[揺らめく小さな灯火――冷たい風が悪戯に触れる度それは消えそうに――消えてしまわないように――コートの袖から覗かせる白い指と彼の指で支えるように]こっち……[白い吐息と共に空へ消えそうな小さな誘い声。くい、と。かまくらへ彼の手を引いて。]