>>990
[落ち着いた声に少しだけ冷静になったのか一つ深呼吸をしてキャロルを見ると苦笑し]
ごめんなさい。
ええ、物理的に見えなくなる…
もしかしたら、の可能性の話です。
そんな理由でキャロルさんを嫌いになる訳ないじゃないですか…。
それだったらはじめから言いませんよ〜。
好きだから、困ってるんです。
[ぎゅっと手に篭める力をもう一度強くして]
一度は好きなものを失うのが怖くて、自分から手を離したんです。
でも、今度は離したくありませんから。
僕からはこの手を離しません。
[握った手を持ち上げるとそっと指先に口付けてから伺うようにキャロルの顔を見て]
でも、もしもの時が来るまでキャロルさんのことを見続けますよ?
それが僕の願いですから。