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[僅かに鼓膜を震わせるギルバートの呟きは聞き取れなかった。イザベラに次ぎ、そのまま食料庫をあとにして脱出艇収容室へ向かう]
…脱出ポッドの使用状況を確認に来た。
出入りした人のリストを見せて。
………。
[そんなもの無い、と言う相手に冷たい一瞥をくれて]
呆れた……。
一機ずつ調べるから手伝って。あなたはそっちから。
わたしはこっちから調べるから。
[溜息をついて並ぶ脱出艇を端から調べてゆく]
[セシリアとイザベラの遣り取りを視界の端にとらえつつ、
ギルバートが瞬きを返す様を見つめて、思案の色を読みとってか視線はその唇に。]
……―光。
[微かに聞こえた音と唇の動きと。
水を一口二口と飲む様子を見ながら思案し、
視線を追って室外を見遣る。]
闇は光に寄り添うだけ……。
[つい先刻交わした会話の一部を復唱。
さして今はなかったのか視線を彼に戻し、首を傾げた。]
グリーン…グリーン……グリーン、これもグリーン。
[多数ある脱出艇を指差し確認してゆく。まだ報告の段階ではない。ここまでは全て使用可能となっていたが]
………レッド。
…協調性の無い人…。
[呆れた声で一言。
しかし一機とは限らない。それからもチェックを*続ける*]
[食料庫に背を向けるイザベラの気配にゆっくりと視線を移し其の背を見詰めながら、直ぐ傍で通達を行うセシリアの肉声と放送の音声のと、去って行くイザベラの荒い足音とが混じり鼓膜を震わせるのに緩やかに瞬き、去って行くセシリアの背も見えなくなるまで見送り、ナサニエルへと向き直る]
闇と光の違いは?
[首を傾げるナサニエルに更に問い掛け、先程まで闇を移し込んでいた紫苑の眼差しは、ほんの刹那だけまるで其処に答えを探す如く彼の瞳を覗き、直ぐにまた瞬き己の向けた視線を遮る]
少し、休む。
何かあったら端末に連絡して。
[非常事態故に常より幾らか「まとも」に頭を働かせ、他者と支障なく会話をしていた分の疲労を払う如く、緩やかに被りを振り
寝ても醒めても其処に在る、とナサニエルの傍らを通り過ぎながら呟き、足音の無い常と変わらぬ雲の上を歩く如き足取りで*自室へと向かった*]
[自室へと戻り手早くシャワーを浴び終え、首からタオルをぶら下げた儘に――ナサニエルに指摘した割りには髪は乾いていない――ベットへと横たわり、天井の照明を見詰め続ける]
あそこは――…光しかない。
[清潔な白を基調とした病室の手術台の上へと光の交わる記憶が呼び覚まされ、其れ以上を思い出してしまう前に緩やかに――けれどきつく――瞼をおろした]
[通信も肉声も脳内に染み渡らせ、吐息をこぼす。
去っていく彼女らを見送れば、彼からの問いかけ。
――常とは違う瞳の表情に微かに興味を寄せ、
けれどすぐさま消えたそれに一つ瞬く]
……考えとくよ。
[色々あって疲れたのだろう、休むと言う彼を引き留めはせず、しっかり休めと声を発した。
去り際の呟きに頭をぽんぽんと叩けば、ひらり、手を振って見送る。]
了解。特に勤務は無し。
[頷いてナサニエルと共にイザベラについていく。途中すれ違った怪我人は一瞥するのみで]
―廊下→食料保管庫―
[セシリアとも遭遇しそこで更なる情報を経て3人を見送った後]
ナサニエルはどうする?
特に今しなきゃならない業務はないし、な。
情報の整理はしたいが見回りもせんとな。
[思案気に宙を眺め、ゆっくりと*歩み始めた*]
そう。自分も見回る。船長を見つけたら要連絡。
[共に保管庫を出て途中で別れて歩くか]
…どうして出ない?責任者としてどう考えてる―
[小さく愚痴の様な疑問を呟きながら]
[自室の重力制御装置を切り室内を無重力状態にして、飲み掛けのボトル片手にベットを軽く蹴って、天井が近付けば手で押し戻し、其れ等を繰り返しながら宙を蕩揺い、口の開いたボトルから零れた水が傍らを漂うのを見詰めている]
――…
[真面目に処置しなかったらしき頬は幾らか腫れたけれど気に留めた様子も無く、水を飲むにも些か口を開き難いのに気付いて漸く怪我を思い出した程度だろう。
其の身が簡素なベットに受け止められる頃、何時の間にか手放したボトルも宙に舞う中で、揺らめく水を透かす照明の光を腫れた頬に受けながら、浅い眠りに*落ちていった*]
―夢―
[真っ暗な闇の中で掌から指先へ伝う生暖かいぬめる感触を払い、飛沫が弧を描きながら地面へと落ちて行く――雫の一粒一粒が地に叩き付けられる微かな音すら彼の耳には届いていた――感触に緩やかに瞬き、彼以外の誰も立つ者の居なくなった場所に立ち尽くして、僅か顎を反らせ天を仰ぎ星の瞬きも何も見えない闇を静かに見詰める]
――…
