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[何時も使用人や召使の一人は居るだろう広間。
何故か今日は一人もおらず]
待つしかねぇ、か。
[誰か居れば居所も聞けただろうに、とぼやいて]
[其処へ、聞き覚えのある声]
よっす。
何だ、二人一緒だったのかよ?
[ケネスとハーヴェイの様子に小さく笑った]
正確には見合い会場までの隠し扉だな。
実は屋敷以降の逃げ道はクインジーと協力することになっているが、バラバラになると面倒だし途中に仕掛けもかなりある。
どうも使用人どもには感づかれてるようだから、早々にお暇することにしようぜ?
[囁かれた言葉に、小さく笑って]
脱出口ね、お疲れさん。
すごいもんだな。
……まあ、其処まで警戒はされないだろうさ。
[口元をゆがめ]
そうだな。早めにお暇しようぜ
ということで、俺についてきてもらいたい。
道順と暗号と入り組んでるから少し面倒なんだ。
それじゃ、行こう。離れるなよ?
[...は一昨日念入りに下見をした仕掛けを次々に解いていくと、暗い地下道へ。その道は他の地下道とは違い整備はされていない。放置された道のようだ]
ついた。ここだ。クインジーたちも向こう側に居る筈だ、合流したらさっさとおさらばする。
おいていかれるなよ?
[とりあえず、アーヴァインの指に嵌っていた目当ての指輪を抜き取り、]
悪いが残りのチョーカーとイアリングの保管場所まで一緒に来て貰おうか。爺さんも一緒にな。
[とアーヴァインに笑いかけ]
ボウヤたちはそこで伸びてる奴を牢ん中に放り込んでくれるか。
それが済んだら一緒に行こう。ここを出るんだ。
わかった。そっちだな。
[ナサニエルの後をおいつつ]
[気を使われたくないといわれたのは、わかるけれど。]
[矢張りハーヴェイを気にして。]
[...は奇妙な暗号で書かれた「見合い会場従業員通路」の鍵を取り出すと、一気にまわした。
とても重い鍵だったけれども、何とか一回転させると、とても重い、しかけが回る音がした]
向こう側の連中、いるか?
出て来い、行くぞ!?
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