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[最初に人を殺したのは修道院で。それも依頼ではなく、私怨。入ってすぐ年上のシスター達に苛められ、それがエスカレートして背中に火をかけられた。彼女らはすぐ消せるからと高を括っていたらしいが、それはすぐに燃え広がり、背中に大きな火傷の跡が残った。その場で私はある香水をぶちまけた。死を誘う毒香水を──]
[彼女らは全身の血を体の穴という穴から噴き出し、即死した。翌日他のシスターに死体が見つかっても、あまりの死に方に変死扱いされ、自分に疑いはかからなかった。心の奥でほくそえんだ]
[元はと言えば表の顔を得るために潜り込んだ修道院。人を殺すことを生業とする自分に、罪悪感なぞ無かった]
[ソファーから立ち上がって、きょろきょろと室内を見渡す]
そっか、治療箱は流石に個室にはないのかなぁ。
広間に行けば、確か昨日ステラさんが持ってきてくれたのがあったはず……
[ちら、と浴室の方に目を向け
ナイジェルがシャワーから出たら、広間へ誘おうと。]
[青の少女の言葉に頷くも交わらぬ視線は微か揺れ、服を着て浴室を出る少女を見詰めて、扉が閉まれば頭からシャワーを浴びて、降り注ぐ透明が掌で微かあかく染まるのを眺め、ふるふる首を振って頭も身体も厭なものも一緒に洗い流すかの様に洗い流し、鏡の中の自身を見詰め――瞬く]
「私は、セシリアじゃ、無い
でも、私は――」
[映し出される傷の塞がりきらない胸元を濡れた指がなぞり、鏡の上を水滴が伝う]
「セシリアは、私を、傷つけ無い」
[部屋へと持ち込んでいた傷薬はもう殆ど無くなっていて、胸元の傷だけは治療して、選び取った深いワインレッドのワンピースを纏い部屋へ戻り、ソファに青の少女の姿を見止めて歩み寄り、首を傾げ生々しい傷の残る手をそっと差し出し]
「御飯、食べに、行こう」
[厨房で紅茶を淹れ、広間へと足を踏み入れれば先客が居て]
ぁ……こん、にちは。
[昨日のローズマリーの笑みを思い出す。背筋が凍りそうな笑み。若干、身体が強張った]
[浴室の扉が開く音に振り向く。
先程も見た筈だけれど、ワインレッドの衣装に身を包んだ菫色の少女は、儚い程に綺麗で。一寸見惚れるように言葉を失うも、掛けられた言葉と差し出された手に、笑みを浮かべて頷く]
うん。もしかしたら誰かいるかもしれないし、ね。
[彼女の手の傷に触らぬよう、そっとそっと柔らかく差し出された手を包み、二人、部屋を後にし広間へ向かった]
[深酒が過ぎた後独特の頭痛にこめかみを押さえて。
室内の惨状に溜息を一つ。]
……夢じゃないあたりが一層頭が痛いな。
[散らかした後を適当に片付けて。
刺さったガラスを引き抜けば傷口はまた新しく広がり。
それも適当に片付けてしまうとふと、紙に書かれていたことを思い出す。]
そういえば人かそうでないかを判別する薬が云々とか……
一体何処にあるんだ?
[無論、それが人体に何らかの悪影響を及ぼさないとも限らないが。]
[男の髪を撫ぜながら、考えごとでもしていたのか、ステラに声をかけられてからはっと顔をあげる。そしていつものように微笑み]
こんにちわ。
[ステラの持つ紅茶を見て、そういえばこれを飲みに来たんだった、と思い出すもどうでもいいような気がして、昨日のような雰囲気ではないいつもの無関心な表情で、座らないの?と促す。]
[依頼の斡旋をしていたのは、修道院の老齢のシスター。彼女を通じて富豪や邪魔者を消したい者が私に依頼してきた]
[そう、修道院とは名ばかり。そこは暗殺専門の組織だった。何も知らない普通のシスターも居たが、半数は契約を結んだ暗殺者。私を苛めたはどちらだったかは知らないが]
[依頼を受け、何度も、何人も、いや、何十人も殺した。私の使う物を知るシスターは、実験用としても人を用意してくれた。そこでも、何十人も殺した]
[罪悪感なんて微塵も無くて。ただただ、人を殺した]
[生乾きの髪は束ねられ、左頬は微かにあかかったかも知れないが、前髪もあげてしまえば、視界を遮らず良く見えるのか、青の少女が笑むのに眩しそうに眼を細め、頷いて優しく包まれる手を握り返し、広間へと向かえば先ず男の脇に女が居るのを見止め、未だ何かをした訳では無い様子にゆっくりと瞬き、修道女の姿もあるのに幾らか安堵して]
「こんにちは」
[周囲にお辞儀する]
[ローズマリーがいつもの様子に戻っていることに少し安堵の息を漏らし。席を勧められれば頷いてソファーへと座る]
………。
[それでも何だか言葉が出なくて。ふとローズマリーの横を見れば傷ついて眠るナサニエルの姿]
…昨日、あの後何かあったのですか?
[ナサニエルに視線を向けてから、ローズマリーに訊ねた]
[思いのほか、広間には人の姿が合って。
ローズマリー、ステラ、そして眠っているのはナサニエルか。]
皆さん、こんにちは。
[ナイジェルに続いてぺこりと頭を下げた。
昨日と、そう変わらぬ雰囲気。
けれど何処かが違う。――あの綴られた文字は皆の記憶に。]
[ナイジェルとシャーロットの姿が見えれば「こんにちは」と会釈を返し]
丁度良かったですわ。
紅茶、如何?
[出来るだけいつものように微笑んで。用意していたティーセットを指し示す]
[シャーロットとナイジェルが入ってくると、髪に触れていた手を離し、軽くあげる。]
こんにちわ。お加減はいかが?
[昨日は気にもしていなかったのに、シャーロットへ向き直って一言。ナイジェルをチラリと見れば、今はナイジェルか、などと思い。
問いかけるステラには一拍の間をおいて]
外に出たみたいよ。
警備兵を全部倒して、ゲームを終わらせようとしたみたい。
[馬鹿ね、と言うその顔にはいつもの笑みは浮かんでいない。]
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