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お尋ね者 クインジー の役職希望が 村人 に自動決定されました。
美術商 ヒューバート の役職希望が 村人 に自動決定されました。
集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が5人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人、狂人が1人含まれているようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
自警団長 アーヴァインが「時間を進める」を選択しました
─EmptyRoom (現実世界/数時間後)─
──……──… っ。
[いつの間にか声が出る様になっている事に気が付いた。
先刻 Mamと一緒に居たのとは別種類のOne Eyed Jack(スクールの召使いであるJackは4人居る)、横たえられたままのGeneの正面に立ち、レーザーで治癒を施している。身体の痛みが幾分マシになってゆく。]
…Mamと一緒のJackじゃない。
[黒と白の市松模様の衣装をまとったJack姿は揺れるホログラフィ。Jack自身揺れながら、五指の先から光によってGeneの身体を襤褸雑巾からもっとマシな…五体満足な人間の姿へ戻して行く。]
──J@私は君のクラスメイトに頼まれたOne Eyed Jack。私が謹慎中の君を治癒し拘束を解こうとしている事が、Mamや他のJackに露営してはいけないと言う理由から、クライスメイトの名を明かす事は出来ない。ただ、君と同じダイバー仲間だと言えば分かるだろう。
あらあら。
これが因果、ってやつかしら?
[唐突に視界に表示された文字列を眺めて小さく溜息]
──"memento mori" Checking PGM:Started──
memento mori、ね。
──死は常に我らと共に在り。
…………あぁ、彼女。
[身体がバラバラになりそうな苦痛は変わらなかったが、腕を動かそうとすると音も無く腕の拘束部分のロックが解除された。]
彼女、腕をあげたことを自慢したいんだね。
え、違うの?
……ぼくにメールが──…来て、彼女には来なかったから、腹いせにぼくを(更なる謹慎拘束もしくは遂に処理場送りになる事を予想した上で)ダイプさせようと?
memento mori…. . ............ .
memento moriに呼ばれたなら、確かにジャンキーなぼくが行かない理由が無い。
Mamにばれる前に、ぼくを此処から何処か──pubの有る場所の近くまで送ってくれるかい?
S領域のOne Eyed Jack。
[Jは片目を閉じたまま慇懃無礼に一礼する。拘束台から、片脚を引き摺る様にしか移動出来ないGeneに唇の端を歪めて頬笑みながら。]
──J@お安い御用で。
[Jackは、緑色に点滅するスクール用のメールシステムを起動させ、memento moriからのメールをGeneに公開する。Geneはそんな誘いが無くとも、例え装備が0でもダイブするそんな子どもだったが。]
フィードバックは格段に良くなってるわね。……て、当然ね。
あれから何年だっけ?……まあ、いいけど。
[こつこつ、と石畳をヒールが叩く音。作られた音]
[現実を模した、しかし現実と同じ、作られた音]
──あら。
[視界に入るのはいつか見たような、ただの雑踏]
[そこに、どこか剣呑な空気を感じ取り]
……そういえば、そういう場所だったわね、ここは。
[右手の指先を微細に動かしPGMをロードする]
──LOAD:Absolute A/B──
[呼び出したPGMは一旦タスクに待機]
『『Sanctus Sanctus Sanctus』』
『『Dominus Deus Sabaoth』』
『『Pleni sunt caeli, et terra goloria tua.』』
『『Hosanna in excelsis.』』
『『Benedictus qui venit in nomine Domini.』』
『『Hosanna in excelsis!!』』
──Under/??? ──
[相当な深さまでやってきた。首にあたる
イメージをコキコキとやるように。]
〜♪
[現役だった頃のデータの名残であろうか。
それとも、追放されてから得たデータだろうか。
少々レトロな雰囲気の鼻歌を交え、流れるように。]
──Under/− ──
[Twinsは二重唱で謳いあげると焔を纏ったまま満足そうに同じく笑みを刻んでいる。ストルが揺れて振り返った]
ねぇね、君はプログラムかい?人間かい?
[破壊や攻撃を目的としたプログラムではない
様子で、緩やかにアプローチしていく。]
─…Public──
[オールドファッションなpubの片隅にある公衆機を利用してダイブした。スクールを含め公共施設はMamの監視下にあるのでログインには使えない。カムフラージュが聞くのは小さなpubを探すのが一番良い。
Publicまで降りたGeneは、未だ現実空間の身体の苦痛が影響している様だった。迷彩服は白い肩が剥き出しの襤褸襤褸。両足は膝から下が透明のヒールになった義足のままだ。
ちらりとアパーからの監視に引っ掛からない様に、長い前髪からのぞく大きな片目を動かしながら。小さな声で、何時も装備を預けている、泣きぼくろがチャーミングな金庫番のバニーガールに声を掛ける。]
…──預けてた装備を、お願いする。
一番のゴールドキーのアレ。アレをお願いね。
…良いんだ。
たまには一番良い装備を使いたい日も有る。
[血の流れる脇腹を押さえながら腰をひねり、上機嫌でくすくすと笑う。]
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