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血………か。
まあ、そりゃあ動物としての本能を考えれば、当然って感じもするがな……。それだけ血が絶えやすいのか、俺ら「同族」ってのは。
ふぅん………
だけどさ。いざ「血に目覚め」てみて思ったんだけどな。ギルバートからは……なんつーか、こう、俺とは比較にならないくらいのギラギラした強さを感じるんだよ。……油断したら焼け焦げて死んでしまうくらいの、強烈な生命力ってヤツだ。
さっきネリーが「私の方がディープよ」ってな話してたけど、ギルバートの前じゃあ俺らはどっちも極めて"shallow"な気ィすんだよね。
[私の目には見えなくなって行く光に、眩しそうに手を翳して、]
──…ミッシェル叔母さん。
ありがとう…。
[あたたかい、光だ…──。
見えなくなったそれも、目の前でハーヴだと思える光も。
私はハーヴにゆっくりと首を横に振る。]
もう思い出してしまったの。
ハーヴ、あなたが私をナイフで刺した…。
……どうして、なの?
[私は手元にあるナイフの切っ先に目をおとす。]
[シャロは知っていた。あの夜のこと。
ギルバートに出会わなければ彼女を手にかけることはなかったのかもしれない。
しかし全て自分が過去を断ち切れずに起きた悲しい衝動だった。
誰のせいでもない。自分が負うべき罪だったのに]
…俺が…狂ってしまっていたから…
[ぽつりと呟く声は届いただろうか]
アンタらは正確に言えば同族じゃあない。
「目覚めた」と言ったところで、人狼の能力を完全には持ってない。多分今後も持てない。
その力をいくらか使えるだけの、人間に毛が生えたみたいなモンだ。
俺と比べたら、大人と子供みたいな違いがあるんだよ。
[肩を竦めてみせる。
その言葉は完全な真実ではないが、嘘ではなかった。]
ハーヴが、狂う?
[涙は目尻に溜ったまま。
私は何時大声で泣き出してしまうか分からない。
ハーヴを恨むと言うよりは、呆然として分からないといった感情。ううん、叫んで罵倒したいのかもしれない、本当は。
内腿を流れる感触が心地良くて、同時に厭わしくて。
私は、ハーヴの口唇がそっと触れた、あの時間には私達が戻れない喪失感を噛み締める。]
………やっぱりか。
[ふぅむ、と納得して頷いた。]
俺はただ単純に、人が殺された時に幻覚見る程度で、お前みたいな牙があるわけでも無いしな……。
それと、お前……
……そう、狂っていたんだよ。
この村の成り立ち、そのものからして。
[肩を辣めるイメージ。“彼”の声は聞こえてこない]
僕たちは、僕もシャーロットもハーヴェイも、厳密に完全な意味での人間じゃなかったんだから。
…どうすっかなあ……
……なぁ〜
[ハンドルに頭をつけて、しばし煩悶する。
ギルバートが今町で起きている数々の怖ろしい事件の中心人物であり“怖ろしい存在”であることは確信めいた実感があったが、ナサニエルやネリーは果たしてどうなのだろう。]
このまま行ったら、飛んで火に入る夏の虫か?
……せめて、様子くらいはわからないかな。
[自宅の中を訪れる前に、三人の関係について多少手懸かりめいたものが得られはしないものか――。
くしゃくしゃと髪をかき上げると、思い切るようにゆっくり立ち上がった]
同族は数が少ない。同族同士の結び付きからは滅多に子供が生まれないからだ。
人間や、人狼の血を引いた「血族」との間では普通に子ができる。
だが、そうやって生まれた子も人狼として生まれる子は稀だ……殆どが人間と変わらない、人狼の能力を持たない「血族」になる。
でも、血を絶やさない為には人間を娶るしかない。
結果として世代を経るごとに血は薄まるばかりだ。
[この説明も飽きるくらい「先祖帰り」たちに聞かせてきた言葉だ。]
人じゃないものが人のふりをしようとしても、必ずどこかで歪んでくる。
人間とほぼ同じ、は人間そのものじゃない。
ヘイヴンが出来た理由。小さな町の中で繰り返し重ねてきた血の交配。狂わない訳がないさ。
[視野を閉ざす。僕の首を掴み上げて高く笑うウェンディの声を思い返した]
同族は子が生まれ難いんでね……
人の中に紛れた、同族の血を引く人間……「血族」からたまに生まれる先祖帰りの人狼を探して、そいつを迎え入れて補ってるんだ。
俺の役目の意味が分かったか?
うん……
だから、君を殺した……
[言葉少なく、ただそう答えるのみ。
背中の傷を見られ、彼女の問いかけに返したことは自分過去を暴く扉を閉める為の自己防衛。
それだけ、だった。]
もしかしたら――。
歪みを煮詰めていくため、だったのかもしれない。
限界まで引き絞った弓から矢を放つように。たわめられたバネが一気に元に戻ろうとするように。
[私は黙り込み、ゆっくりとガラスの柩が置かれた台座に近付き、
並んでいるディルドのうちのひとつを手に取った。]
……………。
―ナサニエル自宅そば―
[なにげない風をよそおって、家の周りをゆっくり巡る。
話し声など容易に漏れ聞こえてきたりはしない。
家の中には人の気配があり、何かを話しているらしいくぐもった音が遠く響いているが内容までは定かではなかった]
『盗聴器とか、ねぇんだよな……』
[このままでは、どう見ても不審者だ。
私は諦め、正攻法でアプローチすることにした。
玄関に回ると、一呼吸し、ノックする]
ナッシュ。いるかい?
……なんとなく……は、な。
[煙草をふかし、呟く。]
もしそいつらの間に子ができたら、「血族」の血はすこしだけ濃くなる。で、その子ども達の間に子どもができたら、さらに「血」は濃くなる……。
ひどく気の遠くなる話だが、長い時間をかけてそれを繰り返せば、やがて「強い血」を持った同族ができあがるな……あくまで、理論上は。
[ギルバートを見て、言葉を放つ。]
「同族」の数を増やして、その「確度」を上げれば、いずれ……
ハーヴ。
あなたが狂う理由が分からないわ。
[私が手に取ったディルドに刻まれた名は、リックのもの。
私は沸き上がって来る得体の知れない負の感情にまかせて、それを床に思い切り叩き付けた。そして、パパが履かせてくれた華奢な白いヒールの踵で、それが砕けるまで踏みしめる。
行為とは対照的に、私の顔からは表情が消えてしまっているに違いない。]
殺された私にも、話せない理由って何…?
あなたの所為で、こんな風になってしまったのに。
私はもう…──……、
[人形のようだといわれた事の有る無表情は、言葉を紡ぐうちに凍り付いたような引き攣った笑みに変化していた。
もうひとつ、形状から誰のモノかを理解した上で、ディルドを私は手に取り、ハーヴェイの目の前の台座に腰掛けた。]
それと、ネリーが言ってた、お前の………
―――コン、コン、コン。
[ノックの音が聞こえた。]
……誰だ?こんな時間に。
[ナサニエルは、玄関の扉を開けた。]
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