[数拍の間の後に終了を報せるけたたましい機会音に次いで開錠の音に顔を向けると、開く扉から溢れる光に目が眩み気配の近づいて来るのは感じられど、目映い光ばかりで何も見えずに――近づいて来る者の足音から誰かも判別出来たし、纏っている白衣の衣擦れの音さえ彼には手に取るように判った――ゆっくりと瞼をおろした]
[歩きながらも次々入る報告と問い合わせを処理する。
これだけ連絡が入っても彼が出て来ない、また見つからないと言うことは、もう一つしかこころあたりはない。
船の後部、廃棄物保管所へ遅い足を運んだ。もう使えないが、処分することも出来ないものなどを補完する小さな倉庫。
危険物もある為、一般の航行員が許可無く立ち入ることは出来ない場所だ]
やっぱり、こちらでしたか。
[ため息を尽き、部屋に一歩踏み出す。
不要の機材に埋め尽くされた狭い部屋で、携帯式の寝袋に包まる姿があった。
蹴り飛ばしたい誘惑にかられつつも、その肩を揺すり起こす]
[誰にも邪魔されたくない時、一人になりたい時に彼がここに来ることは、船長と親しい数人しか知らない。
良く寝たとばかりに、笑顔で起き上がる彼に、次々と届けられる報告を突き付けてやった。]
脱出艇はありますが、人数が足りません。
また、脱落者が出るかもしれない。
[それは自分かもしれない。
ここ迄来るのも、命の危険の全く無い旅とは言えなかった。事故で命を落とした友人を思う]
とりあえず、指揮をお願いします。
貴方が必要なのはこういう時の為でしょう?
[笑顔を消し、アーヴァインを軽く睨むと、ミーティングについて説明した。
やがて、船内にあらためて船長からの指示が*流れるだろう*]
[船長を急かし、廃棄物補完庫を後にする。
すぐに集まってくる船員達のなかに彼を残し、ひっそりと船の後部を後にした。
ミーティングの開始まではまだ時間がある。少し休んで情報を整理したかった。
先程よりだいぶ少なくなったメールを処理しながら、歩けば、封鎖された扉の前を通る。
もう、そこには人の姿は無い。つと立ち止まり、その先を透かし見るように視線を這わせた]
空も太陽も、無くなっちゃったわね。
[バイオームを歩くのは好きだった。作り物でも、そこには大地と*空があった*]
[喧嘩の仲裁や質問のあしらいをしつつ―方法は兎も角―見回りをしてると捜し求めていた人物からのアナウンスが入り思わず溜息]
…漸く。
[とりあえず待機指示に従い自室へと戻る事にした。
―無事に戻れれば良い。
そう心の中で呟きながら]
[通信機の呼び出し音が鼓膜を震わせるのに、まるで瞼をおろしていただけ――或いは瞬く途中に瞼がおりた瞬間――の様に静かに瞳を開き、サイドテーブルへと手を伸ばし通盤面を覗くと、船長から各船員へと幾つかの指示が出されたのを確認し、通信機に必要な返信を打ち込み無重力状態の宙へ放り出す。
視線は思案気に天井へと移りかけ、其の途中で照明の人工的な光を煌かせ蕩揺う水を見止めて止まり、骨ばった手を伸ばし煌く水を掴むと、手の中で崩れ零れ光諸共掌の外側へと四散していく]
――…
[言葉に成らぬ想いの為にか声無く口唇は震え、緩やかに瞬き重力装置のスイッチをオンにすると、宙に漂っていた全ては慣性の法則に従い、通信機の床に落ちる音を聴きながら自身へと降り注ぐ水滴に目を細める。
重力装置の起動でベットに沈み込んだ身を、ゆっくりと起こし身支度を整え部屋を出て、船長の指示に従い本来の持ち場である中核部へと向かい、機器の再点検及び補修の指揮を*とり始める*]
[見回り中も船員達の顔を眺め、不安な様子は感染するかのように周囲にも広まっているのに目を僅か細めて、質問をされれば短く返し、その繰り返しにどうしたものかと考える。]
……俺も少し休むか。
[案外と疲れていたことに苦笑し、自室足を向けかけた所で漸く見つかったらしい船長の指示が入る。]
遅いな。
[やっとか、とため息をつく。彼が動けば少なくとも船員達の状態はよくなるだろうか――それもわからねど。]
[部屋に戻る途中に前方の通路を横切るギルバートを見かけたけれど、声を発することもなく、ただ少し腫れていた頬を見て瞬く。]
まぁ、いいけど。
[忠告はした。
当の本人が気にしないのであればとやかく言うことでもない。]
腹は減ってない――でも、喉は渇くな。
[自室に戻り、水を取り出してそれを半分ほど飲み、蓋を開けたままにテーブルに置けばベッドに座り、少しの休息時間を*得る*]
[船内TVでジャ○ニカロ○スを見ながら溜息]
…母が強情で困る。
「良く知ってるから間違えるはずはない」?
自分はそんな事を言った訳ではない。ただうっかり言い間違ったり噛んでは無いかと言っただけ。
…とりあえず今出た子(二個(プレイベート保護のため偽名/ぇ)ちゃん)は将来人狼PLになる可能性90パーセント以上。
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