[一瞬の出来事だった。抉るような動きで手が伸びた。ニーナの喉に向かって──ニーナの喉に向かって凶手を振りかざした俺の顔は恐らく相当獣じみていたことだろう。ギルバートからあんな説明を受けた後だったし、そんな感じがした。ニーナの喉から鮮血が飛び散った。あぁ、この手ごたえでは首は少し千切れただろうか。首から血を噴出してのた打ち回るニーナ。その表情と悲鳴は見ていて…心地よかった。手についた血をベロリとなめてみた。シャーロットと同じ味がした]