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[ある部屋の前を横切ろうとして、中から小さな物音を聞く]
……?
[誰か居るのだろうか。それとも何か別な──? 左手を腰の何かに手をかけて、若干警戒しつつドアノブを回す]
…牧師様?
[そこで見えたのはいつもの牧師服ではないルーサーの姿。驚いたような、しかし安堵した表情を浮かべ左手を体の横に垂らした]
[扉が開く音に一瞬内ポケットへと手を伸ばしかけて。
開き始めたドアの向こうに揺れる金髪を認めれば手を下ろし。]
……シスターですか。
おはようございます。
[微笑むとモルトの瓶を棚に戻し。]
こんなところで如何しました?
おはようございます。
[改めて挨拶し、部屋の中へ一歩踏み出す]
ここから何か物音がしたような気がしたので…。
私達以外の何かが居るのかと思いましたの。
[それから部屋の中を見回し、感心するようにほぅと息を吐いて]
こんな場所もあったのですね…。
私にはあまり縁のない場所ですけれど。
……ああ。すみません。
客室では無い様子だったので、気になりまして。
私たち以外には誰もいないと思いますよ。
[カウンターから出るとスツールに腰掛け。]
……広い屋敷ですからね。
このような場所が設けられていても不思議じゃないですが。
それにしても贅沢なことで。
やはり居ませんのね…。
ネズミくらいは居るかとも思いましたけれど。
[小さく笑って。ルーサーの全身が見えれば「服、似合いますね」と微笑んで]
本当に贅沢。
使っている客室の家具や調度品も、広間に置いてあるものも。
使うのが勿体無いくらいですわ。
[目端にピアノが見えれば歩み寄り、カバーをあげて鍵盤を一つ押す。ぽーん、と言う音が部屋に響き、耳に余韻を残しながら消えていく]
まぁ外にも見張りがいますし。
よしんば忍び込んだ他人がいたとしても、逃げられないでしょうよ。
……ナサニエルには「ただのおっさん」と称されそうですけど。
[軽くシャツを引っ張ると苦笑を浮かべ。]
……まぁ確かに囚人には過ぎたる贅沢ですね。
それを自由にして良い、という彼は何者か。
[アーヴァインの言葉を思い出し、腕を組む。
ピアノの鍵盤が一つ音を弾くのに視線を向けて]
……弾けるなら弾いても構わないと思いますよ。
この館からは逃げられない…。
牢獄も同然。
でも牢獄よりは、自由。
[ぽつりと言葉を漏らして]
忍び込んだ人が居るなら、外に出たところで見張りに捕まって終わりそうですわね。
[ナサニエルからの酷評予想を聞いてクスクスと笑いを漏らし]
私とて、修道服を脱げばただの女性ですわ。
他とさして変わらない──。
[変わらない。本当にそうだろうか。否、変わらないなら、こんなところには居ない]
…物好きな富豪、でしょうね。
[アーヴァインの正体はそのくらいしか印象がつかず。弾いても構わない、との言葉にはそちらに視線を返して]
弾けると言っても、讃美歌くらいしか弾けませんわ。
……拘束されないだけ、有難いですよ。
[ステラの呟きに、そう返して。
カウンターの向こうからグラスとシングルモルトの瓶を取ると]
……では今私の目の前で修道服を来ていらっしゃらない貴方は。
ただの女性、ですか?
[彼女とて囚人――ただの、ということは有り得ないだろうが。
琥珀色の液体をグラスに注ぐと、ピアノを見つめて]
弾けないよりは、マシでしょうよ。
私は賛美歌ですら、弾けませんから。
[呟きに返って来た言葉には小さく頷いて]
…見た目だけ、かもしれませんわね。
[視線を下に向け、ゆるく首を横に振り。ピアノの前に座れば気を落ち着かせ、鍵盤に指を滑らせる。部屋の中に賛美歌の曲が響き始めた]
ただの女性──。
一般的な女性と言う意味なら、私は生まれた時から一般的な女性では無かったわ。
”普通”に憧れたことも無かったわね。
[賛美歌を弾きながら、ぽつりと呟く]
[ソファに横たわったまま空虚な色を宿した瞳。
遠くの部屋で響く音。
少しの間、静かに音に耳を傾け、むくりと起き上がる。]
……。
[流れる旋律は自分には到底縁のないもので、2,3回瞬きをすれば立ち上がり、自室と決めた部屋へと歩みを進める。]
[ほどなくして目的の場所へ到達し、着ていた服をベッドへと放り投げればシャワールームに入り、コックをひねる。
鳴り響くピアノの音。
熱いシャワーを頭から浴びて、気持ちよさそうに*目を閉じた*]
[ステラが緩やかに鍵盤の上で指を躍らせる様を見つめて。
グラスを揺らすと、小さく笑む。]
……私とて、同じことですよ。
牧師の格好をしていますが中身まで牧師とは限らない。
[生温いアルコールが喉を刺激する。]
一般的、というのはどういう定義で、でしょうね。
少なからず性別という定義であれば貴方は普通の女性でしょうよ。
[境界線は何処だろう、と。
以前にも考えたことを頭の片隅に置いて。]
[同じ。そうだ、この男も自分と同じ囚人──]
格好と中身が同じ人は、然程多くないでしょうね。
私達に限らず。
[世の中全て、外見と中身が一致するものは少ないだろう。確信にも似た心持ちで賛美歌を*引き続けた*]
普通の定義は、難しいわね。
己が普通と思えばそれが普通なんだもの。
[だからこそ他の”普通”には興味が無くて]
…もし、私が性別的にも普通の女性じゃなかったら。
牧師様は驚くかしら?
……人は見かけに騙されますからね。
外面を取り繕えば深みまでは判らない。
……多かれ少なかれ、皆取り繕うものでしょうけど。
[自分程ではないにしろ、と内心で付け足して。
流れる賛美歌に目を細める。]
……仰る通りで。
[心持皮肉っぽい笑みを浮かべると、
その後の言葉に少し思案して。]
……そう言われたら、まぁ幾許かは驚きますね。
それが本当の話なら。
残念ながら嘘よ。
性別だけは、正真正銘一般的な女性。
でも、それだけ。
[クス、と小さく笑って]
境界線なんて全て曖昧。
性別にしても、身体がそうでも心が違う場合だってある。
まぁ、私は、どちらも女性だけど。
[一応は、と付け加え]
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