細な罅の一つさえ見当たらないセキュリティが圧迫感さえ漂わせて立ちはだかっていた]
コイツは……さっすが、だな。
[思わず、音のしない口笛を吹く。が、一度目を瞑って、口にした]
……いや。こんなところで時間を食ってるヒマは無いんだ。
[呟いて、侵入設定を没入(ダイヴ)へと切り替える]
―→ Closed/Central Tower (専用領域/電波塔) ──
[馬に乗った騎士の姿をした光が向かって来る。
手に持つ槍が、「怪物」の頬を掠める。]
チクっとしたくらいだぜェ…だが痛ェ。
痛ェよォォォォォォォ!!!!!!!
俺、生きてるぜェ!痛みこそ実感だァッ!!
[光の騎士ごと、φを刺し貫く。
渦がトライデントを巻き込もうと。]
キくぜェ…最高の痛みだァ………。
[紅い火花を散らしながら、狂喜にむせぶ。
Siva―「破壊」の槍
巻き込みが減衰し、騎士の背中から
霊魂の柱が第八<ホド>に向かって伸びていく。]
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